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        2008-01-03        『ペルセポリス』

もし同じ題材を実写でやったとすれば、先入観や偏見は避けられないだろう。
その点、シンプルなスタイルで描画するこの作品は問題ない。
服も体の輪郭もすね毛も同じく線なので、現実の肉体が意図せぬ接近をみせることがない。
読み取りたい程度に読み取ればよいので、安心して観ることができる。
だが、作品のある程度の普遍性を与えているこの選択は、ひとつのミスを犯さざるをえない。
この作品には肉体がないので、何も匂わない。
つまり、重要なモチーフであるジャスミンが匂わない。

アニメーションなんだから当たり前じゃないか、と思われるかもしれないが、
アニメーションは濃密に匂うことがある。例えば『話の話』。
でもそうか、ノルシュテインは自分のなかのほのかな感情的記憶から作品をつくるが、
長編ではそういう作り方は成立しないのかもしれない。
だから、匂いを説話的に提示することしかできないのかもしれない。

かなりの良作なのだが(特に子供時代のパート)、少しだけもどかしい思いもしてしまう作品。

『ペルセポリス』公式サイト
渋谷シネマライズにて公開中。

土居

コメント

匂い

「田舎医者」では冬の湿っぽい木や薪のすすの匂いや、体臭が感じられました。やはりそういう味わいは短編ならではなのでしょうかね。

匂い(追記)

昨日のコメントの補足(?)です。
「レミーのおいしいレストラン」などはあれだけの表現力がありながら、料理の匂いが感じられたか?と考えると、半年前に見たので記憶が曖昧ながら、強烈に記憶には残っていません。
これは「表現技術」ではなく「表現文法」の問題なのでしょうね。
「レミー・・」は全体として良くできた作り物、という印象で、建物などはまるで人形アニメのセットのようでした。そういう方向性を狙ってるんだと思いました。
以前このブログでも触れられていた「Madame Tutli-Putli」も見たのですが、この作品ではその良くできた作り物の中に、生身の人間が押し込められているような不気味さを感じました。
それが作者の意図するものなのか、ただそういう世界が好きなだけなのかは分かりかねましたが・・。

ペルセポリス

日曜日に『ペルセポリス』を見てきました。
僕は、後半のウィ-ンへ行く所からうつ病になるあたりが物語として面白かった。
グレイ諧調のイラストも味わい深く、歴史、政治、文化、女性差別、世代と家族の問題がほどよく織り込まれていて、長編アニメーションとして、とてもいい出来だと思いました。政治の話ではアメリカと中東の関係がすっぽり抜けていて、文化面ではアメリカ文化を賞賛しているあたりはちょっとハテナでしたが、でも全体としてとても素晴らしい仕事を成し遂げた監督に敬意をもちました。
ジャスミンの匂いについては、祖母の胸元で眠る描写で十分感じられました。ノルシュテインと比較するのはちょっと酷かもしれません。(オーデトワレ付き特別鑑賞券を買った人は、より記憶に残った事でしょう。)
kenさんが例に出した『レミーのおいしいレストラン』では匂いを「抽象」アニメーションとして「具体的」に表現していましたが、確かに匂ってはきませんでした。
『カフカ 田舎医者』について匂いが感じられたとの事、嬉しいです。そいうえば、馬の体臭を感じさせようと挑戦したのですが、やはり難しいです。ガルシア=マルケスの小説の様に濃厚な匂いを感じさせるアニメーションをいつか作ってみたいものです。
山村

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