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        2007-12-25        ファンタスティック!チェコアニメ映画祭2007(2)

(1)の続きです。

2、ベドジフ監督・イラーネク監督作品について
ポヤル監督作品の「玉突き」ロジックの確かさに比べると少し落ちるのが、ヴァーツラフ・ベドジフ監督作品です。ポヤル作品にも確かに物語レベルでの玉突き(つまり出来事の間の因果関係)に破綻はあるのですが、それはグラフィック側のロジック展開のスピード感によって補われます。肉体的にマッチョに乗り越えられていくわけです。ベドジフ監督は、その体力に少し欠けていて、「なんとなく」でつくっている部分がどうしても気になってしまいます。『オートマティック』(1973、Dプログラム)や『イラーネク超短編集』(1975、Bプログラム)は、それゆえにあまり笑えません。「なんとなく」笑えますが。今回のベドジフ作品の多くで美術を担当しているウラジミール・イラーネクの監督作品もまた、『ビールが飲みたい』(1974、Dプログラム)や『アイスホッケー』(1978)、『聖火ランナー』(1983、共にCプログラム)と、無理矢理のオチや物語レベルでの「玉突き」の弱さが気になってしまいました。
ですが、そういったアニメーション的体力が少々足りないように思えるベドジフ作品のなかでも、『ブラックアンドホワイト』(1983、Bプログラム)は大傑作です。主人公の白い羊は、規則正しく踊る黒い羊たちの群れに入れてもらおうとしますが、入れてもらえません。しかし、白い羊が黒い羊たちのステップを覚えてしまうと、たちまち白い毛は黒くなり、黒い羊たちに受け入れられていきます。白い羊の群れと黒い羊の群れはお互いに違ったステップで踊っていて、反目しあいます。そこに雨が降ります。すると、黒い羊たちの何匹かの色が落ちて白い羊になり、逆に白い羊たちの何匹かは黒い羊になります。その本来の色によって、羊たちは再び二つの群れに分かれます。ところで主人公の羊はといえば、黒い色は半分だけ落ち、白と黒の両方を併せもった羊となってしまいます。人々の違いは生まれながらのものなのか、それとも育った環境によるのか。結局のところこの問いに答えを出すことなどできないのですが、その宙吊り状態が、二色の毛を持つ主人公としてきちんとグラフィック化されています。この作品は、今ここで説明してきたような物語のロジックの淀みなさだけでなく、映像のリズムも最高に良く、唸らされます。是非とも観てほしい作品の一つです。

(3)に続きます。

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土居

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