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        2007-11-18        『カフカ 田舎医者』公開を楽しむためのちょっとしたガイド

ついに『カフカ 田舎医者』公開です

山村浩二の最新作『カフカ 田舎医者』、ついに公開が始まりました。
場所はシネカノン有楽町2丁目。できたばかりのきれいな劇場です。

今回の上映は、『カフカ 田舎医者』はもちろんのこと、『こどもの形而上学』『校長先生とクジラ』といった今年できた新作も、そして、『頭山』『年をとった鰐』といった公開済の二本も同時上映されます。この組み合わせは、山村浩二という作家の作家性を存分にわからせてくれるものです。

そのひとつの見方については、さりげないかたちでパンフレットに挿入して書かせていただいてます。(そうです、僕は「揺らめき、震える世界」というタイトルで『カフカ 田舎医者』のレビューを書かせていただいたのです。劇場にいった際には、是非チェックしてみてください。)

ここにもちょっと書いておきます。

『カフカ 田舎医者』では輪郭線の震えが特徴的ですが、その表現方法は『年をとった鰐』で準備されたものであったようにも思えます。あまり指摘されていないような気がしますが、『鰐』での震えの表現には特筆すべきものがありますよね。タコや鰐のリューマチの動きに注目してみてください。
『頭山』のラストの展開は、そのまま『カフカ 田舎医者』を準備するようなものだったように思います。鏡をみることから始まり、水面を見ることで終わるというその構成にまず注目してみてください。そして、高層ビル群の不思議な生え方に注目してみてください。そしてラストシーンに震えてください。背後に映る星空をみておそらくあなたが味わうであろう途方もない感覚は、「本当の道は(……)歩かせるためというよりむしろ、つまずかせる為のものの様に見える」という『カフカ 田舎医者』の冒頭に引かれたカフカのアフォリズムと響きあっているように思えます。

他二作品についても少し。
『校長先生とクジラ』は、山村浩二には珍しい「分業」作品です。他作品との質感の違いを感じてみてください。
『こどもの形而上学』は、できたてほやほやの新作です。短期間で楽しんで制作したものだということですが、「それでこのクオリティかよ!」と作家のみなさんは震えてください。限定された条件の中で、よくもここまでアイディアが生まれるものだなと。最近の一コマ漫画の審査・制作の成果が活かされているようにも思われますし、山村浩二の作家性はこの作品からもよくわかります。

『カフカ 田舎医者』の見所については、パンフレットに書かせたいただいた拙文をみていただければ幸いです。また、次回のAnimations会合では、『カフカ 田舎医者』についての座談会も行われる予定です。それも良いガイドになると思われます。Animationsならではの切り込み方に御期待ください。
では、まずは、今週中にでも劇場に向かっていただき、たくさん感じたり考えたりしていただき、それをふまえた上で、おそらく今月中にアップされるであろう座談会を読んでいただけるといいと思います。そこで「なるほど」と思ってもらった上で、もう一度劇場に行っていただくとさらにいいと思います。

『カフカ 田舎医者』公式サイト

Animations座談会は、もうひとつ、人形アニメーションについても行われる予定です。
そちらもどうぞお楽しみに。

土居

コメント

質問です。

土井さんの文章いつも楽しみにしています。
質問なのですが、文中にある山村さんの一コマ漫画の審査/製作というのはどこで見られるものなのでしょうが。紹介してもらえると嬉しいです(もしかしたら紹介済みなのかもしれませんが)
田舎医者は原作を読んでから見たのですが、小説から受ける印象とアニメーションの印象が近い事に驚きました。

一コマ漫画の制作については、インタビュー中にもありますとおり、毎日新聞の書評欄で連載中です。審査の件も含め、山村浩二の活動については公式ホームページや「知られざる」のブログで紹介されていますので、そちらをご覧ください。

ひとこま

これからハンガリーとスロヴェニアへ旅立つ所で、空港から書き込んでいます。

kenさん、コメントありがとうございます。『カフカ 田舎医者』も見ていただき嬉しいです。
毎日新聞で連載していたひとこまマンガは、ヤマムラアニメーションHPのIllustration Galleryにアップしてあります。下の方の白い背景の10点がそれです。ご覧ください。

http://www.yamamura-animation.jp/ed00index.html

審査の件は、読売国際漫画大賞の選考員を2回行った経験の事です。

ありがとうございました。

土居さん、名前間違えてすみませんでした。座談会のアップも楽しみにしています。
山村さん、御返答ありがとうございます。この一こまマンガを見ると、山村さんがよくインタビューでおっしゃっている「アイデア」がどういうものかより解ったような気がします。
以前ノルシュテインさんのワークショップに参加した時に、一枚の絵で表現する課題があったのを思い出しました。自分でもまた一こまマンガを描いてみたくなりました。

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