Animations Blog


Animations creators&critics Website

Animations

アニメーションズ、創作と評論


カレンダー

08 « 2017-09 « 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のコメント

最近のトラックバック

最近の記事

RSS

広告

FC2Ad

        --------        スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

        2010-11-04        アヌシー、広島、オタワ

来週の金曜日(11/12)、京都賞のワークショップに出演します。
「思想・芸術」部門で受賞したウィリアム・ケントリッジ氏と対話をします。
http://www.inamori-f.or.jp/kpweek_workshop_c.html
来場の申込が6日までなのでお気をつけ下さい。
素晴らしいお名前が並ぶなかで自分だけ浮いてるのは重々承知しております。
正直かなり不安ですが、
せっかくなので、僕自身の文脈を思いっきりぶつけてみようと思っております。

最近すっかりフェスティバルレポートが中途半端で終わる日々です。
アヌシー、広島、オタワ……
きちんとしたレポートを本ホームページ上(こっちも放置気味です)に載せますので、ご勘弁を。

一般に(?)四大アニメーション映画祭とよばれるもののうち3つに参加したのですが、
どれも本当に色が違います。

今年はASIFA50年の年でした。
アヌシー、広島、オタワ……それぞれ対応が違っていて面白かった。
アヌシーは「50」とバーンと掲げていたわりに冷淡でした。
城での展示は面白かったですが、その図録を作らないで、
「50周年おめでとう!」と能天気な絵がたくさん並ぶどうしようもないカタログを作るという楽しさでした。
盛り上がり自体は、ヘンリー・セリックとアダム・エリオットが同時に長編クリスタルを受賞した去年の方がありました。
このフェスは商業化で批判されてますが、そういうものだと初めから考えておけばあまり気になりません。
ある意味で、「時流に乗っている」わけですから……
アニメーションをビックビジネスにつなげること自体に懐疑的な人間ですから、
(だからCALFをやるんです)
個人的にはそんな方向性には賛同できませんけど、
最新のアニメーションのごった煮を体験する機会としては、一番バラエティに富んでいることは否定できないでしょう。
アヌシーは、カナダで某氏が言っていましたが、「行きたい」映画祭なのではなく、
「行かなければならない(have to)」映画祭なのです。
セレクションのセンスと受賞作品のセンスがもうちょっと良ければいいんですけどね。

広島はあまりに「50」色が強すぎて、正直なところ、あまりエキサイティングではありませんでした。
日本唯一の国際アニメーション映画祭として、もう少し幅を広げてもらいたい気持ちが非常にあります。
現状を考えて、長編が紹介されないのは致命的です。
あまりに「古風」になりすぎているというか……
(2008-2009ベストのエントリで書いた作品、ほとんど上映されてないしな……)
アヌシーは雑多すぎますが、広島はもう少し雑多になっていいと思います。
過去の延長線上にあるもの「だけ」を見ている感じが少し残念です。

オタワには「50」色がまったくなかったです。いつも通りのオタワでした。
改めて思ったのが、日本には日本独自の進化を遂げたテレビアニメーションがありますが、
北米にも、北米独自の進化を遂げたそれがあるということ。
オタワは北米唯一の大きなアニメーション映画祭として、その土着性を発揮しつつ、
きちんと「色」を出すことに成功していると思います。
(その「色」が気に入らない人はかわいそうですけど……特に北米の人はオタワくらいしかないですし。)
短編コンペは、一見主要な作品は他の大きな映画祭と被っているように思えますけど、
実際に全部見てみると、とても新鮮でした。
さらに長編。ショメがいて、『ワンピース』があって、ムロイの新作があって、全編ピクシレーションのローファイ長編(素晴らしかった)Gravity Was Everywhere Back Thenがあって、さらに『緑子』まであるコンペが他にどこにありますか?
審査員のジャッジは正直僕の好みではなかったですが、それなりに一貫していたとは思います。
重さを回避して、軽捷なものが好まれていましたね。
Lei Leiの新作が最優秀物語短編をとり、『フミコの告白』が大学生部門の特別賞をもらっていたところに象徴されていました。(ちなみにLei Leiは、作品自体は僕はそのポジティブさが好きではないですけど、彼自身の存在は中国のインディペンデント界にとって非常に重要なのだと思います。本人も記者会見で言っていましたが、アニメーションを「仕事」以外とする発想は中国では今消えているらしいですから。)
『雨のダイバー』や『アングリーマン』が何も取らないというのは少々驚きましたけど。
グランプリについては長編・短編ともに異議なしです。
特に短編グランプリのオライリー新作The External World。
この作品は「軽さ」を持ちつつ、しかしその軽さ自体が現状批判として機能しているのが素晴らしい。
超越している何ものか(Lei Leiからは一切欠けているもの)に対する視線もあるのがさらに素晴らしい。
(キャラクター化されきっていないあのネコと、子供のあのたどたどしいピアノの名状しがたさはなんでしょう?)
終盤に現れるあの字幕も素晴らしい。

……来週の準備で忙しいので軽くだけ書くつもりが、結構長文になってしまいました。

来月はスロベニアのアニマテカという映画祭に行ってきます。
この映画祭は、僕が唯一行けなかった四大アニメーション映画祭ザグレブのプログラム・アドバイザーをしているイゴール・プラッセルがディレクターをしているものです。
ザグレブは、話を聞く限りでは(そしてプログラムを見る限りでは)、
ASIFA的伝統を継承しつつ、「新しい」アニメーションに対してもオープンであるように思えます。
再来年の短編イヤーにはぜひとも訪れてみたいものです。

東京のみなさんは、
11/20からイメージフォーラムで一週間限定ロードショー、
和田淳と世界のアニメーション」に是非ともご来場ください。
和田淳作品(ほぼ)全作上映に加え、
さすが和田セレクション、というコアで独特な世界の若手作品群がみれますよ。
アニメーションズ・フェスとはまた違った色を持っています。
『悩ましい愛撫』や『ホーンテッド・ハート』の途方もなさに呆れ、
『ミラマーレ』に震え、『オルソリャ』に泣いてください。
ぴあで前売も買えます。Pコードは462-299。

それでは~

土居

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可  

トラックバック

http://animationscc.blog105.fc2.com/tb.php/400-f7615fe1

 | HOME | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。