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        2007-10-06        British Animation Awards presents "Desire & Sexuality - animating the Unconscious"(Vol.2)

先日の記事で紹介した「Desire & Sexuality」シリーズが届きました。これはかなりの名オムニバスでしょう。ICAFをお伝えしたスタイルで、いくつかの作品をピックアップして紹介します。

"We Lived in Grass"(1995, Andreas Hykade)は少年の成長物語。ヒュカーデの三作品にはすべてこのテーマが共通しています。しかし、この後の作品では、作品テーマと作品内容の間の齟齬が消えていき、面白みのないものになっていきます。この処女作が一番のカオス。齟齬がダイナミズムを生んでいます。この作品についてはとても短文で振り返ることはできないので、現在レビューを準備中です。大傑作。"Bird in the Window"(1996, Igor Kovaryov)は、"Hen, His Wife", "Andrei Svislotsky"に続くコヴァリョフ初期三部作の最終章。久しぶりに家に戻った夫と妻と子どもと庭師とホモの中国人二人のあいだの決して交わらない物語。彼らのあいだの反発力が、それぞれの運動の動力となっているかのよう。コヴァリョフ作品はどれも大傑作なのでこれも当然大傑作。コヴァリョフについてはクリス・ロビンソンの批評も是非。"The Hat"(1999, Michele Cournoyer)は性的虐待の痛ましさが見事なメタモルフォーゼによって表現されていく。現代の名作。"Never Like the first Time"(2006, Jonas Odell)は『リボルバー』でもおなじみのオデルの新作。性別や年代の違う四人の初体験を彼らのナレーションにあわせて、話の内容にあったスタイルで、映像化したもの。コミカルなもの、思春期真っ盛りのもの、犯罪の匂い漂う痛ましいもの、古き良きもの……同じ肉体的行為が国や性別や年代によってこうも違うものなのか、と少々唖然とさせられてしまう。最近は実写映画でも追想シーンをよくアニメーションでやっていますね。思い出を語るという行為は本人が意識しているにせよしていないにせよ恣意的に選ばれた要素で構成されるわけなので、アニメーションでやるというのは理にかなっていると思われます。"ことば、ことば、ことば"(1991、ミハエラ・パヴラートヴァ)は、具体的なことばがなくとも、すべてを動作と絵と音で表現することができることを証明する短篇アニメーションのお手本のような作品。「~のような」の選択の絶妙さ。名作です。"反復"(1995、ミハエラ・パヴラートヴァ)は、短篇アニメーションは反復と断絶でできていることを証明する作品。(Animationsでこれまで書いた二本のレビューも、この二つのテーマに着目して書いています。)短篇アニメーションの教科書に間違いなく入るような素晴らしい作品。しかし、パヴラートヴァは、せっかく組み合わさったパズルのピースを、いとも簡単に崩してしまうのがすごい。今日『ショートバス』をみてきたのですが、あの作品は、ささいなすれちがいが解消されてみなが溶け合っていく様子を描いて大カタルシスを与えてくれましたが、パヴラートヴァは「その後」の現実もきちんと語ってしまうのがすごい。これもまた傑作です。"His Passionate Bride"(2004, Monika Forsberg)も、パズルのピースの形容がぴったりの作品。かみ合うようで噛み合ない登場人物どうしの関係が、最後ぴたっとはまる快感。短篇にはこういったスピード感も必要ですね。構成のダイナミズムが生み出すもの。

後ほどまたきちんとしたかたちで書き直してAnimationsのページの方に移す予定です。

購入はこちら→baa!
パヴラートヴァ作品は80~90s 2D傑作アニメーション『カフェ』他[Amazon]でもみれます。

土居

コメント

Desire & Sexuality

このオムニバス、イギリスのアニメーション評論家、ジェーン・ピリングさんが編纂に関わっています。僕もオタワで3巻買ってきました。まだ少ししか見ていないので、見たら補足情報いれます。

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