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        2009-11-03        ラーキントークご来場ありがとうございました&『眠り姫』&ハーツフェルトDVD隠しコンテンツ

日曜日の「ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション」でのトーク、たくさんの方にご来場いただきました。ありがとうございます。まばらな客席を想像していましたが、満席でびっくりしました。(まあ、東京での上映の最後の週末なので、たまたまトークの回にあたってしまった方も多かったと思いますが……)

トークの内容については、公式ブログをご覧ください。他の方々と比べると相当まじめにやってしまいました(笑)。

最初は四週間のみの予定だったライズXでの興行も七週間に延び、いままで短編アニメーションの世界を知らなかった方々にも多数フラリと劇場に足を運んでいただけています。正直言って客入りはかなり不安だったのですが、杞憂でした。

ライズXでの上映は11月6日までです!
「DVDやネットで観たことあるしいいや」などと思っている方も、一度、映画館の真っ暗な空間で、他のお客さんと作品を共有してみることをおすすめします。

ところで、日曜のトークの客席には、映画監督の七里圭さんのお姿が……ラーキン作品は初見だったそうですが、大変満足されていたようだったので良かったです。

七里さんの代表作『眠り姫』ですが、先週金曜日、現在アップリンクXで五度目(!)のアンコール上映が行われているのをようやく観にいき、その芳醇なイメージ世界を堪能させていただきました。その日に行われた山村浩二さんとのトークでは、お二人が共通して「ぼんやりした不安」(芥川龍之介が遺書に残した言葉)を自分にとっての問題意識として捉えているという話がありました。僕自身は山本直樹(『眠り姫』の原作です)のマンガはそれほどたくさん読んだことはないのですが、彼の作品のエロさというのも、おそらくそこらへんに端を発しているのではないかというのが、映画を観ながら、トークを聞きながら、漠然とわかってきました。
『眠り姫』、かなりマンガ再現度の高い映画です。(マンガを映画として「絵解き」するという意味ではありません。)とにかく、観ているうちにマンガを感じます。それでいて濃密な映画体験でもあるのです。素晴らしい作品だと思いました。

東京ではラーキンと同じく11月6日までなので、ハシゴしてみるのもいいんじゃないでしょうか?

『眠り姫』公式ホームページ

『眠り姫』を観ていて他にも思い出したことがありました。ドン・ハーツフェルトの作品です。(最近は何を観ても思い出すのですが。)彼のマッチ棒タイプのキャラクターや断片的なビジュアルと、『眠り姫』の大きな特徴である「人物がほとんど映らない」ことのどちらもが、脳内を同じように活性化すると思ったのです。(なんだか脳トレの効用みたいなこといってるな……)つまり、欠損している情報を埋め合わせようと、猛烈な勢いで白昼夢をみはじめるのです。スクリーン上で起こっていることと、頭のなかで起こっていること。『眠り姫』もハーツフェルトの近作も、その二つを同時に鑑賞させるのです。ある意味で観客に「委ねる」というか共創造させる映画だと思いました。

……というふうに強引に話をつなげつつ、ドン・ハーツフェルトの新しいインタビューがアップされていました。なかなか興味深い話がされていますが、そのなかにまったくの未知の情報があったのでお伝えしておきます。普通の人、ビルの壮大な内的ジャーニー全三部作の第一部everything will be ok第二部i am so proud of youのDVDに隠しコンテンツがあるそうです。彼のDVDはいつも膨大な量のオマケがついていますが、そのSPECIAL FEATURESのページの目次で、左か右を押すと、"quiet please!"というマークが出てきます。それを押すとなんと、ナレーション無しのバージョンが観られます。とりあえずi am so proud of youを観てみましたが、崇高さの度合いがなんだか凄まじく上がります。音響構築の素晴らしさも改めて確認できます。何人かの方に「DVD買ったよ」と言っていただいているので、お知らせしておきます。

彼の公式ホームページでは、割引のクーポンコードが発表されています。この機会に買ってみるのはいかがでしょう?

bitter films

最近、彼は自分の作品はサイレント映画の影響をすごく受けているという話をよくしています。とても納得できます。オタワで「長回しが好きだよね?」と質問してみたら、それもサイレント映画が好きだからだそうです。(i am so proud of youには、もしかしたら『話の話』の光り輝く「永遠」のシーンに比肩しうるかもしれない、と思ってしまうほどに素晴らしい長回しショットがあります。崇高としか形容しようがないです。)新作(ビルのトリロジーの第三部ではなくカナダでプレミア上映されたバカらしいカートゥーンです)が完全に正方形フォーマットなのも、それゆえだそうです。

一般的に、アニメーションとサイレント映画の親和性はとても高いと思います。表面にすべてが凝縮する両者。いつかしっかりと考えてみたいテーマです。上の方で書いた白昼夢現象と共通するなにかがあると思います。アニメーションはメタファーである、というノルシュテインの例の話ともつながる何かが。

あんまり長くなりすぎるのもアレなんでそろそろやめますけど、オタワでドンくんの新作を観て、彼の作品は、タイミングの取り方がどれも完璧だなと思いました。笑える/笑えないという基準は国境を越えにくいですが、間というか動きの感覚というか、そういったものは国も時代も超越します。

トークが終了して嵐のような10月に終わりを告げることができましたので、オタワ特集のページづくりの作業にもそろそろ着手したいと思います。

土居

コメント

everything will be ok

ハーツフェルトの「everything will be ok」はDVD持って行るので、早速ナレーション無しバージョンで見てみましたら、絵と動きで伝えられるものがよりシンプルに見えて来て、土居さんの「話の話」の”永遠”の部分に似てるというのもよりしっくり来ましたね。
ハーツフェルトの作品もほんとに普段思い出すことのない過去の日常を思い出させてくれる。病気の時の記憶なんて直ってしまうと「何が苦しかったんだろう?」と忘れてしまうものですが、そのようにすべてがOKになってしまう結果ではなく、たしかに存在していたその過程を記し、呼び覚ましてくれることで「今」の価値を確認させてくれる作品ですね。

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