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        2009-09-15        新企画をアップしました&ICAF最終日

長らく更新をサボってしまっていた本ホームページですが、約二ヶ月ぶりに新規コンテンツをアップしました。新企画「アニメーションを伝える人」が始まります。第一回目のゲストはジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント・ジャパンの井出美恵さん。Animationsの読者のみなさんのDVDラックを埋めているはずの「ニュー・アニメーション・アニメーション」シリーズについてお話ししていただきました。今後も次々とゲストをお迎えして、アニメーションについて多角的にアプローチしていくつもりです。とりあえず、Talkセクションへどうぞ!

ウロ・ピッコフのインタビューのアップも控えてます!
アヌシーレポのアップも控えてます!
(『外套』並のアップします詐欺になりつつありますが、オタワまでには……)
コンテンポラリーアニメーション入門第一回の配布資料でお配りしたムロイ論も修正したうえでアップする予定です。(第二回、定員オーバーまであとほんと少しだけなんで、参加希望の方はお早めに!)

そっちの作業を早くやれよと言う声が聞こえてきそうですが、ホヤホヤしたものをホヤホヤしたうちに書いておきます。ICAF最終日、午前中だけですが行ってきました。収穫もちらほら。

まずはヨーロッパの若手デジタル系作家の祭典Les e・magiciensのベスト集から。最初の6本が映像的に(そこそこ)出来が良いばかりにあまりに退屈でどうしようかと思いましたが、それでも二、三本、面白いのがありました。Quidam Degomme(Remy Schaepman)は、毎日同じことが繰り返される灰色の日々に突如として侵入してきた異質なものによって、日常が塗り替えられていくお話。他愛もない作品といえばそうなのですが、狂ってるのと灰色の日常のどっちがいいの?っていう話はなかなか皮肉でいいと思いました。「屋根の上の羊」という題名ですが、彼の退場シーンが素敵です。Copy City(Denise Hauser)はコピー機を直接的メタファー(そんな言葉はないですけど)に用いた現代社会考察といった趣きの作品。コピーをずっと続けていると、いつしかその像は消えてしまうように……いかにもRCA作品です。良い意味で。Le Corso(Bertrand Dezoteux)には少々興奮させられました。生粋のアニメーション作家ではまったくなく、どちらかというと現代美術寄りの方のようですが、プレイステーション時代の3Dゲームを思わせるような粗い質感のだだっぴろい広野の向こうから動物の群れが走ってくる冒頭のシーンの運動感に興奮させられました。その後しばらく走り回り、草を喰らい、なぜかぐるぐる回るなど、意味はないが秩序のある運動が続いた後、アホらしい展開になっていきます。CGを用いつつも、過去の遺物となっているモードにその使用を留めることで逆にクソリアリズムから離れ、ある種のスタイルを獲得することができています。終盤の異形のものたちの大行進、適当さだけで成り立つ世界、とても気持ちが落ち着きました。ここでようやくすっきりしました。変なこじつけで成り立つことが多い3DCG作品の後にこういった完全なるナンセンス(しかし道理は通っている)を目の当たりにすると、マッサージ効果があることがわかりました。ありがとうございました。もうちょっとまじめな話をすれば、あえて8bit機のグラフィックを用いている傑作Please Say Something同様、CGアニメーションが昔のゲームの映像スタイルを採用していくのは自然なことなのかなと思います。(これからの短編アニメーション界は、アニメーションの正統な伝統だけから考えてはとても理解しえないような雑多さをどんどんと獲得していくことでしょう。)


次はプチョン国際学生アニメーションフェスティバル(PISAF)の受賞作品集。すごくつまらない作品と結構尖ってて面白い作品が同居しがちな傾向があるこのプログラムですが、今回もまた然り。当然ですが後者だけ取り上げます。Rabbit Punch(Kristian Andrews)はアヌシーの学生部門で観たときに鮮烈な印象を残してくれた作品でした。昨日、日本の学生作品に尖ったものがあまりないという話をしましたが、この作品は若者ならではの世界との衝突・軋みだけで出来ています。何も起こらない田舎の平凡な日常に飽き飽きしている二人組の少年が、仮想の暴力性や仮想のアナーキスト的行為にふける様子が様々なエピソードを交えて語られていきます。そして、劇的なものではないですが、とても大きな出来事が起こります。(最初から起こっているんですが。)少年たちに貼り付いていたカメラが、ふと離れるときのあのゾクッとした感じ……たまりません。涙がでます。技術的に拙いところはあれど、伝わってくるものがビンビンにある良作です。もう一本はLook Around(Lee Lyu-Tae)。なぜ新石器時代?という疑問は最初から最後まで消えなかったのですが、作品の中身自体は普遍的な人間性について。絵柄のせいか『ウシニチ』のラストを思い出させるような豪快な視点移動を用いつつ、描くのはその逆のバッドエンド。Look Aroundできなかった男の悲しい物語に涙です。

そして、「我々人類はいつまでOktapodiを観なければならないのか」という普遍的命題を残して、今年の僕のICAFは終わりました。

週末からはカナダです。
カナダ・アニメーション・フェスティバルもありますが、ライアン・ラーキンもよろしく!


土居

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