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        2009-06-11        アヌシーインターナルアニメーションフェスティバル09(3)

アヌシー三日目。五時くらいに寝たのでさすがに早起きできず、それでも11時には会場に着けた。今日も良い天気で気持ちよい。今回のフェスをほぼ一緒に過ごしている水江くん、上甲くん、植草くんらと徐々に合流して、アヌシーと同時開催のMIFA(見本市)へ。世界にはこんなにも多くのアニメーション・スタジオがあるのかと嘆息しつつ、ドイツアニメーションのブースでフリーDVDをゲット。エストニアアニメーションのブースではヌクフィルムの7枚組DVDセットがなんと50ユーロで売られていて速攻で購入。リホ・ウントの作品がついにこの手に!(でもホテルに帰って確認してみたらvol.6が二枚あった。5がなかった。交換しにいかないと……)
14:00~の回はまだ行ったことがなかったサン・ピエール・ラミーという小さな会場でパノラマ4。The Control Master(Run Wrake)はメディア芸術祭のオタワプログラムでみたときと特に印象は変わらず。Dialogos(Ulo Pikkov)は35mmと書いてあったので期待していたのだがこの会場ではフィルム上映ではなかった……超残念。しかし相変わらずの解放感。Les Ventres(Phillippe Grammaticopoulos)は相変わらずの作風で俺はやはり気に喰わん。Yours Truly(Osbert Parker)は過去の実写映画のフッテージを用いたアニメーションで、『ファスト・フィルム』の派生のような感じ。シーンごとにヒロインの女性が違うのにまったく問題ないのがアニメーションの恐ろしさと興味深さ。

16:00~の回は何もなしなので、アヌシー城まで展示をみにいく。ワレリアン・ボロズヴィックのスケッチ画など。アヌシー城自体が素敵な場所で(美術館や資料館になっている)、つい長居してしまった。まだこれまで飯を食べていない。

18:00~の回はコンペ3。はじめて大ホール以外でコンペを体験。紙飛行機の量も動物の鳴きまねの声も少ない。物足りなく感じている自分が嫌だ。Berbaoc(Jose Belmonteなど)は虫の標本の置き換えや抽象でも具象でもあるむにょむにょ線画を用いた半抽象アニメーション。クオリティは高くないが素敵。Jazzed(Anton Setola)はジャズ奏者の一晩の悪夢をスタイリッシュな映像で展開。キャラクターの図像化・抽象化が失敗気味であるものの、リズムの良さがそれを補っている。Codswallop(The Brothers McLead)は二面分割の画面が片面ずつ右にずれていきながらそれぞれの画面でちょっとしたアニメーションが連ねられていく、抑制の効いた佳作。Slavar(Hanna Heilborn, David Aronowitsch)は今流行のアニメーションによるドキュメンタリー。南部スーダンにて政府軍によって奴隷にされていた子供のインタビューをアニメーション化。プライバシー保護のためもあるが、記憶された回想の生々しい感覚を的確に再現するのにも、アニメーションは向いていることに気付かされる。写真映像の記録性だけでは必ずしも伝わらない過去というものがあるということ。映像のスタイル自体もほどよい簡略さで素晴らしい。これも何か賞をとってほしい。コーデル・バーカーの新作Runawayは暴走する列車の物語。デジタル時代のカメラワークの動きの質感がスピード感やダイナミズムのために大きく寄与していて、新しさを感じる。一方で振り回される人たちがいて、しかしもう一方でうまく活用して新しいものを生み出す人たちがいるということか。ノリのよい音楽を不可視の背骨として物語を展開させていく手腕も見事。Birth(Signe Baumane)は妊娠出産の女性にとってのスケールのでかさをデリカシーに欠けるほどの大胆な比喩・象徴で伝えてくる作品。好みではないが力はある。The Tale of Little Puppetboy(Johannes Nyholm)。彼女が家に遊びにくる若者の話。スチルをみて不安になっていたのですが、杞憂でした。この作者は天才です。『パニック・イン・ザ・ヴィレッジ』と同じくあまり動かさない美学を採用しつつ、『パニック』みたいな洗練ではなく、乱暴なまでにラフ。途中から笑いが止まらず。惜しむらくはスウェーデン語(?)の原語で字幕がフランス語だったので会話が理解できなかったこと。もっと楽しめたはず。テレビの表現には本当に笑いました。笛男にも。

21:00~の回はダンス特集のひとつBodies in Tune。踊る身体をテーマにしたもの。Rainbow Dance(Len Lye)、Big Broadcast 1938(George Pal)といったクラシック作品や、Feet of Song(Erica Russell)といったコンテンポラリーなクラシック作品を大画面で観れたのはとても嬉しい。D'Une Cite A L'autres(Helene Moinerie)には驚かされた。新鮮な迸りがじゅどーんと。後半はどうしてこういうセレクションになったか意味不明のPV集に。

23:00~の回は学生2。観客が騒ぎすぎで不安。案の定作品中にも暴れ出すようになった。Small House(Kristjan Holm)はパルンの学生。なぜか眠れない男が、その気になる原因を家中探しまわる作品。最終的にはその胸騒ぎの原因がわかるのだが、この作品、途中で何度も男が眠りにつこうとして電気を消す。そのたびに観客は大喝采の拍手(作品が終わったあとにすべきもの)を送る。わざと間違えたふりをして。騒ぎたいための材料に作品が使われていて、非常に不愉快な気分になる。アナウンスで注意くらいしろよ! 良い作品だったので非常に残念。インドからの0200、トルコからのGEMEINSCHAFT、共に素敵。後者はカフカ原作で、アニメーションとカフカの相性の良さを改めて確認。実写や演劇とはまた違ったかたちで吸収されていると思う。Rabbit Punchはラストのハッとするような展開(たいしたことではないけれど)が、The Soliloquistは画面の美しさと失恋とそれによって起こる内的変容がこちらもまたカフカ的に展開するのが印象的で好感。駆け足になってすいません。もうでかけないと間に合わない。

土居

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