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        2009-06-09        アヌシーインターナルアニメーションフェスティバル09(1)

7時半に起きて態勢を整え、町の中心部に出発。寄り道などしながら歩いて30分。ようやく会場に辿りつく。バッジをピックアップして、予約しておいたチケットを確認して、プレス用資料をもらって、日本から来ている作り手の方々と合流。

プログラムは、10:30-、14:00-、16:00-、18:00-、21:00-、23:00-の6つの時間帯に分かれていて、10:30-の部はほとんど上映がない。実質的には14:00-24:00すぎまでが上映の主な時間。午前中は観光に、18:00の回が終わったあとは夕食に、というリズムで生活をすることになる。

というわけで10:30はパス。工芸大出身者や藝大の現役院生の方々と一緒に市内を観光して、カフェ。サンドイッチを頼んだら異様にでかくて驚いた。食べるだけで疲れた。

14:00は初めての上映。メイン会場Bonlieu(グランドホールとプチホールがある)ではなく、サブ会場のシネコンDecavisionへ。The Moon's Revolutionという特別プログラム。月をテーマにしたプログラムだが、アニメーションにとって月とはなにか、もしくは人間にとって月とはなにか、そんなものが浮かび上がってきてもいいような題材なのに、ただ月がでてくるというだけで選ばれた最近の別に面白くもない作品を適当にピックアップしてきた印象でちょっと腹が立つ。イシュ・パテルの2008年作品というのがあってなんだろうと思ったら、例のユナイテッド航空のCMシリーズ(ウェンディ・ティルビー&アマンダ・フォービスやペトロフなどがやっているやつ)の一本だった。あとは例のKJFGシリーズの一作は面白かった。「ウォレスとグルミット」を途中で抜け出して、パンツやシャツを買う。スーツケースがないので。

16:00は学生コンペ3。光る作品が数本あった。和田淳ミーツ『リボルバー』と言った趣きのNice Day for a Picnic (Monica Gallab)。『オーケストラ』はまあ何度も言及しているので置いておくとする。描き方自体に難ありだが描こうとすること自体には誠実さを感じるまさにロシア的作品Waiting (Vera Myalisheva)。言葉が物質化する現実的な感覚をうまく用いて家族のコミュニケーションを描き出すKatrine(Malik Thomas Spang Bruun)、もこもこ毛皮のキャラクターが素敵なSoft Plants (Emma De Swaef)、ある若い女性のなんでもない日常をすらりと描くAfternoon(Ji-ye Ko)、白黒の使い方がうまいなと思ったらライムンド・クルメの学生だったRendez-vous Mit Einer Toten (Pauline Flory)、ある一人の女性の子供のころ、若いころ、年をとったころの三つの時期を三分割の画面で同時に展開し、どの時期にでも思い出は新しく集積しうるし過去のその豊かさにも触れうるのだと語りかけるWherever You Go There You Are (Sara Barbas)。ここで挙げた作品はどれも完成度は高くないけれども、とても好感が持てる作りのものばかり。

18:00はパノラマ1。面白い作品がいくつか。母親が突如として死んでしまったサラリーマン、過失はないが車で人をはねて死なせてしまったOL、最愛のペットを乾燥機で殺してしまった若者の三人の人生を並行して語りながら、彼らの日常に起きる突然の変容の瞬間を描き出すThe Surprise Demise of Francis Cooper's Mother (Felix Massie)、このアイディアは長編じゃないと無理だろうと思ってしまうようなダイジェスト感が否めないが生理的嫌悪感を与える例のキモイキャラデザインに磨きがかかっているThe Spine (Chris Landreth)、新時代のブルース・ビックフォード(こういうタイプの作品はアメリカ人にしか作れないのだろうか)で素晴らしいと思ったBoris(Daniel Lundquist)、アーカイブの写真資料を用いてコラージュし人類史のなかで行われてきた記憶のねつ造(というかねつ造されていくのが記憶であるということ)について浮かび上がらせていくPhotograph of Jesus (Laurie Hill)、『ラプサス』効果?とも思ってしまうような映像自体の非物質性とそれが喚起する物質性をうまく操った、リズム感が天才的なフラッシュアニメーション作家アレックス・ブドフスキーの新作The Royal Nightmare、アルカベッツがときたま作る錯視ものの新作The Da Vinci Time Code。

21:00のは夕飯でチーズ料理を食べたのでパスしてしまい、23:00からコンペ1。カタログをもらったときからの不安が的中しつつあるかもしれない。今年のコンペ、一部の名の売れた作家たちの作品を除いて、全然おもしろくないかもしれない……少なくとも、スチルをみて「これは面白そうだ」「これがどう動くんだ?」というものがない。そして実際、面白い作品は一つもなかった。紙飛行機が飛びすぎだった会場。アヌシー、噂にはきいていたけれども、ここまで観客の幼児化の激しいフェスティバルだったとは……

雨風のなか30分歩いて宿舎に帰ると、ロストしたスーツケースが届いていたので今これを書くことができている。洗濯しなくてもいいくらいの服の量になってしまった。

長く書きすぎた。これじゃあつづかないので明日からは楽に。

土居

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