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        2009-05-03        「イメージフォーラムフェスティバル H、Iプログラム」&「ブルガリア映画特集 8」

3月末のイベントについて書けないままにこの時期になってしまいました。マクラレンについてきっちり書いておきたかったんですが……まあ、今年の秋くらいに、Animationsで大きく取り上げていてマクラレンと関係しないこともない、とあるアニメーション作家について、とても面白いことが起こるかもしれず、その準備もあって少々忙しいのでご勘弁を……
あと、5/21にアメリカの映画&メディア研究の大きな学会の会合が城西大学でありまして、そこで発表させてもらうので、それもちょっと忙しいんです。ドン・ハーツフェルドの話を、エイゼンシュテインの芸術理論やノルシュテインのアニメーション論と絡めながら、します。おそらく一般の方もご来場いただけると思うので、興味ある方は是非。詳細はまだ今度。

そんなこんなでてんやわんやなのですが、GWというのもまた上映イベント目白押しなんですよね。

イメージフォーラムフェスティバル、今年からコンペティション・プログラムが公開審査(?)のようなかたちになりまして、一観客としては、賞の行方をあーだこーだ言って楽しめるようになったので良かったです。とりあえずHとIだけ観てきました。アニメーションがそれぞれ一作品ずつ。
『ABU』(丹下友希)は、紙上の線画の生成アニメーションが突如として切り取られていき、生命体の息づく自然空間へと変容していく作品。紙から立体空間、虫などの生命の登場、さらに照明が暴れだす……といくつかの超次元行為が起こるという展開は少々予想外だったので驚きました。素材自体のマチエール感を感じさせつつ、同時に変容もしているという。技術的には拙いですが、それだけにプリミティブな感情がどっと押し寄せるような作品でした。
『チケット売り場の桜井さん』(金東薫)は、風景のピクシレーション。物語(筋らしいものはほとんどないですが)を掴み損ねてしまったのですが、そんなことお構いなしに、電線、雲、夕日を含む街の光景が、カメラの移動とともにとてもダイナミックに変容していく様子がとても迫力ありました。大きな会場で、真っ暗な環境で観れてよかったと思える作品。かなりおすすめです。

アニメーションではないのですが、『ニコトコ島』(大力拓哉+三浦崇志)が実に素晴らしかったです。男三人が船に乗ってどこかの島に行き、あとは広大な山や森のなかを歩き回るだけの映画です。設定的にというか絵的に、タルコフスキー『ストーカー』やガス・ヴァン・サント『ジェリー』を思い出し、でもオフビートで、しかしとても本質的な話をしようとしているそんな方向性が奇跡的なバランスで併存していると思いました。大きなスケールでものを考えると、確かなものなど実は何もないのだ、という至極当たり前のことなのにすぐに忘れ去れてしまうことを描いています。人間という位相が揺さぶられます。といいつつ、基本的にはとても笑えます。画面の力がすごく滾ってします。映画全体を見終わってみると、三人仲良く一緒に、というわけではないことが最初から徹底されていたことに気がついて、少々寂しい気持ちになったりもします。うーむ、素晴らしい。

フィルムセンターで開催中のブルガリア映画特集、「プログラム8」を観てきました。すべてフィルム上映で、非常に綺麗です。嬉しくなってきます。エロスな詩人ピエール・ルイスの詩のアニメーション化した『青白き月』(ペンチョ・クンチェフ)はエロ全開です。原作の詩を読んだことはありませんが、見るものすべてがエロいものに思えてしまう的想像力が存分に発揮された佳作です。形態が似ていることによるメタモルフォーゼやモンタージュは、性器などをそのまま映さないことによって余計エロくて卑猥なイメージを喚起します。ごめんなさい、ルース・リングフォードの作品を観るときみたいに、あまりにあからさまに卑猥なので、かなり爆笑してしまいました。だっていちいち下品なんだもん!
『A+E』(ツヴェトミラ・ニコロヴァ)は、強風吹く街で、男女の洗濯物がいちゃいちゃする作品。内容に辿り着く前に、半透明で澄んだ人間のデザインや、リアリティや遠近感が多数交錯してかなり不思議な空間になっている背景に目を奪われてしまいました。
『襤褸(ぼろ)』(アンリ・クネフ)にも強風が吹き荒れます。ぼろ切れが個人の記憶を通じてブルガリアの集団的な歴史を振り返らせます。あんまりちゃんとおぼえていないですが。

アニメーションではないですが、精神病院のエネルギッシュで空想がちな院長の尽きせぬ夢を明らかにするドキュメンタリー『ゲオルギと蝶々』もまた素晴らしかったです。精神病院の環境を改善しようと、カタツムリや小動物、蚕などの繁殖をしようとしてその都度失敗し、でもそれにこりずまた新しい挑戦を初めてしまうゲオルギ院長。彼も含め、また障害者の方々の素直で素敵な笑顔も含め、みんなそれぞれ違っていて、それぞれ気になったどうしようもないことを持っているのだと、なんだか人間の愛おしさが伝わってきます。この悠久の時間感覚は、ドニョ・ドネフの作品を思わせるとこもあり、ブルガリアの全体的なユーモア感というものを知った気がします。

土居

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