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        2009-04-25        「湯崎夫沙子 クレイアニメの魅力とテクニック2009」

行ってきました、湯崎夫沙子講演会
昼の部夜の部両方あわせて四時間超、世界のYUSAKIを堪能させてもらいました。

ゲストなしの昼の部は最初から最後まで暴れ馬。湯崎さんのトークのときほど、司会の方の存在が貴重に思えるときはありません。イタリア・アニメーションに関する執筆でも有名な小柳氏は、暴れ馬の「扱い方」(失礼)を非常に心得ていらっしゃるようで、もうすでに名コンビといっていいような感じでした。一観客として、安心して暴走を楽しむことができました。ね! 
「ものは崩すことに美がある」「メタモルフォーゼは、あるメッセージを伝えて、それがもういらなくなって、次のメッセージに移るために必然的な渡り場」などと(相変わらずボロリと、しかし力強く)名言を吐かれておられましたが、初期のブランカという養命酒的なお酒を販売している会社のためのCM作品ではそれが存分に発揮されています。というか、ものが崩れさるのがあまりに速すぎて、一体何にメタモルフォーゼしたのかを追いきれないこともしばしば。「ナッチョとポム」をはじめとした近作にしか親しんでいなかったので、若さ溢れるこのCM集は鼻血ブーでした。たまりません。
さらにそのCMを数本あわせた『失われた5つの世界』『疲れた小人の物語』『オミニデ』になってくると、「この生成変化のスピードでこの尺の作品を作るのか」と半ば呆れてしまいます(褒め言葉です)。『疲れた小人の物語』は既存の歌の歌詞にあわせてアニメーションを作っているとのことなので、夜の部の方の上映では、何がどう展開しているのか、筋を追おうとしてみました。やめとけばよかった。あまりの変化のスピードに脳みそがついていけず、頭が狂いそうになりました。(何も考えないでみたとしても、人によっては危険かもしれません。他に例のない作品だと思いました。)
トークも同じようなスピード感なんですよね。スクリーン上と舞台上で展開している途方もないもの、そして一方客席にはおそらく女子美の同窓生であろう大量のマダムたちのお上品さ。冷静になってこの会場を俯瞰してみて、なんだか人生っていうものは随分面白いのだなあ、とふと思ったりもしました。
今回のトークで注目してしまったのは、湯崎さんの「キャラクター」というものに対するちょっとした拒否反応です。単純化・不変を売りにするキャラクターという概念は、単に走るだけの場面でも同じコマの使い回しを断固として拒否するほどの純正変化信者(=生の純粋礼賛)である湯崎さんにとっては嫌な制約なのでしょう。しかし、タルピーという初めてのキャラクターについて、あえて色の設定をしなかったり(それによって色が自由に変化させられる)、彼の特徴をありえないところからどこからでも出てくることに意識的に定めていたりしていて、そういった点を非常に興味深く思いました。
残念だった点は、夜の部の対談のブッキングでしょうか。湯崎さんと対談するなんて(つまり対等の立場でやりあうなんて)、誰だって無理です。作家性がまったく異なる方だったらさらに無理でしょう。
湯崎さんの場合、小柳さんや、湯崎さんの隣におられた、結局最後まで正体がわからなかったイタリア人女性の方のようなサポーターの支え付きで、思う存分暴走していただくのが一番なような気がします。そういえばあのイタリア人女性、名前以外の紹介がほとんどなくとも、あそこにいることを不思議に思った観客はほぼ誰もいなかったでしょう。作品データなどの細かい情報を湯崎さんにそっと教え、暴走というお茶目さが発揮されるたびににこやかな笑顔を浮かべて見守るあの方こそ、湯崎さんに対して最も正しいリアクションをしている方なのであり、僕たちに対して湯崎さんの受け止め方を優しく教えてくれる一番の引き立て役だったのですから。適切でないたとえかもしれませんが、人に影がついていることは誰も疑問に思わないでしょう。今日のイベントにおけるあのお二人の関係性は、それくらいに自然だったように思いました。すべてはあるがままに。

昼の部終了後の多幸感はなかなか言葉にできません。
とにかく湯崎さん大好きです。ずっと元気でいてほしいと思います。

土居

<4/26追記:本文中での表現に不適切な部分があると判断しましたので、すでにお読みになられていた方には大変申し訳ないのですが、当該箇所を含め一部を修正いたしました。ご了承ください。>

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