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        2009-04-12        『ガブリエラ・フェッリなしの人生』を改めて観て

ラピュタアニメーションフェスティバルvol.9が終了しましたね。
ラストを締める『ガブリエラ・フェッリ』をまた観てきました。劇場いっぱいのお客さんと共に。

この作品、いろんな人と感想を言い合うのがとても面白いです。こんなシーンあったよね、というと「そうだっけ!?」と返ってきたり。逆も然り。登場人物が多く、彼らの絡み合いも複雑で、個々のシーンの密度が濃いがゆえに、みなそれぞれ、違ったところを記憶しているわけです。

今回が3回目の鑑賞だったのですが、上映中に背筋が何度かヒヤリとしました。
レビューで嘘を書いてしまった、と気付いたのが理由のひとつ。
もうひとつは、新しいモチーフを発見してしまった(気がする)こと……

まずお詫びしないといけないのは、レビューに書いてしまった単純な間違いです。
ラスト、若い女の子が「B」の方の手に男を吸い付けた、と書きましたが、正しくは両手でした。
コウノトリを撃ったのは誰だろう、と書きましたが、泥棒が銃を装填するシーンがきちんとありました。泥棒が撃ってました。

新しく気付いたモチーフというのは「目」です。
二つある目というのも、おそらくAとBに対応しています。
お隣の世界で目の潰し合いが起こるのもそれにつながってくるでしょう。

(そういえば、AとBだけでなく、Cもあるように思いました……お隣の世界の住人たちの口の下に、下向きで不自然にCと入っているような……オーケイシスターズに引きずり込まれたあとの子供の口の周りの紅も、Cになっているような……あとはマラソンおじさんの胸のところにも……これについては気のせいなのかもしれないんですけど、『ニンジンたちの夜』にてDiegoという名前をそのまま顔にした先例があるパルンですからもしかしたら……オーケイシスターズの帽子が「!」と「?」なのにももしかしたらなにかしらの……)

それと、儀式で両目を潰されて「Life is nice」と語る男は、
はじめの方でテレビに出ていますね。
コウノトリがあまりにも長々と落ちすぎる、と思ってはいましたが、
このテレビのシーンをはじめとして、全体的に、時間軸が相当歪んでいることに三回目にしてようやく気付きました。
若い女の子の遺失物取り扱い所に預かられているものも、シーンによって違っています。
単に直線的に時間が流れているわけではないようです。

そしておそらく、
並び替えたらきちんとした時間軸が出来上がるというものでもないのでしょうね。
意図的に混乱が起こるようにしている気がします。

意識的には気付かない(気付きようが無い)遊びというのも、多く行われているような気がします。サブリミナルに影響を及ぼすような。

壁にaとbが入った数式が入っていたり、地面に英語のようなものが書かれていたり、日本語や中国語もあります。(草むらのように見せながら実はドイツ語が書いてある『カフカ 田舎医者』を思い出したりもしました。)なんらかの含意があるものもあれば、ないものもあるでしょう。

「汚し」のレイヤーも、場面によっては結構自由に動き回っています。
微妙に画面が歪むときもありますね。

他にもいろいろと気になるところが三回目にして改めて出てきてしまいました。
山村さんが『草上の朝食』について「観るたびに発見がある」とおっしゃっていましたが、僕もまた『ガブリエラ』でその感覚を味わっているわけです。

おそらく、個々のモチーフを取り出して考えるやり方には限界があるのでしょう。
(自分のレビューを否定するような発言をしてしまいました。)
細かいところを突っ込んで整合性を得ようとしても、かならずしも良い結果は得られないということです。
意識的なレベルから無意識的なレベルまで、あらゆるモチーフすべてが積み重なってつながりあって、全体として生み出す何ものかが生み出す衝撃をそっくりそのまま受け止めて、観客個人個人がそれぞれに噛み締めていくというのがおそらく一番正しい(というのも変な言い方ですが)態度のように思えてきました。

そうであっても、おそらく、
全体として受け取るものは、みなそれぞれあまりズレないと思います。

だから僕のレビューに細かな間違いがあってもそれはそれでいいじゃないか、というお話でした。

土居

コメント

見間違い

僕も「ガブリエラ・・」2回目までは、冒頭に出て来るトレーニングウェアの女性がipodみたいな音響機器を身に付けてるものだと思い込んでて、3回目に見た時にイヤホンのコード等全く描かれてないことに気付きました(笑)。いつもにぎやかな音楽とともに現れるからそう見えちゃったんでしょうが・・
でもそういう見間違いが起きるのも、視聴覚融合の表現であることとか、モンタージュによって描いてない関係性を想起させる作り手の方法論(?)と関係があるんでしょうね。面白い作品は何かを見間違えさせてしまうものなのかも。

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