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        2009-03-22        バルタ下見&「カナダ特集 (10):社会派」

ムサビに行ったんですけど、誰もいなかったんです。
構内のポスターみたら明日って書いてありましたわ。

カナダ特集(10)」はおすすめです。
ピエール・エベールもまた作品の興味深さのわりにはあまり有名でないかもしれないです。このプログラムには『犬と狼の間で』と『戦争の思い出』が入っていますが、実写・切り絵・フィルムへのエッチングという複数の技法を使い、作品自体も多層的な語りにし、ブレヒトの詩を陽気な歌で響かせながら、ナンセンス・ソングがセンスを持ってしまっている現代について本当に直接的に語る彼の存在はなかなか貴重だと思います。アニメーション・パートは正直言って荒いですけれども、その荒さがあってこそ可能になる暴力性の表現というものもあるわけで。整った絵柄でやれば鼻についてみていられないような二分法が、この猛り狂う絵柄によって非常に説得力を持ってしまうという……
ポヤルNFB時代の作品『E』もまた本当にストレートで良いです。Eという像がBに見えてしまう一般人は狂人扱いされるのに、王様がそれを言い出せばそれが正しくなる。言葉にしてしまえばウンザリするくらいに繰り返し語られてきたテーマが、下らないミュージカルの形式で展開されることで、こちらもまた暴力的なまでの力を持ってしまっています。ポヤル作品のタフさは本当に堪りません。この作品、カナダの人たちは子供の頃に知らず知らずのうちにみているとか。
しかしこのプログラム本当のハイライトはドリエセン『Air!』とパテル『ビーズ・ゲーム』です。スクリーンを浴びれるような近さで観ることをお薦めします。『Air!』は息苦しさを際立たせる音の素晴らしさに注目してほしいのはもちろんですが、アニメーションにおいて線が持ちうる力の可能性をこれでもかとみせてくれます。小さな変容の瞬間をお見逃しなく。ドリエセンの隠れ傑作です。『ビーズ・ゲーム』はしゃれにならないくらいに圧倒的です。これは本当に、DVDで観るのとまっっっっっっっっっっったく印象が違います。大画面で観ると、ビーズ自身のマチエールを体感できます。ビーズが組み合わさってなにか別のものに変容し、またその変身が解けるというそのプロセスに背筋が震えます。これは絶対に体験しなきゃだめです。
椅子が本当に人間化しているように思える恐ろしさが堪らないマクラレンの『いたずら椅子』、遠くの方でうねうねと動く空とおかしなエコーのかかった歌声とそして形容しがたい動きがあわさって本当にトリップしてしまいそうになるコ・ホードマン(この人は一体……)の『ふくろうとねずみ』も最強です。
このプログラム、次回は26日15:00から。仕事のある人はちょっくら抜け出しましょうよ。

明日もめげずにきちんとムサビに行きますよ。

土居

コメント

カナダ・9

カナダ・10プログラムも面白そうですね。また見に行かなきゃなあ。
ピエール・エベールはプログラム2の「恋愛中毒」も面白かったです。

同じ日の昼に上映された「9・匠の技とニューテクノロジー」のプログラムを見たのですが、こちらでは製作にコンピューターが関わる初期の作品がいくつか取り上げられていて、コンピューターが表現をするということの根本的なことについて考えられる興味深いプログラムでした。 特に初めて3DCGで描かれたキャラクターものの作品という「ピアノ弾きのトニー」には、単に技術的に未熟なせいだけではない、コンピューターによる創作物の持つ本質的な空しさが感じられました。その空しさ自体を表現に取り込めるかによって作られる作品も大分変わってくるのではないかと。
・・・・
このフィルムセンターのプログラムは、7プログラムくらい足を運んで見たのですが、今日の公開勉強会や、ラピュタのフェスティバルには若い方がたくさん来ているのに比べ、また各大学に「アニメーション学科」が出来て、しかも春休みであるにも関わらず、余り若い方が見かけられないのが残念です。自分で気になる作品を選んでみるのと、専門の方がある考えを持って組んだプログラムを見るのとでは得るものも違うと思うので、ぜひ多くの方に足を運んでもらいたいです。(関係者ではないのですが)

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