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        2008-12-11        相原信洋作品についての批評文をアップしました

Animationsホームページ「Criticism」コーナーに
至極当り前 相原信洋氏と行くコズミック・ジャーニー」をアップしました。
一人でも多くの方が今週末の神戸映画資料館での相原信洋特集に足を運んでくれることを願ってのものです。
関西圏の方はもちろん、その他地域の方もちょっと行ってみるといいかもしれませんよ?
告知エントリでもお伝えしたとおり、アニメーションのプログラムもありますしね。

久しぶりの長文批評です。
いつもとちょっと感じを変えて書いてみました。
下ネタが入ったりしていますが、自分としては一番自然な文章かもしれません。

土居

コメント

相原氏の論評についての感想+α

いつも楽しみに拝見しております。
相原氏の論評についての感想です。

論評中の相原氏の制作における「自慰行為」という表現はラカンのいうところ「欲求」(欠如が満たされ得るもの)という意味にとれて少々解せぬ所があります。
作品の中で一貫して追求され続けるメタモルフォーゼ(「アイハラ」)とはラカンのいう「欲望」(永遠に満たされることのないものを追い求める情動)なのではないでしょうか。
それは自慰行為というより寧ろ「抱きしめる」行為(裸で)だと個人的には思います。
それに自慰はいつでも誕生(女性器)を目的としているわけではないのでは。(自慰行為とは非生殖的意味が強いのでは?)しかしそれとは裏腹に出された精液は勢いよく踊って私たちを驚嘆させ、精液はいつでも誕生を望んでいるのですが。
評論家は作家の言葉など半分に聞いておけばいい、と個人的には思いますが、相原氏にとって「うんこ」は真実的を得た言葉であるように思います。『作家の一部が作品となっているそんな相原氏の謎を解き明かそうとすれば』、体外に出されず吸収された栄養素(この作家にとっての芸術の価値)とは何なのか、「検便」する必要があるのではないでしょうか。(加えていえば『作家の一部が作品となって』いない作家など今の時代、ほとんどいないと思います。)

(かなり偏った言い方であることを承知して言いますが)制作者にとって芸術はその出現の瞬間にこそ価値があると思います。1年2年もの間つらい思いだけをして数分の作品を作る、そんな人生に何の意味がある?と最近NHKで非常にナルシスティックな作品を見て思いました。
そして出来た作品に対しては受容者となって新たな価値の出現に立ち会うことになるのだと思います。

長々と失礼いたしました。
これからも拝見いたします。

サトウさん

コメントをどうもありがとうございます。

まず前提として、今回の文章はかなり「冗談」っぽいものであることをお断りしておきます。(書かれている内容はもちろん「本気」ですが。)つまり、言葉をあまり厳密に使っていません。

まず第一に、「精液」であり「自慰行為」という言葉は、相原さんが言った「うんこ」という言葉と比較して出てきたものです。

ということをお断りしておいたうえで……

僕は相原さんの作品は「なにかを求めて」行われるものではないと思います。相原さんにとっては作る行為それ自体の方に意味があるのであって、作品を人にみせるという行為自体はそこまで重要ではないのでないかと思います。それゆえに、一人だけでも成立する「自慰行為」という比喩を用いました。観客との関係(性交関係)をばっちり築こう、という意図はないという意味で。(たとえば、社会的なメッセージを高らかに謳おうとする作品は、明らかにセックス目的ですよね。それゆえに失敗すると恥ずかしい。相原さんの場合、自慰行為なのにときおり期せずして挿入できてしまっている感じがあります。観るだけで孕ませることができるなんてうらやましいですよね。)

「検便」については素晴らしい表現だと思いますが、「検便」はおそらくどの作家について考えるにも大事だと思います。相原さんの特異性は、やはり精液が問題にしうることにあると思います。精液を検査しても成分はみな変わらないでしょうが、相原さんの場合、やはり活きの良さが違います。

その点からすると、「誕生(女性器)を求めて」という表現はちょっとわかりにくかったですね。「女陰を想像しながらマスターベーションする」程度の意味で書いています。

自慰行為と精液という比喩を使ったのは、相原さんの作品に手と男性器と精子のモチーフが多く出てくるからでもあります。

「自慰行為」という言葉の使用に関して、これで答えになっていますでしょうか?

ひとつだけ反論を。

>加えていえば『作家の一部が作品となって』いない作家など今の時代、ほとんどいないと思います。

果たしてそうでしょうか? ちょっと数えてみましたけど、そんなにたくさんの数にはなりませんでした……数え間違いかもしれませんが。もしかしたら数え方が違うかもしれませんね。

返答ありがとうございます。

土居さま

「自慰行為」の使用意図について、非常によくわかりました。ありがとうございます。
「永遠に満たされることのないものを追い求める」という語は絶え間なく溢れる創りたい欲に応えるという作家自身の内側に向けられた思い、という意味で使いました。相原氏が出来た作品で何かを達成するつもりとは私も思っていません。

私は『女陰へと向かう相原氏の作品はそれゆえ創造に向けて男性がなしうる一般的な準備である』とは思っていませんでした。(勿論「女陰」は「マスターベーション」するとき想像するものの象徴、あくまで一般的な意味での比喩表現です。)私は相原氏における「女陰」は土居さまも汲んでおられるところの「誕生」であり、宇宙の根源の象徴としての意味が強いと見ています。作品に出てくるモチーフとしての「女陰」と比喩の中の「女陰」とを混同(安易な結び付け)してはまずいのでは?と思ってしまったのです。(この点について『言葉をあまり厳密に使って』いないのですね。)

この作家、そんな一般的なもので射精するとは思えませんから。すごいもの、想像しているはずです。
氏の制作にとって描く前のイメージが重要であり、描かれた瞬間に死んだもの(あまりに美しい死骸ですが)となってしまうように思うのです。
『やはり精液が問題にしうることにあると思います。精液を検査しても成分はみな変わらないでしょうが、相原さんの場合、やはり活きの良さが違います。』「精液」を「うんこ」との比較で用いたなら相原氏にとっては所詮精液ですから、『相原氏の謎を解き明かそうとすれば』やはり制作中相原氏に何が起こっているのか、見極めてもらいたいと思います。この点だけは譲れません。すみません。(…『謎を解き明かす』というのはストーリーテラーの語り口ですね。)

「冗談」にしても巨匠に対して「自慰行為」という表現はどうかと、と思ってしまったのです。
真面目ですみません。

(文章を読まれる方々には一連のやりとりがあくまで下ネタでなかったことを十分理解していただきたいと思います。あまりにあれなのでだんだん不安になってきました。ここはアニメーションに関心のある者にとって大変貴重で、ありがたい場です。)

作家の一部が作品となっている作家、はおっしゃる通り、数え方が違うのだと思います。『そんなにたくさんの数にはなりませんでした』…個人的にはものすごく、誰?(わくわく)と聞いてみたいところであります。アニメーションが他の芸術形態と交えて語られる上では特に重要な問題(そんな時代)だと思ったのです。

迷惑なコメントだったかもしれません。お忙しい中丁寧な回答、ありがとうございました。
これからも楽しみに見させていただきます。

サトウ

上映見て来ました。

土居さんの評論(とラピュタフェスの感想)に触発されて、ようやく相原さんの作品を見て来ました。
たしか「作品の(自分の?)幅を広げる」みたいなことが書いてあったような気がしますが、相原さんの作品のスタイルが一貫しながらもマンネリ化していない秘密はそういうところにあるのかなあという気がします。

今日も相原さん御本人が会場にお見えになり、上映の休憩時間30分ほどトークをしてくれました。

kenさん

僕の書いたものが何かしらを触発するなどこれほどうれしいことはありません。観にいっていただいてどうもありがとうございます。相原さんの作品は、極小のものから極大のものまで、現実的なものから観念的なものまで、ありとあらゆるスケールのものを包括しています。観る人も作る人自身もその幅広い範囲からそのときごとにいろいろなものを受け取るはずなので、マンネリ化しないのでしょう。本人自身も生み出す快感にいつもきっと身を委ねていることでしょう。

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