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        2008-12-05        クリス・ロビンソンが選ぶ今年のベスト・ショート集

クリス・ロビンソンのブログがあるのはお伝えしてましたっけ?

http://animationpimp.animationblogspot.com/

最近はそれほど更新がないですが、たまに面白い記事が載ります。
今回のエントリでは、08年のベストが選定されています。
(矢印の先は土居のコメントです。)

ベスト1は
"I am so Proud of you" (Don Hertzfeldt)
→北米で大人気(らしい)のドン・ハーツフェルドの新作。
ネットで検索をかけてみると、短編アニメーション作家としては例外的なほどに若者カルチャー誌のインタビュー記事が多いです。
彼はこの作品を引っさげて(22分と長尺)、上映+トークの全米ツアー中。
上にリンクを貼った公式サイトで前作"Everything is OK"までのDVDは売ってます。
(恥ずかしながら未見だったので、早速注文しました。)

その他には……
"Chainsaw" (Dennis Tupicoff)
→今年のオタワ・グランプリですね。この作品も25分と長いです。観れるのはいつになることやら……

"Letter to Colleen" (Andy/Carolyn London)
stashの50号に収録されるみたいです。

"Drux Flux" (Theodore Ushev)
→もはやおなじみセオドア・ウシェフの新作。"Tower Bawher"に続く、芸術と政治の関係性の探求シリーズの第二作。哲学者ヘルベルト・マルクーゼが提唱した一次元的人間(高度技術社会によって操られる個)をフィーチャーしたもののようです。スチールをみるかぎり、えらく面白そうです。

"Skhizein" (Jeremy clapin)
→前回の広島で「バック・ボーン・テイル」がコンペインしていましたね。ローファイ感漂っていたあの作品と違い、今回はバリバリです。

"Seemannstreue" (Anna Kalis)
→これは不明ですね……

"Cattle Call" (Mike Maryniuk and Matt Rankin)
→ピクシレーションを用いた、牛の競りのドキュメンタリーだそうです。どういうことだ?

"Presto" (Doug Sweetland)
→ピクサーの短編です。広島でそういえば上映されていましたね。観てないですけど。『Wall・E』と併映とのことですので、すぐにみれますね。

"Muto" (Blu)
→最近話題の作品。グラフィティ(とは違うか)が動きだす力作です。リンクから飛べば全編視聴できます。カメラが動きまくるので(なぜその必要が?)体調悪い方は観ない方がいいです。外に対して開かれすぎて露悪的さえあるように思えるので個人的には好きにはなれません。身体のなかに悪いものが溜まっていく感じがします。もう一度言うけど、なんでこんなにカメラがぐらぐらしてるの?

"The Comic that Frenches the Mind" (Bruce Bickford)
→ああ、大好きなビックフォード……今回はドローイングみたいです。このDVDに入ってるみたいなんで注文しました。いっときますけど、描かれている内容に反して、ビックフォードの作品はまったく露悪的ではないですからね。先日知り合いに感想を求めたところ、「嘘がないよね」と言っていました。まったくその通り。これが素なんだからしょうがない。ビックフォードは観ていると逆に身体のなかの悪いものが消えていく感じがします。相原さんの作品と同じで、鑑賞体験が森林浴に近い。アニメーションの立派な可能性、ひとつの醍醐味です。

"KFJG No 5" (Alexei Alexiev)
→これも入ってるのか。意外な気がしました。本人はすごく良い方でした。

クリス氏も2009年には期待しているようです。
「2009年はクリス・ランドレス、ウェンディ・ティルビー&アマンダ・フォービス、プリート・パルン、その他大物の新作が期待できる興味深い年になるだろう。もちろん、全部クソってこともありえるけど。」

それにしても、観たことない作品が多いです。来年はアヌシーとかザグレブとかオタワあたりに行ってみたいなあ。


土居

コメント

はじめまして

いつも拝見させていただいてます。
クリスさんセレクトのベスト作品、"Seemannstreue" 以外は、今年のオタワで見ることが出来ました。(オタワの1次選考は彼一人、最終選考は彼と数人の審査員で決めるため、彼の好みが色濃く出ますね)
"The Comic that Frenches the Mind"、"Skhizein"は非常に良かったです。特に"The Comic that Frenches the Mind"は、観ていて全身に染み入るような感覚でした。
"Chainsaw"の監督は身長2m以上あってプロレスラーみたいな人で、グランプリのおどろき盤トロフィーを手にしている姿を見た人々が「チェンソーみたい」と口々に言っていた様子が可笑しかったです。
これらの作品はアヌシーでもほぼ観れましたし、アヌシーでは、インコンペ、パノラマ、学生合わせて170近くの新作短編を観れますので、ぜひ来年のアヌシーへ行ってみて下さい。
土居さんのアヌシー全作品へのレビューを読んでみたいです。

では長文失礼しました。
水江未来




水江さん

コメントありがとうございます。
大山さんに先日、水江さんのブログを教えていただき、大変刺激になっています。
(作品自体も興味深く拝見しております。)
海外の映画祭に非常に多く参加なさっている上、さまざまな活動に関してもとても積極的なようで、非常に頼もしく思います。

ビックフォードの新作をご覧になれていて、非常にうらやましく思います。
水江さんもおっしゃるとおり、やはりアヌシーに行かないことには何も始まらないという気持ちが日に日に強くなっています。少なくとも次の広島まで待っていたら、いったいどれだけの良い出会いを逃してしまうことか……

飛行機が怖いのがだいぶ克服されてきましたので、
来年はアヌシーにきちんと参加したいと思います。
水江さんの今後のご活躍も期待しております。

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2008年ベスト

クリスさんのベストと土居君のコメントに関しての補足します。

ベスト1
"I am so Proud of you" (Don Hertzfeldt)
→ドン・ハーツフェルドは本当に英語圏の人には人気があるようです。力の抜けた絵と語りで、その魅力は分かりますが、ただユーモアの部分で文化的にかなり隔たりを感じます。笑いが理解できないのは自分の英語力の無さがもちろん原因ではありますが、前作の事ですが、オタワに長年住んでいる日本人の人もどこがおかしいのか分からないと言っていました。

"Chainsaw" (Dennis Tupicoff)
→ポーランドで見ました。やはり英語ナレーションが多く、数回見直さないと、評は書けませんが、新しいナラティブのアニメーションだという印象です。最後は胸が苦しくなりました。

"Drux Flux" (Theodore Ushev)
→ セオドア・ウシェフの新作、これはぜひ見たい。

"Skhizein" (Jeremy clapin)
→僕も今年のベスト10を挙げるとすると、かなり上位にくるでしょう。いいフィルムです。広島で落ちたのは残念。

"Presto" (Doug Sweetland)
→ピクサーCG版テックス・アベリュー。僕もすきです。

"Muto" (Blu)
→ 土居君の評で、「なんでカメラが動く必要が?」とあるけど、必要大有りです。これは動くグラフィティでアニメーションの原点的発想の作品です。グラフィティは街のあちらこちら、こんな所にどうやって描くのだろう、という所に描く事が自己主張(よく言えば表現)なので、いろいろな場所に描いた絵をカメラがフォローする必要があるのです。Bluさんは世界中の壁にゲリラ的にアニメーションを描いては撮影して、絵のイメージのつながりで、空間を飛び越え、映像を繋げています。
そして、ガタガタするのは、ゲリラだから。逆にクレーンを敷いての準備された流暢なカメラワークだったら、このコンセプトに反してしまうでしょう。

"KFJG No 5"
これはあと3本シリーズをDVDで見ました。どれも面白い。今後30本だったか、作る予定だそう。


2009年は、ニック・パークも新作があるね。大変な年になりそう。
クリス・ランドレスとウェンディ・ティルビー&アマンダ・フォービスのプロデューサー、マーシー・ペイジさんにウェンディの作品はいつ完成するのか聞いた所、口を濁していました。きっとプロデューサー自身知りたい所なのでしょう。(なので来年できていない可能性も...)

山村さん

"Muto"のカメラの動きについてのご意見、「なるほど」と思いました。
グラフィティであるからこそ、ゲリラであるからこその「コンセプチュアルであることに由来する欠点」を持った作品であるという風に僕の意見を訂正したいと思います。
この作品に僕が感じた強烈な違和感は、「カメラがガタガタするにしても、ガタガタするなりのそれなりの美意識とか方法論ってのがあるだろう」ということなのだと考えてみてわかりました。あまりに生(ちゃんと調理されていないという意味で)なので、やはり僕はこの作品を良いとは思えないです……責任の放棄がなされているように思えてしまいます。頭では納得するにせよ、体や心では納得できません。

MUTO

僕もこの作品、アニメーションとしては、土居君の言う様に、荒削りすぎる部分があり、それほど大きく評価しているわけではないので、誤解のないよう。
でも描かれたイラストのテイスト、動きはいいと思う。
ただコンセプトの部分をこちらがフォローして考えると、そういうことかなと。作家本人はそれほどコンセプトをもって作ってるというよりは、ゲリラをする行為そのものを楽しんでいるように感じます。

あとWEBで見たのと、大画面で見た印象の違いもあるかと思います。
大きなスクリーンに映し出された巨大な壁に艶かしくアニメーションが動く様は、壁のデティールと、絵の動きそのものに目がいって、カメラワークの事はそれほど気になりませんでしたよ。(もちろんガタついていましたが。)
それより生の現実の壁と、アニメーションのイリュージョンのギャップから生まれる違和感が、脳に刺激的でした。

山村

文化の隔たり

すいません。"Seemannstreue"をオタワで見てないと言いましたが、見てました。ノートにメモが残ってました。
カットアウト風の2DCGで、ダークな世界観と妖艶なキャラのデザインが印象的でした。しかし、物語をまったく覚えていません・・
http://www.anna-kalus.de/

MUTOは、オタワの大画面で観た時はガタつきは気になりませんでしたが、WEBの小さい画面だと確かに気になりますね。

"I am so Proud of you"は、今年のオタワの大トリでした。(クリスさんのベスト1だったからなんですね)
会場が大きな笑いに包まれていましたが、全体的に受けていたのではなく、全く笑っていない人もけっこう周りにいました。
山村さんが言われた「文化の隔たり」は、露骨に会場の反応に出ていた印象です。

では失礼しました。
水江

今さらですけど、
クリス・ロビンソン、"I'm so proud of you"を本当に気に入っているようです。
ハーツフェルドの公式ページ(http://www.bitterfilms.com/)にコメントが載ってます。
「本当に傑作だ。この映画に関しては自分の考えをはっきりと表現しはじめることさえできないんだが、俺はただ震えてしまって、上映のあとのパーティに出席することができなかった。ただ一人になる必要があった。会場にいた他の人たちも同じことを感じとっていた。唖然とさせるような、美しい、悲劇的で不条理でもある作品だ。」

ハーツフェルドが笑わせる作品を作る作家としてデビューしたことは間違いないことで、笑いが起きるのはその頃の名残なのでしょうね。"I'm so proud of you"は観れていない(観たい!)のでわかりませんが、近作は必ずしも笑わせることだけに特化した作品ではないみたいです。クリスさんの反応からもわかりますが。

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