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        2008-10-27        ノルシュテイン『草上の雪』章題&引用図版リスト(1)

ロシアで8月に入手可能になったばかりのユーリー・ノルシュテインによる大著『草上の雪』二巻本。おそらくいつかは日本でも翻訳が出ると思いますが(一巻のあとがきに「実は日本で出版の話を持ちかけられた」とか書いてありますし)、まだまだ先の話になるでしょう。日本に熱烈なファンの多いノルシュテインですから、とりあえず章のタイトルだけでも簡単に訳してみようとふと思いたちました。この本はアニメーションを人間の文化のなかに位置づける試みなので、アニメーション以外の例が多く引かれています。そのチョイスもなかなか面白いので、ついでに載っけておきます。ほんとにとりあえずの訳なので、相当間違っていると思います。引用図版のタイトルの翻訳からも、僕の教養のなさがにじみ出てしまっています。(定訳だったり正しいタイトルを知っている方がいたら、是非教えてください。北斎の題名をロシア語で書かれるとほんとにお手上げです。)


とりあえず目次です。
[第一巻]
9 映像描写の現象
125 『アオサギと鶴』
157 『霧のなかのハリネズミ』
240 『話の話』
362 引用図版リスト
[第二巻]
9 『外套』
212 『冬の日』
252 引用図版リスト

今回のエントリでは、第一巻「映像描写の現象」(絶対に間違った訳です)の章題と引用図版を列挙します。

ーーーー

○映像描写の現象

1. 「ニカノール・イワノヴィチの唇をイワン・クズミッチの鼻の下にくっつけて……」

[※ゴーゴリ『結婚』から]

2、結びつくことのないものが結びつくことで、メタファーが生まれる。
[図版] ピカソ「鍋と蝋燭のある静物画」1945、「十字架と受難の道具(?)」15c初(イコン)

3、「唯物論と経験批判論」(物質と精神に関するレーニンの著名な著作の題名から)。物質と言葉。
[図版] ルネ・マグリット「涙の味(?)」1948、サルバドール・ダリ「記憶の固執」1931、ノルシュテイン「窓から侵入する枝」2007(絵コンテ)、ノルシュテイン「森へと続く道」2007(絵コンテ)

4、マヤコフスキーは言葉を物質化する
[図版]ノルシュテイン「人々の会話」1972(デッサン)、ノルシュテイン「食堂」2007(デッサン)

5、自分自身でさえ最後まで気づくことのできなかった秘密がそのなかに現れたとき…… 

6、知識によって吟味された道から創作は始まる

7、画家たちは画布の平面上に文字通りに時間を引用してきた
[図版]ラスコーの壁画(牛と馬)、アルタミラの壁画(水牛)、ゴッホ「星月夜」1889、ピカソ「ヴァイオリン」1912、ブラック「ヴァイオリンとクラリネット」1913、ノルシュテイン「歩くアカーキィ・アカーキエヴィッチ」2006、バッラ「鎖につながれた犬のダイナミズム」1912、ピカソ「海辺を走る二人の女」1922
[※ピカソの絵は今サントリー美術館にきています。ノルシュテイン、ものすごくたくさんピカソを引用してます。]

8、しかし20世紀だけが運動をほとんど物理的といっていいくらいに伝えようとしていたわけではない

[図版]「泣男」16世紀中盤(メンフィスで発見された棺のレリーフ)

9、再び20世紀へ
[図版]マレーヴィチ「研磨工」1912-13[ノルシュテインによるモンタージュ付き]、ゴンチャローワ「自転車に乗る人」[ノルシュテインによるモンタージュ付き]、アントン・ジュリオ・ブラガリア「煙草を吸う男」1913、ノーマン・マクラレン『パ・ド・ドゥ』1968

10、一方で15世紀、画家パオロ・ウッチェロ
[図版]ウッチェロ「サン・ロマーノの戦い」1435(ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵版[ノルシュテインによるモンタージュ付き])、「サン・ロマーノの戦い」1435(ウフィッツィ美術館所蔵版[ノルシュテインによるモンタージュ付き])、「サン・ロマーノの戦い」1440(ルーブル美術館所蔵版[ノルシュテインによるモンタージュ付き]

11、絵画をもう一枚。再び20世紀
[図版]ブラック「ヴァイオリンを持つ男」1911-12、ウンベルト・ボッチョーニ「跳躍する騎手(?)」1912、フランシス・ベーコン「ジョージ・ダイヤーの肖像画のための三枚の習作(?)」1963

12、構図――時間と空間の発展
[図版]葛飾北斎「尼子の山(?)」1800(『画集東都遊』から)、葛飾北斎「九段牛々淵」1796-1805、葛飾北斎「両国橋夕陽見」1823-31、葛飾北斎「三味線と女(?)」1820-25頃、エドガー・ドガ「コンコルド広場」1875、ヤーノチカ・タバク(3歳半)「パパとキノコ狩り」1994[ノルシュテインの孫の絵]、ドゥーシャ・ゲラー(4歳)「馬が怖い夢をみておしっこしちゃった」2005[ノルシュテインの女友達の絵]、ジョット・ディ・ボンドーネ「最後の晩餐」1303-1307頃(フレスコ画)、ジョット「最後の晩餐」1320-1325(イコン画)、葛飾北斎「月に魅せられる男(?)」1835頃、葛飾北斎「窓のそばにて(?)」1802(『潮来絶句集』より)、葛飾北斎「月、柿、きりぎりす(?)」1807

13、夢と覚醒のあいだで
[図版]ダリ「目覚めの一秒前に柘榴の周りを蜜蜂が飛びまわったことによって引き起こされた夢」1944[ノルシュテインによるモンタージュ付き]、ダビッド・アルファロ・シケイロス「夢」1939、パーヴェル・フロレンスキーの肖像写真、松尾芭蕉「万菊丸いびきの図」

14.描写に物理的現実のような終わりはない
[図版]ピカソ「生きる悦び」1946

15.「25日、最初の日」(マヤコフスキー)
[図版]アレクサンドル・デイネカ「ペトログラードの防衛(?)」1928、ユーリー・ピーメノフ「重工業(?)」1927、ナタン・アリトマン「宮殿前広場のデザインのためのエスキース」1918-1920、ウラジーミル・タトリン「第三インターナショナル記念塔計画案」1919-1920、パーヴェル・フィローノフ「街の勝利者(?)」1914-1915、フィローノフ「ペトログラード・プロレタリアートの公式」1920-21、ノルシュテイン「街」1967、ノルシュテイン「人々と街」1967(『25日、最初の日』のためのエスキース)、ノルシュテイン「アンネンコフ、レーベジェフ、ペトロフ=ヴォトキンの絵画のコラージュ」1967、アルカージイ・チューリン「ジョン・リード『世界を震撼させた10日間』のためのセルゲイ・チェホーニンの表紙画(1923)の写し」1967、アンネンコフ「アレクサンドル・ブローク『12』のためのイラスト」1918、ノルシュテイン「『25日、最初の日』のためのデッサン」1967、ノルシュテイン「1920年代の造形芸術をモチーフとした『25日、最初の日』のためのエスキース」1968、ノルシュテイン「『25日、最初の日』の登場人物たち」1967、ファボルスキー「レーニンと革命」、ペトロフ=ヴォトキン「1918年のペトログラード」1918-1920、マヤコフスキー「詩のためのイラスト」、レーベジェフ「ライフル銃を持った二人の水兵(?)」1922、レーベジェフ「労働者礼賛(?)」、マルク・シャガール「ラッパを吹く馬乗り(?)」1918、ブラック「ヴァイオリンを持つ男」1911-12、ノルシュテイン「『25日、最初の日』のラストシーンのためのエスキース」1967

16、時間と対象。空間に対する自由な扱い
[図版]オシップ・ザッキン「美の三女神(?)」1926、アレクサンドル・アルキペンコ「髪を梳く女(?)」1915、スコパス「踊る淫婦(?)」紀元前350、ヘンリー・ムーア「滑らかな表面をした半分横たわり身体を曲げた人物像(?)」1976、ピカソ「牛」1945-46、アレクサンダー・カルダー「ランスの南十字星(?)」1969、カルダー「赤と青の点のあるアンテナ(?)」1953、ノルシュテイン「『外套』の一コマ」1984、「イコン『キリストの誕生』の写し(?)」15世紀末-16世紀初頭、ヤーナチカ・タバク(8歳)「お父さん」1997、ラリオーノフ「冬」1912、ラリオーノフ「ビーナス」1912、イリーナ・ザトゥロフスカヤ「盲人の治癒」2006、ザトゥロフスカヤ「ロバ」2007、ザトゥロフスカヤ「誕生の夜」1986、ケルン大聖堂内部の写真1248-1437 1842-1880、ノートルダム大聖堂の「王の兄弟たち(?)」の彫像1145-1155、ブラック「ヴァイオリンを持つ男」、ジョージ・グロス「オスカル・バニッツァに捧ぐ」1917-1918、グロス「街」1916-17

17、勤勉な模写画家は詩人の顔を描かない
[図版]ブラック「ヴァイオリンを持つ男」[※この絵、何回も出てきます]、ピカソ「詩人サバルテスの肖像画」1901、レーピン「ムソルグスキーの肖像画」1881

18、撮影されることのなかった愛についての映画、もしくはオブジェとしての言葉
[図版]ノルシュテイン「詩人とその愛人」(『詩人の愛』という実現しなかった映画のための絵コンテ)2007、ノルシュテイン「『詩人の愛』のためのドローイング」2007、ノルシュテイン「『詩人の愛』のためのドローイング」2007、ノルシュテイン「窓ガラスに垂れる雨粒」2007、マグリット「盗聴の部屋」1952、ノルシュテイン「『詩人の愛』ラストシーンのためのドローイング」1972

19、「おとぎ話で映画を作ろうじゃないか。私の好きなもので。『キツネとウサギ』がいいんじゃないか?」

[図版]紡ぎ車の絵20c初頭編み籠の装飾画16c、レーベジェフ「装飾された底面(?)」1920年代、紡ぎ車の底面1870年代、マジン(?)「椅子の座面の装飾」1920年代、

19への追伸、プーシキンと映画制作

20、映画は航海の道具なくして泳ぎに出ていくにはあまりに高貴な悦びである(?)

21、もしアイディアが完成してしまっているのであれば、映画を作る必要はない

22、この映画を作る必然性はいかにして生まれてくるのだろうか

23、構想は結果と同じではない

24、「唇の前にささやき声が生まれる可能性だってあるのだ……」(マンデリシュターム)
[図版]ノルシュテイン「家のアーチ」2007、ノルシュテイン「枝の上のカラス」2007、藤原光成「大女と手馴らした鶏(?)」12世紀、、ピカソ「アンブロワーゼ・ボワールの肖像」1910

25、うまく描こうなどということには少しも興味はない

26、「映画がもし誰かのために作られるのだとしたら、あなたは来るべき観客として誰を想像しますか?」「映画とは、慇懃な映画作家たちがあなたを沈み込ませてしまう亡霊のような欺瞞です。」

27、わたしたちは愚鈍な映画のみせかけの自由に対して金を払っている。大審問官が勝利したのだ
[図版]ワシーリイ・バターギン「獅子」1965、アルフレッド・ヤールブス[※フランチェスカ・ヤールブソワの父親]「バターギン『獅子』を二分間自由に鑑賞させたときの目の動き」、「エジプトの女王ネフェルティティの彫像」紀元前14世紀、ヤールブス「ネフェルティティの彫像を二分間自由に観察させたときの目の動き」

28、「あなたにとって映画化とは何を意味しますか?」「『外套』は映画化ではありません。」

29、この峡谷を抜けて辿り着いた村で私たちはダーチャ(別荘)を撮影した

----

章題からノルシュテインがどのような話をしたのか想像したりして楽しんでみてください。
次回のエントリでは『アオサギと鶴』~『霧のなかのハリネズミ』の章題をアップします。

土居

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