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        2008-06-21        『ストリート』(キャロライン・リーフ)について少しだけ

国際アニメーション教会(ASIFA)の機関誌、ASIFAマガジンが創刊しました。
記念すべき第一号に僕も書かせてもらいました。『カフカ 田舎医者』についてです。
クリス・ロビンソンさん、どうもありがとうございます。
ダウンロードしてタダで読めるみたいですので、リンクを貼っておきます。
http://asifa.net/magazine/vol21_iss1.html

次号にも書かせていただきます。おそらくイワン・マクシーモフについてのものになるでしょう。

でも本当はキャロライン・リーフの『ストリート』について書きたかったんです。
"She will come back to haunt"とタイトルも決めていました。
内容については言うまでもないですが、おばあちゃんの死を扱ったものです。
あの作品のエンディングで、お姉さんの声はなぜ暗闇の中で響かなければならなかったのか。
(「お姉さんの声が」と言っておいてなんですが)あそこで響いている声は一体誰の声なのか。
そのことについて書こうと思っていました。

現代のアニメーションについて書いてくれと言われているので、書きませんが。

ドリエッセンやクルメの作品でわかるように、アニメーションでは一本の線はいろいろなものにメタモルフォーゼできます。『Air!』では同じ線が水面になり地面になり電線になり……
それと同じことは、音についても言えるのではないか。声についてもいえるのではないか。
アニメーションでは、登場人物が実際に声を発しているわけではなく、声はあとから恣意的につけられたものなので、その声はいろいろな人の声としてメタモルフォーゼしうるはずです。

『ストリート』のラストではそのメタモルフォーゼが起こっています。

『ストリート』のラストに響くのは、もちろん死んだおばあちゃんの声です。
お姉ちゃんの声ですが、おばあちゃんの声です。

そのことをきちんと言っておかねばならないな、と常日頃思っています。

留保はつけておかねばなりません。
おばあちゃんの声であるのは、主人公の少年にとってです。

あのラストは、いままで作られたアニメーション作品のなかでもっとも美しい場面の一つだと思います。

アニメーションとは幽霊の馮依である、と言ってしまいたいくらいです。

クリス・ロビンソンさんは、『The Animation Pimp』のなかで「大切な人が死んだあとに『ビック・フィッシュ』を観てはいけない」と書いています。
つまり、大切な人が死ぬことに関する、本当のことが描かれているということです。
僕はそれに「大切な人が死んだあとに、『ストリート』を見てはいけない」と付け加えたいと思います。いや、「見ろ」というべきなのかもしれないですね……

『ストリート』と『話の話』、『ストリート・ミュージック』だけは、世界中の人に必ず見てもらいたいといつも思います。
生きていることをそのまま肯定する、力強い作品です。

street (c) NFB


アニメーションにはまだまだ数少ない、奇跡のような作品です。

「NFB傑作選 イシュ・パテル キャロライン・リーフ ジャック・ドゥルーアン作品集」[Amazon]


土居

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