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        2008-05-02        ソビエトアニメ劇場 プログラムB

ソビエトアニメ劇場、今度はプログラムBです。

Bプログラム アイロニー
○『つくり話 Time Out』(1984 、プリート・ピャルン)
パルン作品です。(ロシア語表記だと確かにピャルンなのですが、エストニア語だとどうなのか……)DVD「年をとった鰐&山村浩二セレクトアニメーション」[Amazon]に収録されている作品。そちらでは「おとぎ話」となってます。ロシア語タイトルだと「作り話、でたらめ、おとぎ話」という意味で、英語タイトルだと「小休止、タイムアウト、時間切れ」という意味。エストニア語がわからないので、エストニア語タイトル「AEG MAHA」を検索にかけてみたところ、やはりTime Outという意味みたいです。慌ただしく生活するクマちゃんの意識がぶっとんで空想の世界が広がっていくという物語の内容からして、英語タイトルの方が的確ですよね。テーマ曲が頭から離れません。ヘイホー。

○『草上の朝食』(1987、プリート・ピャルン)
パルン作品。この作品については、後日アップ予定の座談会でたっぷりと……ディテールが本当に複雑に絡み合っていて、今回の鑑賞でも、新たなつながりを発見してしまいました。パルン作品は何度観ても面白いです。日本語字幕がついているので、この機会に是非観にいってみてください。

○『パパ・カルロ劇場 Papa Carlo Theater』(1988、ラオ・へイドメッツ)
ヘイドメッツ作品は面白いですね。基本的には人形劇を映していて随所にアニメーションが挿入されていくんですが、アニメーション・パートの反重力&人形の自律と非アニメーション・パートの重力への降伏&単なる人形化のあいだの映像の力感の違いのリズムがとても面白い作品。題材も物語の舞台もシュヴァンクマイエル作品のいくつかを思い出させること請け合いです。でもこれもパルンが脚本に絡んできて、やっぱり容赦ないです。すごくエスカレートするし、ラストも結構すごい。
 
○『ジャンプ』(1985、アヴォ・パイスティーク)
レイン・ラーマットと並ぶ、パルン以前のエストニア・アニメーション界の巨匠の一人、アヴォ・パイスティーク作品です。チラシのあらすじでは「乳呑み子の時から跳躍に憧れてジャンパーになった男は……」って書いてありますけど、間違ってませんか?ハードル走の偉大な選手が国民の期待に次第に応えられなくなり追いつめられながら、見事な復活を果たす。国民の期待は当然再度ふくらんでいき、それに伴ってハードルの高さも上がっていき、上がりすぎて、いつのまにか競技が高飛びに……、って感じのような気がします。でも描き方はシリアスで、おちゃらけたところがなく、それでいてやっぱりおふざけ感の強い作品です。エストニア的なヒネリが効いています。「そういう省略の仕方するか?」と驚いてしまうような異形・異様さ。ほんとに異様なんですよ。最後、国民の期待は気にせず、あくまで自分のために飛ぼうとする主人公はかっこいいですね。(でも競技ちがってますけど。)
 
○『ペスト』(1983、ダヴィット・タカイシヴィリ)
今度はグルジアものです。油彩のどろどろとしたキャラクターを使って、ペストの流行を描いていく作品。犬の排泄物を処理して……犬が新聞の売店に入って……こんなふうにしてなにげなくペストが広がっていく様子を、グラフィカルに描きます。(ペストにかかると赤黒いドロドロの色になる。)さて、オチはどうなる、と楽しみにしていたらいつの間にかペスト=ファシズム(あとたぶん=共産主義ってことなんだと思う)という方向転換がされていて、そのあからさまさにがっかり。

○『地獄』(1983、レイン・ラーマット)
そしてタリンフィルムにまた戻り、真面目なラーマットさんの作品です。ラーマットさんは人間の強欲はけしからんと本気で思っている節があって、作品にもそれがストレートに反映しているような気がし、あまりにそのまんますぎて深みに欠けているような気がします。一回しか観ていない作品なので違うかもしれませんね。すいません。

○『シティー』(1988、レイン・ラーマット)
この作品はストレートすぎて逆に面白かったです。都市。人々が平和に日々の生活を送るなかに、突如として真っ黒な四角が!叫ぶ住人たち。黒い四角は勢力を広げ、次第に住民たちを押しつぶそうと……人々は団結し、合体して、白い巨人に!(まじかよ……)黒の四角をやっつけるぞ!しかし黒は賢く、女や金の力を利用して、人々をバラバラにします。巨人も分裂します。あまりに図式的すぎますが、これはやりすぎていて面白いです。

結構おすすめのプログラムでした。

CとDも観たらまた書きます。

土居

コメント

パルン

エストニアでは「パルン」が、発音として近い様です。
支配されていた国の発音で呼ばれるのは気持ちよくないのでしょう。「ピャルン」は、嫌だと、確か本人が話していました。エストニアの他の作家からも「パルン」と呼ばれていたと思います。
「AEG MAHA」、セレクト・アニメーションの時に「TIME OUT」としておけば良かったかな。

なるほど。
エストニア人作曲家のアルヴォ・ペルトArvo Pärtは「ペルト」なのにPärnは「パルン」で混乱した記憶もあります。アとエのあいだの微妙な発音なのでしょうね。軟音なのかな。
ポルドマさんはロシア語表記だと「プィルドマ」になっていました。

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