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        2008-04-29        ディズニーフィルムセレクション 短編作品集@シネマイクスピアリ

レポートを書くのを忘れていました。先日の話です。

東京ディズニーリゾート25周年記念企画の一つとして、
シネマイクスピアリでは現在「ディズニーフィルムセレクション」が開催されています。
全作品がフィルム上映ということで、今となってはかなり貴重な機会。
これを逃す手はないな、と思い行ってきました。
とりあえずは短編作品集を全部観てきました。

○「ミッキーマウス短編作品集パート1」 1928~35年(モノクロ作品集)
○「ミッキーマウス短編作品集パート2」 1935~41年(カラー作品集)

二つのプログラムを続けて観ると、
ディズニーが同時代の他のカートゥーンといかに違うものとなっていったかが手にとるようにわかって面白いです。
やはり1930年代から、次第に「大人の良識」的な要素が強くなっていく感じがします。
「クラシック=偉い」みたいな無意識の差別意識が濃密に感じられるようになってきて、
それと反比例するように作品は綺麗なだけでどんどん面白くなくなっていく。
(ミッキーのデザインの変遷もなかなか興味深いです。)

ミッキーマウスシリーズが他のスタジオの作品を引き離して世界的な現象となっていったのも、
やはりこのシリーズは音楽の使い方が抜群だからで、
ミッキーマウシングという言葉さえできてしまうような視聴覚の融合の技術はやはり半端なくあります。
生理的に持っていかれてしまうんですね。
ミッキーシリーズの中で比べてしまうと荒いですが、やはり"Steamboat Willie"の論理を超えた「世界=楽器」感はすごいです。

○「シリーシンフォニー・シリーズ作品集」
その視聴覚融合の技術が作品の力の暴力性に結びついているのは、やはりシリーシンフォニーシリーズの特に初期の作品です。
エイゼンシュテインを魅了した"Skelton Dance"のグネグネと気持ち悪く踊り合体までしてしまう複数の骸骨。初のカラー作品の"Flowers and Trees"は悪の木の死体描写の残酷さにギョッとさせられます。"The Three Little Pigs"のテーマソングは観客の身体を否応無しに動かしてしまうような強度を持っていて、"Three Orphan Kittens"は捨て猫三兄弟が人の家のなかに忍び込んで大騒動を起こす話なのですが、徹底した子猫視点の描写は今観ても新鮮です。(少女が巨人になる!)"The Cookie Carnival"はクッキーたちの国のお姫様コンテストですが、クッキーたちの造形が非常に気持ち悪い。過剰な数の彼らがあちらこちらを行ったりきたりするさまは、思わず「うわあ」と声を上げてしまうほど。
で、やはり37年前後からつまらなくなってきて、何度観ても途中で寝てしまう"The Old Mill"は「きれいですね」としか言いようがなく……
このあとの作品は大人しい世界が白々しく展開していきます。(「みにくいアヒルの子」ってなんだかすごい話だよなあ。)

○「ドナルドダック短編作品集」
ミッキーに比べると性格設定も極悪だし、ディズニー・スタジオ的にも「こいつはどんな目にあってもいいや」みたいな了解があったかどうかはわかりませんが、ドナルドシリーズは面白いんです。
「ドナルドダックは複数いる」と上映終了後の僕のメモに残ってます。
良いドナルドと悪いドナルドの争い("Donald's Better Self")、本心を隠して振る舞うドナルドの分裂性("The Wise Little Hen"など多数。こいつの本心ってほんとに悪いやつなんだ)、
甥たちもわざわざ三匹そっくりの姿で現れドナルドの精神をずたずたに切り裂き("Donald's Nephews")、速く動きすぎることで分裂してしまったり(大抵は誰かに翻弄されることで起こる。"Mr. Duck Steps Out"や"Donald's Lucky Day"、"The Riveter")。
怖いのは、自分が陥った不幸な状況を、あたかも他人ごとであるかのように(一点の曇りもなく、心の底からおかしいかのように)笑い飛ばしてしまうこと。
「それ、あなたの人生ですよ?」と思わず心配してしまいたくなるほど……

スピード感溢れる展開が多く、そのリズムに乗ってしまえば、かなりのトリップ感を味わえます。(ハイテンションすぎて疲れてしまいもするけれども。)
このシリーズはひとつのクラシックとして、いろいろと参考になるんじゃないでしょうか。
(ドナルドは七面鳥を料理したりペンギンを肉として見たり、いろいろとグロテスクでもあります。ミッキーも犬飼ったりしてますけどね。)
生き方としても。

そんなわけで、結構おすすめの上映です。
特に「シリーシンフォニー」と「ドナルドダック」は必見です。
ディズニーランドのついでにどうぞ。

土居

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