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        2010-10-22        オタワ国際アニメーション映画祭2010(2)

オタワ二日目。

朝、黒坂圭太さんの現地取材の通訳お手伝い。
その後Meet the Filmmakers(前日のコンペ作家の質問コーナー)を疲れた頭でボーッとみてたら、
Kei Oyamaとかいう日本人が「英語が話せないので素晴らしい通訳を用意しました。Nobuaki Doiです!」といきなり言い出しやがったのでどうしようもなくて通訳。お客さんが100人くらいいて、怖かった。

その後カナディアン・ショーケースへ。遠距離恋愛の彼氏とのあいだの秘密のお手紙で人間誰しもが体験する身体のコンプレックスを告白するFlawed (Andrea Dorfman)、バーを舞台にマスターと客の女性それぞれの精神的孤独の世界が暴露される非常に奇妙な人形アニメーションThe Empress (Lyle Pisio)、根本的な原理はよくわらかぬがなんらかの法則に従って伸び縮みする線や丸の動きが気持ちいいSonar (Trnaud Hallee)が印象に残る。

次はコンペ5に。ロゴラマの間違い?と思っていたMuzoramaは素晴らしく非常シュルレアリスティックな3DCG作品だった。Tord and Tord、Sea Fever、Yellow Cake、Get Real!!が初見のものでは面白いと思った。(しかしGet Realは面白いと思っていたにも関わらず寝てしまった……)

飯を喰って和田さんのサイン会。客入りについては想像にお任せします。クリスさんの息子のジャービスくんと初めて会う。とてもシャイな子だった。でもクリスさんに頼まれて買っていった阪神タイガースのレプリカユニフォームを着て嬉しそうだった。

17:00からは長編コンペ2、フィル・ムロイのGood Bye, Mister Christie。一応はコメディの体裁をなしていた前作とは異なり、笑いは随所で起こるものの、もう暗いったらありゃしない。催眠セックスを得意とするフランス人船乗りとの不倫騒動を皮切りに、さまざまなどうしようもないハプニングが起こり、クリスティーズ氏が世界中で名を知られるようになるまで……ビジュアル的には前作よりもゴージャスになっているものの、最初から非常に瞑想的な音楽が流れ、寝てしまう人も多数(かくいう俺自身も……)。こんなに極端な長編アニメーションって、今まで存在したことなかったんじゃないだろうか。昨日観た『イリュージョニスト』とは正反対。笑える箇所はあるが、観客に対する目配せはほとんどないと言っていい。同じ個人作家の個人制作長編でも、ピル・プリンプトンやニナ・パーレイとはまったく違う。作品の存在自体が価値をもつ、ユニークな長編。

オタワに来たらやっぱり特別プログラムをみなきゃいけないでしょう。
精神病的なテーマの作品を集めたLet's Go Crazyが今回の目玉のひとつ。
上映のメンツをみて面白そうと思って参加したけれども、腹の調子が異様に悪くてしんどく、
寝てしまって、さらにトイレへ途中退室、ヤバそうだったのでホテルに帰還。

しかしちょっと休んで回復したので短編コンペ2も。
前半は観たことある作品が続いたが、『雨のダイバー』(今年何回目だ?)、A Family Portrait、Light Formsはやはり面白い。

それにしても驚いた&面白かったのは、本来『アングリーマン』がトリなのに、順番が入れ替わって、The Burning Haus(Nils Knoblich)が最後になっていたこと。
精錬潔癖にみえるスーパーマンの真の欲望を爆笑を引き起こすかたちで引きずり出すこの作品は、
『アングリーマン』のきな臭さとは異なり、明確でよかったです。

明日はピクニック。雨降りませんように。

土居伸彰
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        2010-10-21        オタワ国際アニメーション映画祭2010(1)

いまさらですが、アニメーションズ・フェスティバル2010、
たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました。
アンコール上映実現に向けて、頑張っていきます。

フェスの準備やCALFや環境の変化でブログの方がおざなりになってしまっています。
アヌシーについて書くつもりがいつのまにか広島になり、
広島について書かなきゃ、と思っているうちにオタワになり……

それぞれのフェスについて、書きたいことはやまほどあるんです。

現在オタワにいます。
一日目が終わりました。
短くてもいいので、なんとか速報をと思っています。

オタワフェスは、一日目が夕方~夜がスタートです。
今日の昼間はオタワの街をぶらぶらとして、
7時以降の長編・短編のコンペで映画祭の幕が切って落とされました。

オープニング作品は長編コンペ1のシルヴァン・ショメの新作長編『イリュージョニスト』です。
今年のアヌシーの開会式で流れた作品でもありました。
ジャック・タチが遺した脚本をショメがアニメーション化したこの映画。
本当に素晴らしいと思いました。
これまでのショメ作品にあった(あえてこう形容してしまいますが)「押し付けがましさ」が後退し、
しかし、ショメの「これがやりたい」という熱気がほぼすべての面において空回りせず、ひとつの大きな物語を駆動させていました。
この寡黙にして雄弁な長編アニメーション、ショメの方向性があまりにユニークすぎて、
たとえばアダム・エリオットの『メアリーとマックス』(去年のオープニング作品でした)がそうであるように、
人によっては受け入れがたいものとなっているでしょうが、
これはひとつの極北だと思います。
各地の劇場を転々とする時代遅れのマジシャンと、彼の「イリュージョン」を本気で魔法だと信じる田舎娘のお話。
前者は年老いた男のリアルタイムの時間を背負い、後者は成長していく女の幾分象徴的な時間を背負い、
しかし両者の持つ異なる時間感覚が何の不自然もなく絡み合う……
ラスト近辺のあの誰もいない夜の部屋のシーン。あそこで起きる、誰も観客のいない「イリュージョン」。
あの圧倒性を何と形容すればいいのでしょう?
恥ずかしいくらいに、涙がこぼれてきてしまいました。
日本では来年の公開が決まっているはずです。
この作品はぜひとも映画館で観てください。

短編コンペ1、
クリス・ロビンソンのオープニング・スピーチ、
本を黙読しつづけて、最後にラジオから流れるベティ・ブープの歌うLet's Go Crazy(今年のオタワの特別プログラムのひとつのタイトルでもあります)に耳を澄ませるという非常に勇気あるものでした。
それに続くコンペ作品自体は、散漫な印象を受けました。
(去年はコンペプログラム全体として「物語」のあるセレクトになっていたから余計にそう思うのかもしれませんが。)

アヌシーの学生コンペでも既に観ているPrayers for Peace (Dustin Grella)が素晴らしかったです。
イラク戦争で帰らぬ人となった弟に思いを馳せるアニメーション。
『戦場でワルツを』同様に、
弟の死という圧倒的な現実によって塗り替えられていく主観的知覚をアニメーション表現に託しつつ、
そこに回収しきれない、現実に起こったのに理解しきることのできない圧倒的な「現実」を、
死の直前の弟の実際の通信音声をベタに聴かせることによって観客にも追体験させていくそのやり方。
近年の一連のアニメーションの「流行」は、『戦場でワルツを』やこの作品で、
逆にアニメーションの限界をありありと照らし出しています。

大山慶『HAND SOAP』、大きな賞を取るんじゃないかと思っていたのですが、
上映が真っ暗で、何が起こっているのかほとんどわからず、
もったいないことをしてるなあ、という感想しか抱けませんでした。

明日はついに本格的にフェスが始動します。
たくさんの良い作品に出会えるといいのですが。

土居

        2010-10-02        アニメーションズ・フェスティバル終了

昨日吉祥寺バウスシアターで2週間限定のレイトショーで行った「アニメーションズ・フェスティバル2010」、大盛況のうちに終了いたしました。
ご来場いただいた皆様ありがとうございました。また入場をお断りした方には、大変ご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます。
総入場者数は1,060名と、この規模の上映としては成功と言えるのではないかと思います。
この場を借りて御礼申し上げます。

先になるかとは思いますが、このフェスティバルのフォローの記事等もアニメーションズサイトで掲載できればと考えています。

山村浩二

http://www.animations-cc.net/festival10.html

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