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        2008-10-31        ノルシュテイン『草上の雪』章題&引用図版リスト(2)

(1)に続いて、今回のエントリでは、第一巻『アオサギと鶴』『霧のなかのハリネズミ」の章題と引用図版を列挙します。

ーーーーー

○『アオサギと鶴』

30. 『アオサギと鶴』。この物語は概して、非常にありふれたものだ――二つの存在が折り合いをつけることができず、自分が独立した存在であることや相手に対して優越していることを示したいと思ってしまうがゆえに幸せを掴めない

31. 音、それは映画の原理
[図版]葛飾北斎「梅屋の駅(?)」1802(『画集東都遊』から)、レンブラント・ファン・レイン「二人の盗人の間で磔刑に処せられるキリスト(三本の十字架)」(第一版)1653-1660、レンブラント「二人の盗人の間で磔刑に処せられるキリスト(三本の十字架)」(第二版)1653-1660

32. 装飾の問題
[図版]ヘンリエッタ・グラント(?)の写真「エジプトの鳥たち」、ロジャー・ヴィオレ(?)の写真「ペルセポリスの廃墟」、「荒廃した門」18世紀、「荒廃した門」18世紀

33. 映像描写と音楽は互いに対応しあうカデンツァ

34. 技術だろうと照明だろうとマルチプレーンだろうと同じこと――画面の奥へ、画面の奥から

35. 空気、それは映画にとっての素材

○『霧のなかのハリネズミ』

36. 葉っぱがどこへと飛んでいったのか、それはわからない……

37. 写真機。「カメラを買って、ママもパパも喜んだ」(マヤコフスキー)
[図版]「労働者の会議」1930年代(左側に立っているのが私の父)、「マーリナ・ローシャにある私の家ににて、親戚や両親」1939(マクシム・グラニクによるフォトモンタージュ2007)、「サラおばさん」(撮影者は私の父)、写真「ワルシャワのゲットーでの蜂起」1943、マクシム・グラニク[『冬の日』『外套』で撮影を担当]「カメラ“フォトコル”」2007

38. われらがヨージックの話に戻ろう

39. 話が映画の心電図についてのものである以上、怒りっぽい方々はこの章は飛ばしていただきたい


40. 前章の続き。リズムの休止、映像描写の音

41. オタール・イオセリアーニでさえ

42. モンタージュが音楽に沿ってリズミカルに切っていくことであるとは思えない。リベットで留めていくようなものは映画の安売りだ(?)

43. 「あなたの映画に出てくる水や雨、霧は、自然のものを撮影してお手製のものと組み合わせたように思えるのですが」

44. 照明の技術

45. そしてふたたび台所、ふたたび映画のコマを「繰り返す」ことについて(?)

46. 切り取られた葦、乾いた茎が横たわっている、雪が次第にあらゆる空間に積もっていく……

47. 撮影およびキャラクターの技術。「このようにしてそのキャラクターは、動きを、真実を得る。まったく美学の存在しないところから……」

48. 学ばれる法則、自分たちで作り出す法則
[『ハリネズミ』ラストシーンでハリネズミとクマの場所が入れ替わることの根拠について]

49. コマ内部の研究

50. 音によって映像描写に触れ、それを変化させる
[図版]パウル・クレー「動的なポリフォニック・グループ(?)」1931、クレー「赤い風(?)」1922、クレー「不安定な均衡」1922、ノルシュテインとマクシム・グラニクによるコンピュータ操作「パウル・クレー『不安定な均衡』の絵コンテ」、クレー「さえずり機械」1922[ノルシュテインによるモンタージュ付き]、クレー「東方の建築(?)」1929、クレー「ピエロ」1929、イサーク・レヴィタン「夕方の鐘(?)」1892[ノルシュテインによるモンタージュ付き]

51. 「気に入った?」監督が答える。「気に入ったよ。教えてほしいんだけど、あなたはこれをいつでっちあげたんだい?」

52. 『霧のなかのハリネズミ』の6分の音楽を作曲するために2ヶ月かかった――彼はこう言った「君は演奏できないでしょう?」「なんてことはないよ、フレーズを別々に録音していけばいい」「あなたは頭がおかしい!」(メエローヴィッチとの会話から)

53. 以前の映画における私の経験は、次の作品ではまったく意味を持たない
[図版]ウラジーミル・アリソフ「『ケルジェネツの戦い』のための素材」1971、マレーヴィチ「赤い騎兵隊(?)」1932、ヤン・ファン・ケッセル「ハーレムの漂白されたキャンバス(?)」、ニースキー「遠くへ延びる道」1958(写真)、グリゴーリー・ニースキー「道すがら(?)、五月、春」(写真)1933、ウラジーミル・ヴェイスベルグ「建築」1975、ヴェイスベルグ「6つのキューブ」1976

ーーーーーー

前にもまして怪しい訳になってしまいました。次回は『話の話』の章です。

土居
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        2008-10-29        クリス・ロビンソン新刊&ミシェル・オスロ短編集発売

DVD情報とか全然出してないですよね、すいません気まぐれで。

風邪を引いたので家で寝ていたらアニメーション系アイテムがふたつ届いたのでその存在を気まぐれに告知します。

クリス・ロビンソンの新刊です。
Chris Robinson, "Ballad of a Thin Man: In Search of Ryan Larkin"[Amazon]
ライアン・ラーキンについての本です、と言っても、
クリスさんの本なので単なる情報本ではないです。
クリス・ロビンソンの生物学上の父との出会いとライアン・ラーキンとの関わりの話が交錯する内容になっているみたいです。
ラーキンについてはクリスさんと二度ほど話したことがありますが、
実に複雑な感情を抱えているようでした。
冒頭部分をちょっとだけ読んでみましたが、その気持ちが実に色濃く反映された文章になっています。

グレイトなアニメーション作家セオドア・ウシェフのグレイトなイラストレーションも見応えがありますし、
ラーキンの二作品(『ウォーキング』『ストリート・ミュージック』)と『ライアン』が収録されたDVDもついてます。
ラーキンが好きな人、ロビンソンの文章のファンはもちろんのこと、
魂と血が吹き出すような文章をお求めの方はアニメーションのことに特に興味がなくとも手に取られることをおすすめします。

余談ですが、今年の終わりか来年くらいに出る(はずの)アニメーションの論集に僕もライアン・ラーキンについて書きました。
クリスさんのUnsung Heroes of Animationでのライアン評――構造も原則も欠いて無責任な性質をもつ彼の作品は彼自身の性格を反映してもいる――に、かなりインスパイアされたものになっています。
人間について、人生について、アニメーションを通じて考えようとする彼の態度自体、
僕のお手本のするところですし、そういう人がいてくれることにはいつも勇気づけられます。

クリス・ロビンソンへのインタビュー
クリス・ロビンソンと山村浩二の対談

もうひとつはDVD情報です。

クロック映画祭で何度も笑顔を交わした(そして会話はあまり交わしていない)ミシェル・オスロの短編作品集がフランスで出ています。

Michel Ocelot les trésors cachés[Amazon.fr]

おそらくいつかはジブリ経由で日本盤も出るんじゃないかと思いますが、
待ちきれない方はどうぞ。
リージョンコードは2ですし、パソコンで観るならPALでも大丈夫ですし、
Amazonのウェブデザインは万国共通なのでフランス語がわからずとも(僕がそうです)問題なく買えます。

ノルシュテイン本の章題の続きは明後日にアップします。

週末は「みんなで育てるアニメーション」へ!

土居

        2008-10-27        ノルシュテイン『草上の雪』章題&引用図版リスト(1)

ロシアで8月に入手可能になったばかりのユーリー・ノルシュテインによる大著『草上の雪』二巻本。おそらくいつかは日本でも翻訳が出ると思いますが(一巻のあとがきに「実は日本で出版の話を持ちかけられた」とか書いてありますし)、まだまだ先の話になるでしょう。日本に熱烈なファンの多いノルシュテインですから、とりあえず章のタイトルだけでも簡単に訳してみようとふと思いたちました。この本はアニメーションを人間の文化のなかに位置づける試みなので、アニメーション以外の例が多く引かれています。そのチョイスもなかなか面白いので、ついでに載っけておきます。ほんとにとりあえずの訳なので、相当間違っていると思います。引用図版のタイトルの翻訳からも、僕の教養のなさがにじみ出てしまっています。(定訳だったり正しいタイトルを知っている方がいたら、是非教えてください。北斎の題名をロシア語で書かれるとほんとにお手上げです。)


とりあえず目次です。
[第一巻]
9 映像描写の現象
125 『アオサギと鶴』
157 『霧のなかのハリネズミ』
240 『話の話』
362 引用図版リスト
[第二巻]
9 『外套』
212 『冬の日』
252 引用図版リスト

今回のエントリでは、第一巻「映像描写の現象」(絶対に間違った訳です)の章題と引用図版を列挙します。

ーーーー

○映像描写の現象

1. 「ニカノール・イワノヴィチの唇をイワン・クズミッチの鼻の下にくっつけて……」

[※ゴーゴリ『結婚』から]

2、結びつくことのないものが結びつくことで、メタファーが生まれる。
[図版] ピカソ「鍋と蝋燭のある静物画」1945、「十字架と受難の道具(?)」15c初(イコン)

3、「唯物論と経験批判論」(物質と精神に関するレーニンの著名な著作の題名から)。物質と言葉。
[図版] ルネ・マグリット「涙の味(?)」1948、サルバドール・ダリ「記憶の固執」1931、ノルシュテイン「窓から侵入する枝」2007(絵コンテ)、ノルシュテイン「森へと続く道」2007(絵コンテ)

4、マヤコフスキーは言葉を物質化する
[図版]ノルシュテイン「人々の会話」1972(デッサン)、ノルシュテイン「食堂」2007(デッサン)

5、自分自身でさえ最後まで気づくことのできなかった秘密がそのなかに現れたとき…… 

6、知識によって吟味された道から創作は始まる

7、画家たちは画布の平面上に文字通りに時間を引用してきた
[図版]ラスコーの壁画(牛と馬)、アルタミラの壁画(水牛)、ゴッホ「星月夜」1889、ピカソ「ヴァイオリン」1912、ブラック「ヴァイオリンとクラリネット」1913、ノルシュテイン「歩くアカーキィ・アカーキエヴィッチ」2006、バッラ「鎖につながれた犬のダイナミズム」1912、ピカソ「海辺を走る二人の女」1922
[※ピカソの絵は今サントリー美術館にきています。ノルシュテイン、ものすごくたくさんピカソを引用してます。]

8、しかし20世紀だけが運動をほとんど物理的といっていいくらいに伝えようとしていたわけではない

[図版]「泣男」16世紀中盤(メンフィスで発見された棺のレリーフ)

9、再び20世紀へ
[図版]マレーヴィチ「研磨工」1912-13[ノルシュテインによるモンタージュ付き]、ゴンチャローワ「自転車に乗る人」[ノルシュテインによるモンタージュ付き]、アントン・ジュリオ・ブラガリア「煙草を吸う男」1913、ノーマン・マクラレン『パ・ド・ドゥ』1968

10、一方で15世紀、画家パオロ・ウッチェロ
[図版]ウッチェロ「サン・ロマーノの戦い」1435(ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵版[ノルシュテインによるモンタージュ付き])、「サン・ロマーノの戦い」1435(ウフィッツィ美術館所蔵版[ノルシュテインによるモンタージュ付き])、「サン・ロマーノの戦い」1440(ルーブル美術館所蔵版[ノルシュテインによるモンタージュ付き]

11、絵画をもう一枚。再び20世紀
[図版]ブラック「ヴァイオリンを持つ男」1911-12、ウンベルト・ボッチョーニ「跳躍する騎手(?)」1912、フランシス・ベーコン「ジョージ・ダイヤーの肖像画のための三枚の習作(?)」1963

12、構図――時間と空間の発展
[図版]葛飾北斎「尼子の山(?)」1800(『画集東都遊』から)、葛飾北斎「九段牛々淵」1796-1805、葛飾北斎「両国橋夕陽見」1823-31、葛飾北斎「三味線と女(?)」1820-25頃、エドガー・ドガ「コンコルド広場」1875、ヤーノチカ・タバク(3歳半)「パパとキノコ狩り」1994[ノルシュテインの孫の絵]、ドゥーシャ・ゲラー(4歳)「馬が怖い夢をみておしっこしちゃった」2005[ノルシュテインの女友達の絵]、ジョット・ディ・ボンドーネ「最後の晩餐」1303-1307頃(フレスコ画)、ジョット「最後の晩餐」1320-1325(イコン画)、葛飾北斎「月に魅せられる男(?)」1835頃、葛飾北斎「窓のそばにて(?)」1802(『潮来絶句集』より)、葛飾北斎「月、柿、きりぎりす(?)」1807

13、夢と覚醒のあいだで
[図版]ダリ「目覚めの一秒前に柘榴の周りを蜜蜂が飛びまわったことによって引き起こされた夢」1944[ノルシュテインによるモンタージュ付き]、ダビッド・アルファロ・シケイロス「夢」1939、パーヴェル・フロレンスキーの肖像写真、松尾芭蕉「万菊丸いびきの図」

14.描写に物理的現実のような終わりはない
[図版]ピカソ「生きる悦び」1946

15.「25日、最初の日」(マヤコフスキー)
[図版]アレクサンドル・デイネカ「ペトログラードの防衛(?)」1928、ユーリー・ピーメノフ「重工業(?)」1927、ナタン・アリトマン「宮殿前広場のデザインのためのエスキース」1918-1920、ウラジーミル・タトリン「第三インターナショナル記念塔計画案」1919-1920、パーヴェル・フィローノフ「街の勝利者(?)」1914-1915、フィローノフ「ペトログラード・プロレタリアートの公式」1920-21、ノルシュテイン「街」1967、ノルシュテイン「人々と街」1967(『25日、最初の日』のためのエスキース)、ノルシュテイン「アンネンコフ、レーベジェフ、ペトロフ=ヴォトキンの絵画のコラージュ」1967、アルカージイ・チューリン「ジョン・リード『世界を震撼させた10日間』のためのセルゲイ・チェホーニンの表紙画(1923)の写し」1967、アンネンコフ「アレクサンドル・ブローク『12』のためのイラスト」1918、ノルシュテイン「『25日、最初の日』のためのデッサン」1967、ノルシュテイン「1920年代の造形芸術をモチーフとした『25日、最初の日』のためのエスキース」1968、ノルシュテイン「『25日、最初の日』の登場人物たち」1967、ファボルスキー「レーニンと革命」、ペトロフ=ヴォトキン「1918年のペトログラード」1918-1920、マヤコフスキー「詩のためのイラスト」、レーベジェフ「ライフル銃を持った二人の水兵(?)」1922、レーベジェフ「労働者礼賛(?)」、マルク・シャガール「ラッパを吹く馬乗り(?)」1918、ブラック「ヴァイオリンを持つ男」1911-12、ノルシュテイン「『25日、最初の日』のラストシーンのためのエスキース」1967

16、時間と対象。空間に対する自由な扱い
[図版]オシップ・ザッキン「美の三女神(?)」1926、アレクサンドル・アルキペンコ「髪を梳く女(?)」1915、スコパス「踊る淫婦(?)」紀元前350、ヘンリー・ムーア「滑らかな表面をした半分横たわり身体を曲げた人物像(?)」1976、ピカソ「牛」1945-46、アレクサンダー・カルダー「ランスの南十字星(?)」1969、カルダー「赤と青の点のあるアンテナ(?)」1953、ノルシュテイン「『外套』の一コマ」1984、「イコン『キリストの誕生』の写し(?)」15世紀末-16世紀初頭、ヤーナチカ・タバク(8歳)「お父さん」1997、ラリオーノフ「冬」1912、ラリオーノフ「ビーナス」1912、イリーナ・ザトゥロフスカヤ「盲人の治癒」2006、ザトゥロフスカヤ「ロバ」2007、ザトゥロフスカヤ「誕生の夜」1986、ケルン大聖堂内部の写真1248-1437 1842-1880、ノートルダム大聖堂の「王の兄弟たち(?)」の彫像1145-1155、ブラック「ヴァイオリンを持つ男」、ジョージ・グロス「オスカル・バニッツァに捧ぐ」1917-1918、グロス「街」1916-17

17、勤勉な模写画家は詩人の顔を描かない
[図版]ブラック「ヴァイオリンを持つ男」[※この絵、何回も出てきます]、ピカソ「詩人サバルテスの肖像画」1901、レーピン「ムソルグスキーの肖像画」1881

18、撮影されることのなかった愛についての映画、もしくはオブジェとしての言葉
[図版]ノルシュテイン「詩人とその愛人」(『詩人の愛』という実現しなかった映画のための絵コンテ)2007、ノルシュテイン「『詩人の愛』のためのドローイング」2007、ノルシュテイン「『詩人の愛』のためのドローイング」2007、ノルシュテイン「窓ガラスに垂れる雨粒」2007、マグリット「盗聴の部屋」1952、ノルシュテイン「『詩人の愛』ラストシーンのためのドローイング」1972

19、「おとぎ話で映画を作ろうじゃないか。私の好きなもので。『キツネとウサギ』がいいんじゃないか?」

[図版]紡ぎ車の絵20c初頭編み籠の装飾画16c、レーベジェフ「装飾された底面(?)」1920年代、紡ぎ車の底面1870年代、マジン(?)「椅子の座面の装飾」1920年代、

19への追伸、プーシキンと映画制作

20、映画は航海の道具なくして泳ぎに出ていくにはあまりに高貴な悦びである(?)

21、もしアイディアが完成してしまっているのであれば、映画を作る必要はない

22、この映画を作る必然性はいかにして生まれてくるのだろうか

23、構想は結果と同じではない

24、「唇の前にささやき声が生まれる可能性だってあるのだ……」(マンデリシュターム)
[図版]ノルシュテイン「家のアーチ」2007、ノルシュテイン「枝の上のカラス」2007、藤原光成「大女と手馴らした鶏(?)」12世紀、、ピカソ「アンブロワーゼ・ボワールの肖像」1910

25、うまく描こうなどということには少しも興味はない

26、「映画がもし誰かのために作られるのだとしたら、あなたは来るべき観客として誰を想像しますか?」「映画とは、慇懃な映画作家たちがあなたを沈み込ませてしまう亡霊のような欺瞞です。」

27、わたしたちは愚鈍な映画のみせかけの自由に対して金を払っている。大審問官が勝利したのだ
[図版]ワシーリイ・バターギン「獅子」1965、アルフレッド・ヤールブス[※フランチェスカ・ヤールブソワの父親]「バターギン『獅子』を二分間自由に鑑賞させたときの目の動き」、「エジプトの女王ネフェルティティの彫像」紀元前14世紀、ヤールブス「ネフェルティティの彫像を二分間自由に観察させたときの目の動き」

28、「あなたにとって映画化とは何を意味しますか?」「『外套』は映画化ではありません。」

29、この峡谷を抜けて辿り着いた村で私たちはダーチャ(別荘)を撮影した

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章題からノルシュテインがどのような話をしたのか想像したりして楽しんでみてください。
次回のエントリでは『アオサギと鶴』~『霧のなかのハリネズミ』の章題をアップします。

土居

        2008-10-26        クロック映画祭レポート連載をスタートしました

新規コンテンツの更新をしばらくサボってしまっていましたが、
レビュー」ページにて先月末に参加してきたクロック国際アニメーション映画祭のレポートをアップしはじめました。
10日間にもわたる映画祭であることに加え、いろいろと余計なことも書きたくなってしまったので合計の分量がものすごいことになってしまいました。というわけで、5回くらいに分けてアップします。
今回は0日目~1日目です。まだ映画祭始まってません。
今回のレポートはこれまでのような作品評論オンリーで押し切るというものではなく、
「クロックに参加するとはどういうことか」ということをまるごとお伝えしたいという考えから、日記形式になってます。ですので適当に流し読みしてもらえればと思います。
個人的には非常に楽しかったし思い出もたくさんできた映画祭です。
(レポート書きながら、もうあの船の上にいないことを実感して涙目になりました。)
公式ページにも「一生に一回は体験しなきゃ」と書かれていますし、
作家の方々には一度でいいので是非参加していただきたいと思います。
「愉快な映画祭なんだなあ」ということが伝われば幸いです。

僕はクロック・ブルーから抜け出せていません。

イメージフォーラムでノーマン・マクラレン作品集が始まりました。
昨日早速行ってきましたが、必見です。(フィルム上映ではないのが残念でしたが。)
あまりに完璧すぎます。昨日は『パ・ド・ドゥ』に戦慄の気持ちをおぼえました。
同じくイメフォでやっている、クエイの『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』と二本立てで観る、というのも良いアイディアかもしれません。昨日の僕はそれでした。
個人的には、長編のクエイはそこまで諸手を挙げて賞賛できないのですが、マクラレンとあわせて観て、いろいろと考えなきゃいけないことがでてきました。もうちょっと消化できたら書きます。

両方とも絶対に観にいかなきゃだめですよ。
イメージフォーラムでは11月8日から「カレル・ゼマン・レトロスペクティブ」もやります。ニュープリント上映らしいです。これも通わないとなあ。

来週末は名古屋にて「みんなで育てるアニメーション」です。
3日にAnimationsの新作が流れるプログラムIがありますが、
上映後の軽いQ&Aに土居メンバーと和田メンバーが出席します。

あともう始まっちゃってますし京都は昨日終わっちゃったんですけど、
ASIFA-JAPANなどが主催の「国際アニメーションデー2008」もありますね。
上映プログラムを観ると、コンテンポラリーな名作ばかりなので、
広島近辺の方々は是非ともお暇を見つけて。

そういえば、広島の「マッキントッシュ・アニメーション・メイキングワールド」で制作された素人さんたちのアニメーション作品がここで観れるようになってます。
個人的には、「大和田けつし」という人の作品が、素人にしては面白いと思いましたねえ。
このページの下から二番目です。

土居

        2008-10-19        相原信洋アニメーション特集

最近ブログも本ページの方も更新が滞っております。
ようやくいろいろな雑務(というか本業ですけど)から解放されたので、
ウェブ用の素材を推敲したり執筆したりしてアップしたいと思っています。
ネタはたくさんたまっているんですよ。

今日は素晴らしい上映会の告知です。相原信洋作品の一挙上映です。

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○相原信洋特集上映

巨匠・相原信洋の40年にわたる61作品+最新作を一挙公開します(1969-2008)
ライブペインティング(11月23日)、原画展(会期調整中)を開催!!

●上映スケジュール
10月25日(土) 26日(日) 16:00 Aプロ 17:30 Bプロ
11月22日(土)     16:00 Cプロ 17:30 Dプロ
  23日(日)     13:00 Cプロ 14:30 Dプロ 
           16:00 相原信洋ライブペインティング
12月13日(土) 14日(日) 16:00 Eプロ 17:30Fプロ

●上映作品
Aプロ[傑作選](65分)
『やまかがし』(1971)『STONE』(1975)『カルマ』(1977)『PRIVATE』(1986)『映像(かげ)』(1987) 『LINE』(1990)『気動』(1994)『RAIN』(1996)『THE THIRD EYE』(1999)『WIND』(2000)『MEMORY OF RED』(2004)『YELLOW SNAKE』(2006)

Bプロ[70年代前半作品](72分)
『STOP』(1969)『TIME TO KILL』(1970)『サクラ』(1970)『風触』(1970)『やまかがし』(1971)『おしろい羽根』(1972)『赤いギヤマン』 (1972)『みつばちの季節は去って』(1972)『うるし』(1973)『逢仙花』(1973)『初春狐色』(1973)『短距離ランナー』 (1973)『妄動』(1974)『STONE』(1975)『STONE No.1』(1975)

Cプロ[70年代-80年代作品](63分)
『新禿山の一夜』(1976)『雲の糸』(1976)『LIGHT』(1976)『青マッチ』(1976)『リンゴと少女』(1976)『カルマ』(1977)『光』(1978)『BURNIN』(1980)『シェルター』(1980)『マイ・シェルター』(1982)『BALVA』 (1983)

Dプロ[80年代-90年代作品](73分)
『S=13』(1984)『逢魔が時』(1985)『PRIVATE』(1986)『映像(かげ)』(1987)『とんぼ』(1988) 『GOVORA』(1989)『LINE』(1990)『MASK』(1991)『鴉』(1992)『SPIN』(1993)『気動』(1994)『耳鳴り』(1995)

Eプロ[90年代-00年代作品](51分)
『RAIN』(1996)『MEMORY OF CLOUD』(1997)『YELLOW FISH』(1998)『THE THIRD EYE』(1999)『WIND』(2000)『MEMORY OF RED』(2004)『YELLOW NIGHT』(2005)『YELLOW SNAKE』(2006)『BLACK FISH』(2006)『LOTUS』(2007)『ZAP CAT』(2008)

Fプロ[相原信洋・田名網敬一の合作+最新作](65分)
『闇の呼吸・夢の陰影』(2000)『風の呼吸』(2001)『SCRAP DIARY』(2002)『ランニングマン』(2002)『FETISH DOLL』(2003)『LAND SCAPE』(2004)『夢10夜』(2004)『TRIP』(2005)『マドンナの誘惑』(2005)『ノイズ』(2006)『一寸法師』 (2007)『CHIRICO』(2008)『PARADISE FOR EYE』(新作)(2008)

※上映プログラムは予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。

●料金(入れ替え制/2プロ目は200円引き)
1回券 一般(非会員):1300円 学生・シルバー(非会員):1000円 
    会員一般:1000円 会員学生・シニア:900円
通し券(全6プロ) 会員一般:4500円 会員学生・シニア:3800円
※11月23日(日)のイベントは上映チケットのご提示でご入場いただけます。

神戸映画資料館アクセス
http://www.kobe-eiga.net/access/

神戸映画資料館
TEL:078-754-8039
神戸市長田区腕塚町5丁目5番1-201 アスタくにづか1番館北棟2F
(JR新長田駅から南へ徒歩5分/北棟3階の神戸飯店が目印)
http://kobe-eiga.net/

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関西在住の方々、うらやましい。
東京では以前アップリンクで軽い特集上映がありましたが。
なんとか時間とお金の都合をつけて、11月パートには参加したいものです……
関西の人は全部行ってください。

そういえば、クエイの回顧上映、終わってしまいましたね。
こんなブログ観ているみなさんは、当然全部観てますよね。
僕は例のごとく駆け込みで行ってきましたが、一プログラム逃しました。
輸入盤DVDに入っていないダンス系の作品満載のプログラムが非常に良かったです。
今度感想書いてみます。
イメフォでは来週からマクラレン上映です。これも必須ですね。
フィルム上映じゃないみたいなのがすごく残念ですが……(土居)

        2008-10-13        みんなで育てるアニメーション

短編アニメーションの世界の様々な楽しみ方を紹介するイベント「みんなで育てるアニメーション」が、11月1日から3日までの3日間、名古屋市の名古屋大学・野依記念学術交流館で開催されます。Animatinsも新作プログラムで参加します。お近くの方はぜひお出かけください。(山村)


視覚文化をめぐる学際シンポジウム
 [みんなで育てるアニメーション]
2008年11月1日(土)-3日(月・祝)12時-20時
名古屋大学・野依記念学術交流館
参加費 無料と有料(1プログラム学生500円/一般700円)
主催: [みんなで育てるアニメーション]実行委員会
後援: 日本映像学会中部支部

【上映企画】
1日目: animationsoup、ANIMATION80、近畿アニメーション協議会事務局、TACなど
2日目: 国内学生作品
3日目: 相原信洋氏、Animations新作、木下蓮三氏、眞賀里文子氏、村田朋泰氏など

【講演】
1日目:「上映会のつくり方」 
出演 浅野優子氏、ヨシムラエリ氏など
2日目:「進化する映像表現とアニメーション教育」
パネリスト:笠原浩氏、杉井ギサブロー氏、古川タク氏

【ワークショップ】 
トリガーデバイス、スタジオきんぎょ

【展示】
名古屋学芸大学アニメーションプロジェクト、DOTMOV FESTIVAL 2008

>公式サイト

        2008-10-10        海外アート・アニメーション@トリウッド 2008秋

とりあえずもう期日がないので、CとDだけでも観にいってください!特にD!今ちょっと時間がないので理由は今度教えます。

ああ、もう明日(というか今日か)しかないのか、すみません……

公式ホームページ

土居

        2008-10-08        日本に帰ってきましたので&いくつか告知

クロック映画祭とそのついでのモスクワ滞在が終わり、本やDVDをしこたま買って、
そこそこ無事に日本に帰ってきました。
クロックについては、滞在記をアップします。
(とはいっても、広島についての座談会もまだアップしてないんですよね。すいません。)
上映のことについては一言も触れずに映画祭のレポートを書けるか?
そんな難題にチャレンジしてみようと思います。
クロックならそれができそうな気がします。世界で最もユニークな映画祭に違いないです。

さてさて、Animationsメンバーが絡む10月のイベント情報がいくつかあります。

10/14(火)16:40- リプチンスキーx山村浩二対談@女子美術大学相模原キャンパス2号館2階224教室
「知られざる」に詳細

10月はイメージフォーラムに要注目です。
10/4-10/17 ブラザーズ・クエイ回顧上映「ブラザーズ・クエイの幻想博物館」
詳細
10/18- 『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』(クエイの長編)
公式ページ
10/25- 「ノーマン・マクラレン作品集 カンヌ国際映画祭セレクション」
公式ページ
そしてその初日に、山村浩二トークショーが開催されます。21:00からです。
しかしその同日横浜赤レンガにて……
10/25 19:00-21:00 「横浜トリエンナーレ2008 カナダデー cjax」@横浜赤レンガ倉庫 ホール
大山慶トークがあります。→詳細


ああ、トリウッドの上映にもまだ行ってない、週末までだ、やばい……

他にも情報あったら教えてください。

土居

        2008-10-02        ノルシュテインの本、『草上の雪』2巻本

ふたたびモスクワから。
ノルシュテインはここ一年半、『外套』ではなくこの本にずっとかかりきりだったそうです。
三年前に来るべき大著の予告編として、断片的なテキスト集が少部発売されていましたが、
ついに先月、本物ができあがりました。
クロック映画祭でも売っていましたが、現在のところ、入手できる場所は限られています。
『外套』同様にロシアの銀行スベルバンクのサポートのもとに出版されています。

この本はきっとアニメーションの歴史を変えますよ。
アニメーションが人間の創造行為の歴史・営みのなかでどういう位置を占めるのか、
彼の思考が展開されているはずです。
スタイルとしては、彼の理論的師匠であるエイゼンシュテインの著作の系譜にあります。
つまり、アニメーションを語るのに、あらゆる芸術形態をミックスしていくやり方です。
ぱっと見た限りでは絵画と音楽の印象が目立ちます。もちろん、文学も非常に多いです。

さあ、この本、果たして日本版は出るのでしょうか。出すべきですよ……
この本があるとないとでは、50年後のアニメーションの状況が違ってくるはずです。

出すときは訳に参加させてください!!

snow1
本の全景。重いです。右に見えるのは今日買ったDVDの山。ソユズムリトフィルムものが、一枚なんと500円程度で買えます。ノルシュテインもそうでした。ようやくソ連版クマのプーさんもゲットしました。

snow2
ハコから出してみるとこんな感じ。左(1巻)は総論+『話の話』までの各作品について。右(2巻)は『外套』について。

snow3
中はこんな感じ。ものすごくちゃんとデザインされています。図版も信じられないくらいたくさん入っています。

日本に帰って、もうちょっと中身をちゃんとみてから、またなにか書きます。

土居

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