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        2008-09-30        クロック映画祭が終了しました。

クロックフェスが昨日終わり、今日から一週間モスクワです。

あれ、何を書こうと思ったんだっけ・・・…

ああ、Animations用にユーリー・ノルシュテインのインタビューがとれました。
「ロシアアニメーション(いや、ソ連かな)と私」「アニメーションとはなにか」。そんな感じの内容です。
山村さんによるシンプルな質問に、長々と答えが返ってきて、まるで講演を聞いているようでした。

いつかアップします。

テープ起こしがなかなかタフな作業になりそうです。辛抱強くお待ちください。

広島にコンペインしていた作家が何人かきていて、DVDも何枚かゲットしました。
上映できる機会を設けられればいいんですがねえ。

クロック滞在記は日記形式でアップすると思います。

それにしても楽しかったです。今ホテルで一人なので、非常にさみしいです。

土居
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        2008-09-20        明日よりクロックへ

明日よりロシアに三週間弱旅立ちます。
山村さんが審査員として参加するクロック国際アニメーションフェスティバルに参加するためです。
ロシア・アニメーション界の遠足のようになっているこの映画祭、
10日間かけてサンクトペテルブルグからモスクワまで船でどんぶらこしてきます。
今年は学生コンペの年ということで、ICAFのかわりにこちらで将来の有望株を見つけてきたいと思います。

誰が参加するのだろう、というのが気になるところですが、
とりあえずフェスティバル・ディレクターのエドゥアールド・ナザーロフは確実にいるでしょう。
ミハイル・アルダシンやイワン・マクシーモフも、ブログをみるかぎりでは参加するようです。

そして、ナザーロフと同い年のあの方、ユーリー・ノルシュテイン師匠もいらっしゃるようです。
『外套』制作はどうした、という感じですが、このブログによると、どうやら先月腕を怪我したらしく、アニメーション制作はストップしているようです。

ノルさんに久しぶりに会えるので楽しみです。覚えていてくれているか不安ですが、突撃してきます!

インタビューとかは期待しないでください。

しかし飛行機がすごく怖いです。ロシア自体もすごく怖いです。向こうはもう東京の冬の気温です。映画祭終わっても一週間くらいモスクワでいろいろしてこようと思います。DVD買ったりとか。

みなさんも僕が無事に帰ってこれるように祈っていてください。

ネットにつなぐことができれば、様子をアップします。

それでは行ってきます。明日だけど。台風来てるけど。

土居

        2008-09-10        「デーヴィット・アーリッヒ インタビュー」をアップしました

インタビューページに今回の広島の審査員だったデーヴィット・アーリッヒさんのインタビューをアップしました。
彼のアニメーション(そして人生)に対する基本的な哲学を明らかにできたインタビューになったと思っています。

アーリッヒさんのアニメーション作品は、日本でも比較的楽に(そして安価に)入手することができます。
http://meditations.jp/
素晴らしい音楽を多く取り扱っている京都のmeditationsというショップにて通販可能です。
とりあえずこれ。これはマストアイテムでしょう。
輸入ものなのに値段も非常に安いです。
海外サイトから直接買うよりも安価ですむと思います。

自然とアニメーション。一つの大きなテーマです。そういえば10月11月には、神戸の方で相原信洋さんの特集上映があるらしいです。これも見逃せません。詳細がわかりましたらまたお知らせします。

自然とアニメーション。
はい、再来週から僕と山村さんはロシアに行きます。9/21-30のクロック国際アニメーションフェスティバルに参加してきます。ICAFに行けないのはそのためです。
飛行機が非常に怖いです。
今日は東京タワーに登って羽田空港の離着陸をずっと眺めていましたが、あんな鉄の塊が空を飛ぶなんて理解できません。
でも覚悟を決めて行って来ます。
このフェス、船上で開催されるのですよね、旅をしながら。
つまり溺死の危険もいっぱいなわけです。
『氷山を見た少年』を地でいく可能性があるわけです。
ああ非常に恐ろしい。
そしてgoogle mapで航路を見ると、辺り一面水だらけ。もしくは緑だらけ。
これもまた都会っ子の僕には恐怖です。

土居

        2008-09-05        ASK FILM FESTIVAL 2008

東京・京橋のASK?ギャラリーでの映像祭

Bプログラム 久里洋二
横浜フランスアニメーション映画祭のFプログラムでも感じたことだけれども、「勉強になります」というのが率直な感想です。前回の広島のフレームインでのトークイベントで、若い作家へのメッセージとして「マラソンを逆に走れ」とおっしゃていましたが、得心。やっぱり今のアニメーションって、現実に近すぎるものが多い気がします。きちんと空間を作って、きちんと動かして……別にアニメーションはそんなことをしなくていいのだということに気付かせてくれる作品群です。目からウロコ。動かすときはきちんと動かす。動かさなくていいときは動かさない。描くところは描く。描かなくていいところは描かない。動かさなくてもいい、描かなくてもいい、そういう気付きは、アニメーション表現に風通しの良い自由さをもたらしてくれる。改めてじっくり観てみると、実に手数が豊富です。ちゃんと気持ちよく動かしても、同じものを繰り返し利用しても、ただカメラをパンするだけでも、ただカメラを切り替えるだけでも、何も不自然なところはない。笑えるかどうかはもうどうでもいい話(観客のバックボーンによるし)。オチがどうだ、とかいう問題でもない。内容はよくわからなくても、面白い。『進化』での常軌を逸したあの雲の描写……娘さんが描いた絵をもとにしてストーリーが組み立てられた『小さな囁き』での、子供の語りならではの気になることとそうでないことへの濃度の偏り……AがBになってCになるからDということになる、と優等生的に組み立てる必要はなく、AがAだからBでAで、CがAしてCだからAで、でもAがCだからBでDがDでDで……お姫様への憧れ、「男の子」と「女の子」への異様なこだわり、そのなかに宇宙人が登場する……おかしなことをしてやろう、というのではなく、あくまでナチュラルに……本当に学べることの多いプログラムでした。

Dプログラム 最新の実験映画セレクション
アニメーションではないですが、牧野貴『The Seasons』は、普段僕がものを書いているそのスタンスに少しでも共感していただける方であれば、是非とも観にいっていただきたい作品です。多重撮影などで実写を解体する手法で映画を作りつづける牧野作品。ノイズへと完全に解体され、元の被写体は原型を留めていないけれど、つまり表面的には何も見えないのだけれども、実際にはありとあらゆるものが映っている。見えないけれども、確かに感じる。個人的には、こんなに豊かなノイズは観たことがない。『惑星ソラリス』(もちろんタルコフスキー版)のあの海と同等のものや、どこかの惑星の表面、かと思えば一面の雪吹雪、微小の生物たちのブラウン運動的な蠢き。ありとあらゆるスケールのものが見える。存在していないけれど、確かに見える。おそらく、人によって見えるものが違う作品でもあるのではないか。人間に秘められた力を呼び覚ましてくれるような作品。

Eプログラム 2008年映像コンペティション受賞作品
 アニメーションのコンペではなく「アート志向の映像コンペ」(「総評」より)とのことなので、あくまでアニメーションの文脈にいる人間からのレビューであることはあらかじめお断りしておきます。
 大賞は『パンク直し』(岡本将徳)。自転車屋が自転車のパンクを直す様子を切り絵アニメーションによって表現。非常にストイックな作品。驚くべきは、タイヤのチューブが完全に生きていたこと。僕自身はパンクを直したことはないですが、タイヤに空気を入れるときに感じていた「あの感じ」を追体験させられて少しビビりました。ラピュタフェスで観た『swimming』(平山志保)から受けたのと同様の新鮮さを感じました。ただ個人的には、完全に息づいていたチューブに比べ、ホイールに元気がなかったのが残念。あと、エンドクレジットですべてが完全に静止していたのも勿体ない気が。来場していた作家の方は「切り絵という制約のあるものを用いることでアニメーションの魅力を確認したい」とおっしゃっていたので、非常に好感を持ちました。このプログラムで「うーん……」と思ってしまった作品の多くは、まさにデジタルゆえの制約のなさが悪い方向に向いてしまっているものばかりだったので。
 『ウシニチ』はもう何度も触れてますので……
 『DEVOUR DINNER』(水江未来)は、今年のアヌシーで入選した作品。いつも通りに細胞主体のキャラクターの食物連鎖合戦(最近結構流行ってる?)を、短いエピソードの積み重ねで描いていくもの。あいかわらずの奇妙な運動感。この方の作品はこういう小さなキャパでしか観たことがないので、本当の画質がいつもわからないままで結構なんとも言いがたいところがありますが、今回の作品に関していえば、それぞれのネタがもっとさりげなく流れていくように全体の構造をしっかりすれば、そしてあまりにあんまりな音の付け方がなんとかなれば、面白い作品になりそうなのになあ、と思って観ていましたが、作家コメントでは、「この作品はniftyの配信用に制作した短篇をまとめたもの」とおっしゃっていたので、少々得心。だがやはりもっとやりようがあったのではないか、と思ってしまうことも確か。
 『記憶全景』(横田将士)はやはり面白かった。ヤングパースペクティブにてすでにレビュー済み。
 『グレート・ジャーニー』(橋本新)もヤングパースペクティブ以来二回目。クライマックスの一シーンだけはやはり良かったのですが、その他のシーンとのつながりが全然理解できず。中途半端なアニメートおよびデジタルでのズームはスタイルであるというよりも手抜きにしか見えず。
 『らしずむ』(平田茉衣)は和田淳作品を思い出しました。
 『BALANC』(田中惇司)は前述のデジタルの功罪関連でもっとも歯がゆく感じた作品。砂アニメーションで、生成とメタモルフォーゼの質感がすごく良く、随所で山村浩二『水棲』やイシュ・パテルの諸作品(ネット上で以前の作品も観てみましたが、完全にパテルですね)を思い出させるのだけれども……フィルムしかアニメーションを作る手段がなかった時代に制作されていたらもっと良い結果になったのでは、と思わざるをえず。ラストを実写にしちゃったのはどうしてでしょう。そういやこれもまた食物連鎖を扱ってました。
 『Pour l'amour de Dieu』(古市牧子)は、アニメーションではないのだけれども一番面白かったかもしれない。イタリアの教会で踊る男と、それを注意する老婆のいさかいを描くドキュメンタリー。二人は互いに「神への愛のために」、一方は踊り、他方はそれをやめさせようとする。男の踊りが止まらないのは果たして本気なのか悪ふざけなのか、それとも本気が悪ふざけにしか見えないのか。なんともいえない余韻を残す作品です。

明日、明後日も上映がありますので、是非行ってみてください。

土居

        2008-09-03        ASK? FILM FESTIVAL&海外アート・アニメーション@トリウッド 2008秋

結局、横浜フランスアニメーション映画祭は行けませんでした……

Animationsウェブ用コンテンツとしては、現在デーヴィット・アーリッヒ・インタビューを準備中です。気長にお待ちください。

ポール・ドリエセン・インタビューと広島に関する座談会もいつかはアップしますので、定期的なチェックをお願いいたします。

9月の上映情報です。

8/25-9/6 ASK?映像祭2008
すいません、もう始まってますね。佳境です。
4-6日まで、プログラム上映があります。
既にみたことがあるものは少ないですが、横田将士『記憶全景』をもう一度観ることができるのは嬉しいです。

9/13-10/10 海外アート・アニメーション@トリウッド 2008秋
毎年恒例のトリウッドでの短篇アニメーション上映イベント。
今回は北欧とカナダです。
カナダプログラムの『デンマークの詩人』は一見の価値ありだとと思います。
北欧(3)のオデル『初体験。今と昔』も面白いです。
字幕付き(なのかな?)で観られる経験はどちらもあまりないと思いますので、お見逃しなきよう。
22,26には作家トークもあるようです。

9/25-28 ICAF 2008
今年も国立新美術館でICAFがあります。
シンポジウムもなかなか豪華なメンツで。
ですがとある事情があって今年は全く観にいけません。
残念です。
……と思ったら、もうすでに新美術館内でダイジェスト上映しているみたいですね。
できれば観にいきたいと思います。(できるかな……)

土居

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