Animations Blog


Animations creators&critics Website

Animations

アニメーションズ、創作と評論


カレンダー

02 « 2008-03 « 04
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

最近のコメント

最近のトラックバック

最近の記事

RSS

広告

FC2Ad

        --------        スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

        2008-03-30        東京国際アニメフェア2008

東京国際アニメフェア2008にこっそり侵入してきました。
アヌシーや広島のブースがあるということで、なにか掘り出せるかと。
(皆無でしたけど。パネルがちょっと貼ってあるだけで。)
入場したら目の前にいきなり抱き枕売り場があって、
しかもシャツがかなりはだけて胸があらわになりそうな女性がデザインされていて、
ギョッとしました。

天井にはコナンやドラえもんやトトロが浮いていました。
コスプレしている人たちを初めて生でみました。(まんだらけ以外で。)
キャラクターのかぶりものもたくさんいました。(動物のキャラや架空の生物のキャラはいいんですが、人間キャラのかぶりものってかなりこわくないですか?顔がパンパンに腫れてすごくでかい。こわかったです。)

アニメ「冬のソナタ」のコーナーでは、ヨン様のビデオメッセージが流れはじめた瞬間、
熟女たちが一斉に携帯で写真を撮りはじめていました。

松竹のコーナーには、『カフカ 田舎医者』のポスターが貼ってありました。
デジタルカメラを忘れたうえに写真撮影の申請をしなかったので、携帯カメラで撮影する勇気が出ず、結局なにもせずに帰ってきてしまいました。

入口から一番遠くのところに、クリエイターズ・ワールドという一角があり、
そこで個人の若手作家さんたちがブースを出しています。
結局、訪問時間のほとんどをそこで過ごすことになりました。

『迷走赤ずきん』で学生CGコンテストのグランプリを受賞したpecorapedというユニットの一員である杉殿育恵さんと『ウシニチ』でメディア芸術祭の奨励賞を受賞した一瀬皓コさんとお話してきました。

杉殿さんは広島市立大学を今年卒業されていて、今回はわざわざ広島からやってきたとのことです。お疲れです。今年のアヌシーとザグレブの学生プログラムでの上映が決まったとのことで、おめでとうございます。スケールの大きさの片鱗を感じた『迷走赤ずきん』と共に、どんどん世界に出ていってほしいものです。(杉殿さんは個人でも作品をいくつか作っていて、非常にうまいアニメート技術をもちつつ、かわいい系に思える作風のなかにぎょっとするようなアイディアをさらっと入れてくるので観ていて油断できません。)

一瀬さんには、先日のデジスタで話していた「消した跡をわざと残す」というやり方についてちょっときいてみました。
スキャンするときに線をきれいにするのがめんどくさかったから、とのことでした。
(やっぱり最初はそんなもんですね。)
それがだんだんと意識的なやり方になっていったと。
このやり方はもう通用しない、と言っておられたので、そんなことはないよ、とElizabeth Hobbsや辻直之さんの例を出しておきました。
消した跡を残すやり方というのは普通の静止画のドローイングではあまり許されないものでしょうが、アニメーションではオッケーなのですよね。それどころか、逆に、生理的な快感を与えるのですよね。だから絶対にこれからもこのやり方を活かした方がいいと思うのです。一瀬さんはきもちいい線を描く方ですし。自分の手法にしてしまえばいいのではないでしょうか。

ともかく、お二人とも将来が楽しみな方々です。

ほんとはアニメフェアの前後を含め、もっときちんと書きたかったのですが、速報ということでここらへんにしておきます。

明日もまだありますので、興味関心のある方は、東京ビックサイトへどうぞ。

土居
スポンサーサイト

        2008-03-27        第12回広島国際アニメーションフェスティバルのホームページ

http://hiroanim.org/

リンク踏んでもらえればわかりますが、びっくりするくらいにちゃんとしたホームページができあがっています。
前回はあんなにしょぼかったのに……
もちろん一点の曇りもなく歓迎すべきことです。

いくつかの特集上映のプログラムやコンペの国際選考委員などの情報が掲載されております。
是非チェックを!

今年はいつもより開催時期が早いですからね、気をつけないといけませんよいろいろと。
8.7-8.11です。
コンペの締切も迫ってますよ!

土居

        2008-03-25        ラピュタアニメーションフェスティバル2008(四日目)

○11:00- 相原信洋&保田克史&原口正宏トーク
 「日本のインディペンデント・アニメーションの流れ」という副題の付いたこのトークイベントは久里洋二特集の一環で行われたわけですが、原口正宏さん司会のもと、その久里洋二さんの活躍した草月会館に通い、60年代からインディペンデント作家としての活動を始めた相原信洋さんと、80年代の終わりから作家活動を始めた保田克史さんをトークゲストとして迎え、久里さんとあわせて三世代の流れを体感、という意図があったらしいです。
 相原信洋『カルマ』保田克史『パルサー』上映ののち、トーク開始。
 ここから先はほとんど相原さんの独壇場でした。創造するとはいかなることか、その真髄を垣間見せていただいた気がします。
 相原さんはとにかく自分に制約をかけずに制作します。商業アニメーションのスタジオで仕事していたなか、草月会館で個人作家のアニメーションというものがあることに目を開かされ、ドキドキしながら家に帰ったことを皮切りに、その後の相原さんはとにかく自分のそのときの熱くどきどきする気持ちを持ちつづけながら作品制作を続けています。19歳のときから、作品をつくらなかったときがないそうです。(今年もまた2本ほどできあがるという噂を耳にしました……)
 相原さんは自分のフィールドをアニメーションに限定しません。アニメーションは人生で4番目くらいに好きなことであり(一番は寿司だそうです。お寿司やさんになるのが夢だったそうです。)、アニメーションは映画全体が好きなその一部であり、その映画全体が好きなのも絵画などの美術が好きなその一部なのであり、それもまた性や自然の力のその一部なのであり、それもまた古代遺跡やUFOなどを含んだ人間のいない世界をも含んだ領域の一部なのであり……そのときに興味を持っているものから等しく、作品制作の熱量をもらっているようです。
 作品のアイディアが浮かんでこない人がいるとすれば、それはその人の幅が狭いからだと相原さんはおっしゃいます。おそらくこれは教養の有無を言っているのではなく、芸術という分野をも超えたものすごい大きな幅のことを言っているのだと思います。「凄い火とか凄い水のアニメーションなんて観たことないもん」という言葉が印象的でした。このとき上映された相原さんの作品には、凄い風が吹いていました。ああ、こういうプリミティブな魅力をもった作品って、ほんとにないよなあ、と、アニメーション全体の幅の狭さを看破されたような気分でした。(プリミティブの仮面を被った作品はいろいろとありますけれども。)
 草月の経験からアニメーション制作を始めた相原さんも、真鍋弘さんや横尾忠則さんらが3、4本作って終わりになったことは「違うな」と思うらしいです。やはり一生つくりつづけることが必要なのだと。
 賞をもらうことも昔は嫌いで、なぜなら、「これは賞に入るかな」といいう意識をもってしまい、自分のつくりたいものをつくることができなくなる可能性があるからだそうです。枠を当てはめられるのを拒否する相原先生は、「死ぬまで完成などないのかな」とも言います。そのときに自分が持っていた熱を残す行為、それが作品なのだと。自分は作品を一本だけで評価できるような作家ではなく、いくつもの作品をまとめて見せることによって、わかってもらえる作家であるという意識をお持ちのようです。
 相原さんはダリやピカソ、マグリットらにも「アニメーション」を感じとります。イメージや前後の動きが、ばっとわいてくるそうです。ここらへんは僕の研究テーマでもあるエイゼンシュテインの理論ともつながってくるものがあって、やっぱりそうなのだなと思いました。
 相原さんは、作品と作家本人とがつながりあっています。久里さんと並んで、非常にオリジナルな存在です。こういう作家、もっともっと出てきてほしいです。

○13:00- 注目の若手作品集

 久里洋二特集のフィナーレ的な二つのイベントが最後です。まずは久里洋二さん、真賀里文子さん、ミハイル・トゥメリヤさんがそれぞれセレクトした、注目の若手たちの作品上映です。

久里洋二セレクト:「アート・アニメーションのちいさな学校生徒の久里洋二実習課題作品」
真賀里文子セレクト:酒井愛『トムソン』、ピエール・リュック・グランジョン"The White Wolf"、イワン・ラマダン『寛容』
ミハイル・トゥメリヤセレクト:Darina Schmidt "Vasilisa", Katerina Solorova "Silly..."

 今回のラピュタ・フェスは事前にどのような作品が上映されるのかよくわからないプログラムが多く、これもまたその一つでした。今までのそういったプログラムでは、予想が良い意味で裏切られ、充実したプログラムになったことが多かったです。しかし、こちらはそれが悪い方へと転んでしまったように思います。
 生徒のエチュードやコンペ作品からセレクトするというのは、熱心にこのフェスティバルに通う人にとってはやはり裏切りの行為のような気がします。「こういう作家がいるんだ」というサプライズを当然期待しているわけですから。他のプログラムでも観られるものをやるのはちょっと……生徒作品はまだ作品として成立してませんし、作家でもないですし……
トゥメリヤさんのセレクト作品がなかなかよくできた面白いものだったことが救いです。
 "Vasilisa"はロシアの魔女バーバ・ヤーガものです。物語として、手法として、語り方として、新しい何かを予感させるようなものでは決してないのですが、コンスタンティン・ブロンジットがお師匠さんというだけのことはあって、非常に見せ方がうまく、わかりやすく、面白かったです。小気味よいリズムなど、ミハイル・アルダシンの演出術を思わせるような感じもありました。今のロシアにはこういう「うまい」作家が多いですが、ノルシュテイン、ヒートルク(トゥメリヤさんの発音をきいていると、ヒートルークではなくてこっちの方が表記上正しいような感じがします)、ナザーロフなど、ソユズムリトフィルムのニューウェーブを支えた骨太の作家たちが教育に携わっているからという理由もあるのでしょうか。
 "Silly..."はノルシュテインとベルナール・パラシオスが混じったような切り絵アニメーション作品で、ロシアの作家ユーリイ・コヴァーリの作品を原作としたもの。簡素なスタイルのアニメートなのですが、なかなか本質を突いた身体の動きになっています。変な言い方ですが、ちゃんとした作品でした。こちらもまた魅せ方を心得ていらっしゃる。トゥメリヤさんの作品自体もそうですね。

○15:00- 久里洋二&真賀里文子&ミハイル・トゥメリヤ トーク
 久里洋二特集の最後となったこのプログラムは、熟練の作家たちによる未来の作家への提言でした。
 久里さんは音楽の大事さを説きます。音からイメージを作るという作業を繰り返してきたゆえのことでしょう。そして、アニメーションにおいてモノが動くのは当たり前なのだから、ハートが欲しい、とも言います。先日のトークでは「ベートーヴェンを聴くと胸が熱くなる」とおっしゃっていましたし、前回の広島でも、ハートの重要性を言っておられました。久里さんは熱い作家なのです。
 トゥメリヤさんは、ロシアにおけるアニメーション教育のやり方についてその一端をみせてくれました。なにかを強制せず、その本人が持っているものを引き出していく方法をとっているそうです。トゥメリヤさんは自分でも教えてらっしゃるのですが、かつての経験から、まず最初に「自分のサインをアニメーションにせよ」という課題を出すんだそうです。そこから、作家が持っているリズムを確かめるのだそうです。
 その他にも、普段無意識的にみていることを意識的に見ること、技術的なイロハの重要性なども話に出ていました。

ラピュタフェス全体の個人的まとめは、また後日のエントリにて。

土居

        2008-03-24        ラピュタアニメーションフェスティバル2008(コンペ結果速報)

23人(一人欠席)の完全投票制で行われた今回のコンペティションの審査。
その結果だけとりあえずお伝えしておきます。

観客賞 『swimming』(平山志保)
ユーモア賞 『寿司の森』(OHRY'S BIRD)
キャラクター賞 "Violeta"(Marc Riba & Anna Solanas) 
アニメート賞 『swimming』(平山志保)
監督賞 "The Cable Car Die Seilbahn"(Claudius Gentinetta)

グランプリ "Lost in Snow"(Vladimir Lesciov)

なんだかあまり共感できない結果になってしまいましたが、
『swimming』は良い作品でしたね。この作品が賞を取れたのは良かったです。
投票制という方式は、受賞作品が機械的に決まってしまって審査の理由やプロセスが見えてこないのがちょっと嫌ですね……
やはり誰かが責任をきちっととるべきなのではないでしょうか。その方がすっきりします。
ノルシュテイン大賞は日本の力のある若手作家を評価する場でしたが、
今回からノルシュテインが審査に参加しないこと、国際コンペ化、投票制……と、いろいろと性質が変わったようです。

最後のパーティーが終わり、気付いたら自分の家で寝ていました。
パーティー終盤から帰宅までの記憶がありません。お酒って怖いです。
そんなわけで今はもう寝ます。最終日のイベント速報レポートはまた後日……
スタッフのみなさん、どうもお疲れさまでした。

土居

        2008-03-23        ラピュタアニメーションフェスティバル2008(三日目)

西日本のみなさん、武豊に行きましたか?
どうでしたか?

ラピュタフェスは三日目です。

○11:00-
すいません、寝坊しました……

○13:00- ロシア作品集
 作家のメンツをみて、結構期待が高かったのがこのプログラムでした。
 まず最初に残念なお知らせが……このブログでも「注目!」と何度も言っていたKonstantin Bronzit"Lavatory-Lovestory"は、作家の都合により上映中止……
 ちょっとテンションが下がったところで上映開始です。
 "Three Love Stories"(Svetlana Filippova)。昨日のコンペでこの前作の"Sarah's Tale"が上映されましたね。あの作品もこの作品も、語ろうと思えばたくさん言葉が出てきます。形式的に特徴がありますからね。やっていることもいろいろと興味深いです。でもいまいち作品自体として面白くないのはなんででしょう?"Three Love Stories"は、10-30年代のロシアのサイレント映画を随所に挿入しながら、詩人が愛を探し失い求めていくというお話。これもまたヒントンを思わせるような大胆なサイズの改変とシンプルな描線。でも結局のところ線で本質を捉える力がないのではないか、と思わざるを得ません。「ドラマティック」「ロマンティック」とはじめから張り紙が貼ってあるような作品です。外からなぞるような作品は、あんまり好きじゃないです。でも言葉はたくさん出てくるんだよなあ……マキシーモフ作品[一部視聴可]と大違いです。
 "Milch"(Igor Kovalyov)はAnimationsに訪れてくれている人ならば、もはやご存知の名作。レビューもみてみてください。やはり何度観てもすごいです。言葉になりません。陳腐な言い回しですが、感じてください。
 "Oskus-Ool, Fisherman"(Alexei Demin)は「宝の山」シリーズ。"milch"のあとではどうしても緩く思えてしまうのですが、なかなかの作品でした。トゥバの民話をベースにした作品で、民話らしいダイナミックな展開が魅力的。しかしラスト近辺のハッピーエンドに向かっていく描写が非常に日常的で民話的でなくてどきっとします。恋人たちはばちっとべったりと抱き合い、茂みにふさっと倒れ込みます。その描写がもつ力感が見事です。そこにお世話になった牛さんや狼さんも入り込んで笑い声が響く。日常と民話が融合しあう親密で美しい瞬間。
 "Boy"(Dmitry Geller)。前作"Declaration of Love"は前回の広島で上映されましたね。電子紙芝居です。馬が放浪します。僕が考えるアニメーションの快感とはほど遠い作品でした。
 "Mother and Music"(Julia Aronova)。前作"A Beetle, A Boat, An Apricot"[一部視聴可]は、前回の広島でパノラマ上映されていて、人知れず僕の心を打っていました。典型的なノルシュテイン・チルドレンなのですが、この人は、少年たちの夏休みをモチーフにして、ノルシュテインが禁じてきた飛翔を描いたのです。(ネットで視聴できる部分だけだと、『霧のなかのハリネズミ』同様に、舞い上がっていくものを見つめるだけなのですが、後半に飛翔するのです。)解放感。なのでかなり期待していました。率直に感想を述べると、肩すかしでした。ノルシュテインの単なる縮小再生産になっていた気がしました。デジタル処理を取り入れていたのですが、その使い方が圧倒的に間違っていました。でも、ロシアの詩人マリーナ・ツヴェターエヴァの自伝をもとにして制作されているこの作品、後半にある演奏会のシーンが本当に素晴らしかったです。だからきっと良い作家なのだと思います。今後に期待です。

○15:00- 日本立体アニメーションの系譜
 今日の当たりは 真賀里文子さんセレクションのこのプログラム。かなり楽しみました。
 『猿蟹合戦』(村田安司)。いきなり立体アニメーションではないですが、気にしない。みなさんお馴染みのさるかに合戦のアニメーション化ですが、かなり笑えました。動きや絵自体の味わい深さ……物語のプロットを追うだけではとても浮かんでこない視覚的ギャグの数々。限定された二次元空間での限定された手法だからこそ成立する絶妙のバランス。巧みで卓越。
 『さるくん かにくん』(上野耕三)は「さるかに」上映パート2。これは立体アニメーションです。「おさるのしっぽはなぜ短いか」というお話のアニメーション化。先ほどの『猿蟹合戦』では、栗の胴体がちょんぎれてまたすぐに戻るというギャグがあったのですが、立体になった瞬間、それと同様のギャグは痛みを伴ったものとなります。カニによって尻尾をはさみきられた猿は、「痛いよう」「痛いよう」と言いながら、泣いて去っていきます。もはや切れた肉体は元通りにならない。人形アニメーションでグロテスク描写が映える理由を垣間見ることができた気がします。
 『日本むかしばなし さるかに』(岡本忠成)。さすが岡本さんです。これはすごかった。さるかにがこんなに残酷でこんなにかっこ良い話だったなんて。ラワンで作られた独特の質感をもったキャラクターたち。カニがしっかりカニしていて、ときおりびっくりします。さらに驚くのが、悪の猿が投げる柿の直撃を受けたカニが、即死すること。断末魔さえあげずに。べしゃりとリアルに甲羅を潰されて。あの破壊力はすごいです。その後雷が鳴るなか、二匹の子どもカニがその死骸から誕生。どんなホラーかと思いました。恐ろしいほどの構図力、演出力。猿への復讐の場面……バーホーベン並みの暴力描写でした。猿もまた臼に潰され、一撃即死。二人の死の運命的な呼応が、びっくりするようなかっこよさで描かれていました。沈黙ただようなか、カニたちは夕日に向かって立ち尽くす。さるかになのになんて格好のよいことか……職人芸が活きるのは、演出の統率力あってこそ。

 その後、紙フィルムを16mmにうつした貴重な映像を何本が拝見しつつ、『ペンギンぼうや ルルとキキ』『ちびくろさんぼ とらたいじ』といった持永只仁作品を観て、このプログラムは終了。

○17:00- ノルシュテイン、『イワン雷帝』を語る
僕このワークショップ参加してたんですけど、またみちゃいました。ものすごくたくさん発見しました。その成果は今後のこのホームページやら僕の研究やらに反映されていくのだと思います。なのでそちらをネ!あまりにたくさんメモしすぎてまとめられません。

○19:00- コンペティション2
 正直今回は不発だったかな、というのが正直なところ。
 "Lupe & Bruno"(Marc Riba& Anna Solanas)は昨日の不快No.1"Violeta"の作者のもの。あれに比べればこっちはまだ普通ですが、やはりちょっといただけない脱線が見受けられたような。どううつもりで作品を作っているのでしょう。作品にそこそこ力があるだけに、ちょっと嫌です。でも男の子のもじもじ感の描写はとても良かった。
 『雲の人 雨の人』(上甲トモヨシ)はcjaxやICAFやアニメーション80のときにコメントしたような気がします。丁寧ですし口だけでいろいろな感情を十分に伝えきる技量も素晴らしいと思います。でもやはりちょっともどかしいところもあって、水や雲の感触はもっと増幅してきちんと描くことができたのではないかということやたまに物理法則を間違っていることがある気がするんです。別に物理法則に従えっていうわけじゃないですよ。アニメーションですし。でもその変わりの一貫性というのはやはり必要だと思うんです。
 "Black Box"(Jurgis Krasons)はちょっと気になりました。どういう意味で気になったのかは、まだよくわかっていないのでパス。
 "OOIOO"(後藤章治)はメディア芸術祭オタワのエントリで書きました。
 "The Substance of Earth"(Jinman Kim)はちょっと無理矢理すぎないか?
 "The White Wolf"(Pierre-Luc Granjon)もメディア芸術祭のどこかのエントリで書いた気がしました。ひどいダイジェスト感で、こういうリズムっていうのはパロディのものなのではないのかと思うんです。でもこの作品はシリアス。その差に問題があるのではないかと思いました。『ゲド戦記』にも同様のことを感じましたそういえば。
 "Aston's Stones"(Uzi & Lotta Geffenblad)は掘り出し物。電子紙芝居のこの作品ですが、物語がすごくいいんのでこれでいいです。
 『スイミング』(平山志保)もなかなかのもの。水泳テストに挑む小太りの男子。その水のなかの様子。たまに外。水のなかにいることの静けさと孤独、逆転して自分だけの世界化。きっちり描いています。おそるおそる壁にタッチする感触も、息継ぎするときに夏の喧噪が耳に飛び込んでいく様子も、きちんと描いています。欲を言えば、まるで本当に水のなかにいるように、キャラクターを動かすんでなくカメラをぐいぐい動かし、観客全体を水のなかに放り込んでほしかったです。もっともっと孤独感を、全能感を感じるほどの孤独感を。でもとても良かったです。
 『THE CLOCKWORK CITY』(加藤隆)はICAFで書きました。二回目みても、基本的な印象は変わりません。この作品だけのことを言うわけではないですが、世界について語ることと、世界について語られたことについて語ることの差というのはきちんと意識しなければならないのではないでしょうか。一体何を批判的にながめているのか、その相手は本当に存在するのか?

 明日は最終日、グランプリは誰の手に?

土居

        2008-03-22        ラピュタアニメーションフェスティバル2008(二日目)

lapula2008-1


 阿佐ヶ谷の街中はラピュタフェスの宣伝幕と相武紗季のノボリでいっぱいです。

○11:00-ベルギー作品集
 ベルギーのゾロバベル・スタジオ[リンク切れしている感じです]の作品集。そこでアニメーターをなさっているというハマヤ・サトシさん(すいません、漢字がわからないので片仮名表記です。関西出身の方です。)のイントロ付きプログラムでした。1994年に設立されたゾロバベル・スタジオは、当初子供向け作品を制作していましたが、次第に幅を広げ、今では大人向け作品も制作しているということです。アヌシーでの上映を一番の目標に、国からの助成金を得て、一年の一本のペースでの制作を続けています。トークでは、芥川龍之介『お富の貞操』を原作にしたパペット作品を制作する際の、主に文化の違いによる苦労を話してくれました。原作が違う国のものである場合、作品について語るとき、異文化間の相違についての言及する人としない人がいます。する必要のある作品とそうでない作品があります。僕自身の好みとしては、後者です。国という単位が当たり前のように前提となっていると、少々怪しんでしまいます。共同作業を行うには観念の共有が必要です。だからスタジオで作られる作品というのは、前者のような傾向を持つのかもしれません。単なる予感です。程度はどうあれ、ステレオタイプを叩き台にしてしまうような。(『FRANK AND WENDY』はそれをうまいこと作風に転換させていますが……)
 人形アニメーション作品の弾力の表現には特筆すべきものがあると感じました。あとはデジタルの弊害をたくさん感じました。学生作品的メンタリティーで制作されたような感じの作品が多かったです。

○13:00- 久里洋二ドキュメンタリー
 このフェスティバルが初上映となる、久里洋二さんのドキュメンタリーです。今年のアヌシーで、エミール・コール『ファンタスマゴリー』100周年上映があるらしいですが、このドキュメンタリーはそのための作品制作の過程を中心としたものでした。絵画→漫画と活動領域を移していった久里さんはマクラレン『色と音の即興詩』にショックを受け、アニメーション制作へとどんどんと惹かれていったらしいですが、「おっぱいよりお尻が好き」だということもこのドキュメンタリーからはわかりました。「アニメーション大好きよ。アニメなくして人生ないから。」と言い切る久里さんにはジーンと来ました。ラストでは、かの有名な『椅子』の現代版が挿入されます。途中まではオリジナルをなぞりながら、女の子を抱き上げたり、服をどんどん脱いでパンツ一枚になってトランクスの隙間から指を出して踊ってみたり、お尻を出してみたり、久里さんはもう81歳になったということを考えると、とても感慨深い気持ちになりました。もう人間そのものが作品です。余談ですが、現在制作中の新作(予算がなくて制作がストップしているそうですが)は、『頭のなかのくるみ』というタイトルだったと思いますが、40年くらい前の久里さんがスーパーマンの格好をしてビルの屋上をはしゃぎまわってみたり、その当時の現代美術系のパフォーマンスの映像が挿入されたり、そして時たまアニメーションになったり、まさに久里さんの頭のなかを探検していくような、素晴らしいものでした。(前にブログに書きましたね。)完成品を心の底から観たいと願います。

○15:00- 石上三登志&久里洋二トーク
 いまや伝説的なあの草月会館で結びついたお二人によるトークでした。客層との年齢層のギャップがものすごいな、と思いました。
 印象に残ったことをいくつか列挙しておきます。
・出身地の福井県鯖江は、年に200日ちかくが曇りか雨で、それだけにたまの晴天がとても嬉しく、太陽が与えてくれる豊かな色に対して敏感に反応し喜びを感じていたというお話。久里さんの独特なあの色彩は、そんな逆説的な環境から生まれてきたわけですね。余談ですが僕はこのシリーズが好きです。というか、最近の絵はどれも本当に好きです。この静謐感、滾るエナジー。
・1928年生まれの久里さんですから、思春期は戦争真只中。その思い出話がとても興味深かったです。風景画を描いていると戦争中に不謹慎だと怒られるので家でニワトリばかり描いていたこと、出兵しないことで女学生たちに「人間の屑!」と叫ばれていたこと、出兵が決まり人間魚雷となる直前に終戦を迎えたこと(でも死ぬことはまったく怖くなかったらしいです)、空港の建設に関わっていたのに、ゼロ戦が一機だけ着陸しただけですぐに戦争が終わり、翌日にはもう誰もいなくなっていたこと、すぐにアメリカの兵隊が靴を履いたまま学校のなかに上がり込み、かたや教室ではネコが子どもを生んでいて、その光景がとても印象に残っているということ。
・影響はほとんどどこからも受けず、無意識でしか制作していないということ。創作の秘訣は、すぐには作業を始めないことで、一つテーマが思い浮かんだら、それを一日中ながめて、湧いてくるアイディアをつまみ、悪いものを消していく。つまり、アイディアの進化を待つ。普通の人でも思いつくアイディアのその先を考えるのが大変で、それゆえに時間がかかる。新作『GRAMOPHONE』は頭の中に蓄音機があるという設定だが、この設定は自らの創作をそのまま絵にしたようなものであるということ。とにかくアイディアとにらめっこ。
 
 久里さんをなんだか元気が出てきます。体内に感じるこの愛おしさは、昨日のマキシーモフの作品をみたときに感じたものと同じような。『頭のなかのくるみ』はベートヴェンのシンフォニーを音楽で使っていますが、久里さんはこれを聴くと身体から血が溢れてくる感じ
がするそうです。これでアニメーションをつくりたい、という気持ちに強くなるそうです。80歳をこえても、そういう感覚ってもてるのだな、消えずに残るのだな、となんだか明るい気持ちになりました。

○17:00- 海外アニメーション制作の現場 in ottawa
 昨年のオタワフェス及びNFB訪問のレポートがこのプログラムでしたが、ここで紹介された作品に心を打たれました。
 今日は僕にとって"The Danish Poet"(Torill Kove)の日でした。昨年のアカデミー賞短篇部門受賞作です。「私がいることはなんて不思議なんだろう。」そんな問いがこの作品の上にはぼーっと張りつめています。
 自分ではどうにもならないことがある。そういう事実を果たしてどう受け止めるべきか。『カフカ 田舎医者』のレビューでは運命の残酷さについて僕は書きましたが、それを裏返すと、"The Danish Poet"を貫く思想になるような気がします。自分の両親が出会ったのは、果たして偶然なのか、それとも必然なのか。私がいま、自分の目論みからは遠く離れたところで存在していることは、不条理なのか、それとも祝福すべきことなのか。
 「私たちは宇宙に浮かんで誰かが捕まえてくれるのを待つ種みたいなものなんじゃないかと私は思っていたものだった。その選択はまったく偶然のもので……」女優リブ・ウルマンの優しいナレーションが導くこの作品は、「私」が生まれた偶然、自分の両親のたまたまの出会いについて柔らかな驚きを込めて振り返ります。両親の出会いののきっかけとなった詩人カスパーとインゲボルグの恋物語がそのメインストーリーです。
 カスパーは、インスピレーションも枯れ、精神科医に相談し、休暇を兼ねて、敬愛する作家を訪ねノルウェーへと旅することになります。そこで偶然雨に降られ辿り着いた農家で、偶然インゲボルグと出会います。彼女は彼の敬愛する作家の遠い親戚でした。偶然。恋に落ちる二人ですが、インゲボルグには許嫁が……彼女は「あなたと結ばれるまで髪を伸ばしつづける」とカスパーに誓います。帰国したカスパーは悲しみに沈み、「悲しいときに詩人は詩を書く」のだという精神科医のアドバイスも聞き入れず、落ち込みつづけます。インゲボルグは結婚しますが、夫は偶然落ちてきた牛に潰され死亡。すぐにカスパーへ吉報を届けようとするインゲボルグですが、その手紙は郵便配達人の鞄から偶然落ちてしまい、届きません。しかし偶然なのか必然なのか、敬愛する作家の訃報が届き、二人は偶然的・必然的に葬儀会場にて運命の再会を果たします。幸せになった詩人は幸福と喜びについての詩を書き、世界中でベストセラーに。インゲボルグは髪を切ってもらうために理髪師を呼びますが、その女性が乗ってきた列車の隣に座ったのは、詩人カスパーに会いにいく途中だったファンの男性。偶然行き先が同じだった二人は恋に落ち、偶然生まれたのがナレーター……
 シンプルなスタイルと省略を多用した語り口だからこそ可能になるこの偶然/必然の物語。つらい気分になったときに必要となるファンタジー。生きていることの残酷さ、存在することの不思議、そんなことについて一度でも考えたことのある人ならば、必ずや心に響く作品です。

○19:00- コンペティション1
 印象に残った作品をいくつか。
 "Tomson"(酒井愛)についてはICAFのときにちょっと触れています。丁寧さにやはり感心しました。皮膚と衣服の一体化描写。
 "Sarah's Tale"(Svetlana Filppova)がノルシュテインのお気に入りというのは僕の勘違いでした。違う作品と混ざってました。クリス・ヒントンを思わせる大胆でシンプルでラフな描画と画面構成。大人になりたい少女と子どもに戻りたい大人のお話。雪解けと春の訪れを象徴的に利用したクレバーな構成。こうやって言葉にするととても素晴らしい作品に思えてきますが、なぜかそこまで面白くなかったです。丁寧すぎたのかな?いまいち没入しきれませんでした。思わず目が離せなくなってしまうような強度が欲しかったです。
 "Malformance-Performance"(Tomislav Gregl)は近年制作されたというのがとても信じられない作品。ヒトラーとかもういいです。("The Golden Age"みたいにちゃんとやるのはもちろんオッケーなんですよ?)
 "Lost in Snow"(Vladimir Leschiov)は、"Insomnia"が前回の広島で上映されましたねそういえば。なんだかちょっとコヴァリョフを思わせる描画スタイルになっています。展開や設定はいいのに、パラシュートやヘリコプターの飛行描写がなんだかいまいちで、これもまたちょっとじれったい気持ちになる作品でした。もっと面白くなりそうなのに……
 "Pecatum Parvum"(Asya Lukin)はイギリスRCAの学生作品。ICAFレポートでちょっとダニイル・ハルムスについて触れましたが、これはハルムスの自伝と小説をベースにした作品。ハルムスが日常世界のなかからいかにして物語を紡ぎだしていったかを、物語部分を構成主義的な描写でみせつつ描き出す作品。ハルムスが一体何をみたのか、というのを表現しようとする試みはとてもよく、実際、日常世界の描写には光るものがあったと思うのですが、ハルムスがそのなかから生み出した物語を描くのが、「物語の図示」のレベルに留まるものだったのが残念です。
 "Violeta"(Marc Riba & Anna Solanas)は、もし観客を不快な気分にさせることを目的として制作されているのであれば、大成功の作品。とにかく不愉快な気分になる、とくに必要も根拠もないグロテスク描写だらけのもの。気分悪くなりました。
 『ウシニチ』(一瀬浩コ)は何度目かわかりませんが、終盤の展開は何度観ても見事です。
 "A Girl, who Stepped on the Bread"(Elena Lapshina)は思わぬ掘り出しものかも、と思ってしまった作品。アニメートのリズム、仕草の選択、人を並べる構図とその動かし方、いろいろなところにセンスが光ります。展開も結構奇想天外で、自分勝手でまわりをめちゃくちゃにしてしまう女の子が、異次元で苦しみます。異次元世界の描写は「マザー」シリーズ(ゲームのですよ)を思い出させる感じです。断片にちぎれる世界と、それを取り戻すこと。
 
 今日もまた「眠いな」という時間がやってきてしまいました。続きは今度、また明日!

土居

        2008-03-21        ラピュタアニメーションフェスティバル2008(一日目)

僕はパリーグの開幕戦というのは見逃したことがないのですけれども、
ラピュタフェスが重なってしまったら仕方ないです。
いやあ、充実の一日でした。
今日のプログラムはまだ他の日に上映ありますし、速報性高いと思うので書いておきます。
興味をもたれた方は阿佐ヶ谷にGOです。

○11:00- 『FRANK AND WENDY』
かなり楽しみしていました、FRANK AND WENDY。プリート・パルンが脚本とキャラクターデザイン、監督にはウロ・ピッコフ、プリート・テンダー、カスパル・ヤンシスとエストニアのヨーニスフィルムの猛者たちが並んだアニメーション・シリーズの一挙上映。
 FBI捜査官のフランクとウェンディーが悪の枢軸であるエストニアに潜入捜査。小人ナチなどと戦います。言葉で説明すると悪ふざけ(しかもタチが悪い)にしか思えず、実際、作品を観てもタチの悪い冗談としか思えないような部分も多々あるのですが、そこは文化の違いと割り切っていきましょう。カートゥーンはただでさえ文化的背景がべっとりしていますからね。
 一言感想を言うとすれば、「いやあ、疲れた」。もともと全部をいっぺんに観るようには想定されていないのですよね?なら仕方ない。とにかく情報力が多いです。キャラクターが多いしデザインもそれぞれだし、「あ、パルン作品のあのキャラだ」とか気付いたらきりがない。いろんな国のステレオタイプを代表する登場人物たちは特に設定も説明されないまま生き生きと動き回りますので、いろいろな記憶をたぐりよせる必要もあります。さらに字幕も追わないといけないですし。
 でも、この情報量の多さはこの作品の命なんです。そう思います。ディテールの積み重ね「のみ」で勝負するようなところがある。それらを過剰に畳み掛けていくような。普通のアニメーションならば共存しないような世界が共存しています。考えなきゃいけないという意味ではなく、頭を使います。ぐいぐい振り回されます。盛りだくさんすぎて疲れます。いつもどおりぐちゃぐちゃしてぶにぶにします。スノーマンも登場します。ああ、まとまらない。笑えるところはもちろんたくさんあります。僕は砂糖大根のキャラクターにやられました。あと日本人観光客が発する「あ、FBIだ」という台詞(これは日本語で響きます)。よくよく考えると恐ろしいディテールもさらっと積み込まれています。主人公の二人が感覚をほとんど失っているところとか、肉体をどんどん変貌させていくところとか。普通の作品であれば一つの作品ができあがってしまうようなディテールが盛りだくさん。ほっぽられたままずんずん進んでいきます。書いていると終わらないので次いきます。とりとめのない作品なのです。
 字幕ついてますし、滅多にない機会なので、是非どうぞ。エストニアものが好きな人は特に必見です。

○13:00- ミハイル・トゥメリヤ選 作品集
 今回のフェスにノルシュテインはいませんが、かわりにトゥメリヤ氏が来日なさっています。ポスト・ソビエト若手作家の選集もあわせて上映です。会場は満員で補助席もでるほど。熱気に包まれていました。(というか暖房が……)
 "Marathon"(ミハイル・トゥメリヤ&アレクサンドル・ペトロフ)にはミッキー・マウスが登場します。本物です。(でも本物のミッキー・マウスってなんでしょう。とりあえず、パチもんではないという意味での本物です。)制作背景を調べていないのでどうしてこういう作品が作られたのかわからないのですが、作品としての出来は良いです。1928年に生まれた子供が、同じく28年生まれのミッキーマウスと軽快なダンスのマラソンを行っていきます。何年も何年も。人間は当然のことながら成長しますので青年、中年、老年と変容していきます。しかしミッキーは変わりません。60年が経ったところでストップ。老人はもはや息を切らして踊れず、優しい僕らのミッキーは椅子を用意してくれ、「あとはスクリーンでね!」とばかりにさよならを。おじいちゃんは孫と一緒にテレビのスクリーンを通じて、ミッキーの軽快なダンスを観ることとなるのです。しかし怖い作品ですね。キャラクターは死なないんです。僕らが死に絶えたあとにも、ミッキーは永遠に愉快に踊りつづけるのです。(ミッキーのプロポーションも確か変化していたはずですが、そこらへんはやはりいいんでしょうか。)
 "Line"(トゥメリヤ)は短篇として模範的な構成をもった作品。線と点とその少々のにじみだけで出来上がった作品です。点であるところの人間は、線を引かれた環境のなかで同じ歌を同じように歌います。しかし一人だけ、美声で朗らかに歌う点がいる。周りの点はそれを押さえつけようとするのですが、そのトリックスター的な点の力は、点たちの住む領域を揺さぶり、ついには破り去ってしまいます。どんな作品なのか、この説明で想像できるのではないでしょうか。
 "Lift"(トゥメリヤ)は、「パイロット・スタジオ傑作選」にも収録されている『エレベーター』シリーズの一編。ケンタウロスのサーカス。これもまた教科書的な展開。
 "The Song of Wolfgang the Intrepid, the Glorious Destroyer of Dragons"(トゥメリヤ)は英雄物語のパロディー。ノルシュテイン&イワノフ=ワノ『ケルジェネツ』みたいな格式高いオープニングとは裏腹に、中身はしょんぼり騎士のお話。ドラゴン退治にいくものの、ドラゴンは起きてさえくれず、寝息の炎で騎士はおしまい。あ、あんまりネタバレにならない書き方の方がよかったかな。
 『ボール』(トゥメリヤ)もまたよくできた作品。ディレクションが行き届いています。良識ある大人に愛され、そのよくできた息子に与えるにはもってこいの作品という印象。
 『ベラルーシのことわざ』(トゥメリヤ)は……まあいいや。

 後半はポスト・ソヴィエト作家の作品群とのこと。詳しい情報がアナウンスされていないので、間違っていたらすいません。明日以降、「ちいさな学校」の会場で上映リストが配布されるそうです。
 『お魚さん』(ロマンツォフ)は切り絵ベースの作品。釣られた魚に憐憫の情を抱いてしまった少女のお話。ロシアで切り絵っていうとゴッドファーザーのユーリー・ノルシュテインの呪縛から逃れられないところがあるのですが、この作品もそんななかに入ります。雪の振り方など、ノルシュテイン的技術の伝統が息づいているのがわかります。この作品も基本的に無害でステレオタイプ的描写が多いのですが、そこからはみだしていくような美しいシーンやどきりとさせられるシーンが随所に散りばめられています。この作品は子供をテーマにしていますが、子供の絵をみていると、ありきたりの描き方に縛り付けられたつまらなさとそこからはみ出るなにかを感じてしまうことがありますよね。この作品はまさにそういう感じです。拙いということではないですよ。作家の意識の問題です。僕がこの作品について素晴らしいと思った部分は、おそらく作家の意図するものとは違うでしょう。
 『アフリカの子守唄』は……まあいいや。
 『兵士と死』は前回のフェスでも特集されていたロシアの民話アニメーションシリーズ「宝の山」の一編。だいぶ意識が飛んだ上に字幕が英語でちょっと厳しかったのですが、なかなかよくできて面白かった記憶があります。なんだか呪いと死が世界を支配し、それをとぼけた感じの兵士が突破していくという物語だったような。すいません曖昧で。
 『クマさんのお話』も「宝の山』シリーズの一編。『兵士と死』がこのシリーズがうまく転んだ例だとすれば、こっちは悪い例。最悪です。
 あと二作品ありましたが、特に記すべきことはありません。たとえ日本の子守唄が使用されていようとも。

○15:00- 『ハバナの吸血鬼』More Vampires in Habana(2003)
 思わぬ掘り出し物がこれ。全編スペイン語で英語の字幕さえないですが、面白いです。話の筋は映像だけ観ていてもわかります。むしろ字幕に邪魔されないぶんだけ映像に集中できます。観ている最中は「2003年作品なのになんでこんなに絵柄が古いのだろう」「こんな絵柄なのに乗り物は3DCGなのだな」と不思議に思っていたのですが、ちょっと調べたかぎりでは、1985年の"Vampires in Habana"という作品の続編らしく、それで納得。絵柄を形容しようとしたのですが、商業系の知識に乏しい僕には無理でした。メモ書きをみると「シンプソンズ」「コボちゃん」と書いてあります。正しいのかどうかわかりません。
 ともかく、おすすめです。(ただし字幕はないですよ!一応念を押しておきますが。)
 でも、台詞がなくても物語がわかる、なぜなら単純な物語だからだ、と言ってしまうと、「じゃあどうして面白いと思ったのだろう」とか余計なことを考えてしまいますが、とにかく面白かったです。アニメーションってなんだろう。

○17:00- 山村浩二講演
 主にメイキングについての講演でした。制作を志す方々にはいろいろと役立つ内容だったのではないでしょうか。詳しい内容については今度書きます。

○19:00- ミハイル・トゥメリヤ トーク
 さあ、本日一番の大当たり。これを見ずに帰った方は思う存分に後悔してください。トークと銘打たれていますが、実質的には作品上映プログラムです。
 2007年のクローク国際アニメーション・フェスティバルで表彰を受けた作品を、トゥメリヤさんの解説と共にみていきましょう、という感じです。
 クロークは、河の上で行われるフェスティバルだそうです。舟に乗ってどんぶらことしながら、アニメーションを観るのだそうです。楽しそうだなー。
 トップバッターはJEU[一部視聴あり]』(ジョルジュ・シュヴィッツゲーベル)。近年の傑作の一つですね。前回の広島、前回のラピュタフェス、日仏学院のイベント、去年のイメージフォーラム・フェス……とちょっと思い出しただけでこれだけ上映されています。お馴染みの作品ですしここでのコメントは省かせてもらいます。何回観てもいい作品です。
 "Lapsus"(Juan Pablo Zaramella)はメディア芸術祭の「ベスト・オブ・オタワ」で紹介済みなのでそちらをどうぞ。
 "Apple Pie"(イザベル・ファベ)は前回の広島のコンペイン作品。いやあ、良くできた作品です。二回目ですが、ものすごく面白かった。「シンプルなデザインや設定で、複雑かつ繊細なドラマを展開する」とトゥメリヤさんはおっしゃってましたが、そのシンプルさゆえに成立するこの破天荒な展開。非常に複雑な構成で、クレバーな感じもしますが、キャラクターの可愛さと展開のテンポの良さもあって、ぐいぐいと引き込まれます。キャラクターの致命的なミスに思わず「あっ……」と声を出してしまいました。この人の作品はいつも残酷です。こちらもまた名作だと思う"Circuit Marine"は前も紹介しましたがここで買えます。なんと1.5ユーロで。抜粋もみれますんでどうぞ。
 "The Tale of how"(The Black Heart Gang)[抜粋視聴可]はいけすかない感じのCG作品。アニメーション・オペラですって。こういう調子に乗った作品は嫌いです。みなさんも乗せられないように。
 "Get Tuned""Pole Hole"(Alexey Alexeev)。かの有名なピンスクリーン作家と同名の方です。パイロット(ピロット)フィルムに所属していた経験があり、『ミスター・ビーン』のアニメーション版の制作にも関わったことがあるようです。さらにコヴァリョフ(コワリョーフ)の『ミルク』『アンドレイ・スヴィスローツキー』にも参加しています。という多彩な経歴をお持ちのこの方です。作品は毒にも薬にもならないですが、人によっては「クスリ」としてしまうのでは。でもこれがパンク・アニメーションだとは思わない。それは勘違いしてる。
 さあきました。"Dreams and Desires: Family Ties"(Joanna Quinn)。もはや巨匠のジョアンナ・クインの、前回のザグレブのグランプリ。やっと観れましたがこれはすごいです。感動しました。結婚式をホームビデオに残そうとするもう若くはない小太りの女性の物語。作品はずっとビデオカメラ目線で。素人なので適切な距離感がとれず、面白い絵になっています。というか、この主人公自体が適切な距離感を欠いた人で、それが泣けます。ビデオ撮影するのにも一生懸命やろうとしたのだろうな、というのがベッド脇のヒッチコックやメリエスの本からもわかります。無論間違った方向の努力なのですが。ああなんたる迫力となんたる愛おしさ。しっちゃかめっちゃかになった結婚式は結局悪夢だったのですが。物語間違えてるかもしれないです。だって英語でまくしたてるんだもん。でもそんなのどうでもいいですよ。言葉わからなくとも鳥肌立ったもん。今年の広島で観れるといいですね……
 "Rain Down from Above"(Ivan Maximov)。これも大当たり。「パイロット傑作選」で『スヴィスローツキー』と並んで素晴らしい作品だった「5/4」の人です。この人すごいです。小さくて凝縮されたキュートな動物キャラクターと人間キャラクターの暮らす世界に雨が降るという作品です。雨の降る気配のないときの何気ない日常の光景の描写がまず素晴らしいです。キャラクターが動いた瞬間にすごさがわかります。雨が訪れる気配と、それに過敏に反応する動物が愛おしいです。こういった感情の細かなひだを表現するのに、一瞬の変容を表現するのに、アニメーションほど向いているメディアはないです。でもタルコフスキーもそういう瞬間をたくさん持っていましたね。僕はつねづねタルコフスキーはアニメーション的な作家だと思っているのです。雨が生活を洗い流していく描写がまた素晴らしい。ある者はやむをえず、ある者は無抵抗に、雨と増水する河に流されていきます。水車で回るメリーゴーラウンド(じゃないな、ゴンドラのあれはなんていう名前だっけ?)は勢いを増していき、それに乗る子供は楽しそう。でも、速くなりすぎて降りられなくなる。喜びの「キャー」は叫びの「キャー」に。そして雨がやんでようやく降りれるようになれば、当然のことながら目を回して砂の上にとすんと転び落ちる。ああ、思い出して書いているだけで愛おしい。元物理学者なんですって。キャラクターのこのいい感じの堅さは物理的?かわいいだけじゃないんだぜ。どきっしたい方はこの人の作品を!


 今日はここでやめていいですか。ちょっともう眠いです。またあとで書き直しますんで。それではまた明日!トゥメリヤさんありがとうスパシーバ、良い時間を過ごせました。マキシーモフさんやクインさんもありがとう。

 東日本の方はラピュタへ、西日本の方は土曜に武豊へ!

ロシア映画DVDコレクション パイロット・スタジオ・アニメセレクション
新感覚ロシア・アニメーションの世界[Amazon]
:『5/4』『アンドレイ・スヴィスローツキー』が入っています。


土居

        2008-03-20        武豊アニメーション・フェスティバル2008、もうすぐ開催です!

TAFF2008-2 TAFF2008-1

武豊アニメーション・フィルムフェスティバル2008
2008年3月22日(土)13:30-19:00 @武豊町民会館
http://www.alt-nagoya.com/blog/

東海圏のみなさま、Animations特集上映がプログラムで組まれている武豊アニメーション・フェスティバルの開催がいよいよ今週末に迫っております。
このようなかたちで全員の作品がまとめて上映されるのは実は初めてのこと。
歴史的なイベントです!

DM、ポスターに使われているイラストもAnimationsの和田淳が書いています。

他の上映作品を観ても、非常に豪華です。現在の日本のアニメーション状況を的確に捉えているチョイスだと思われます。

是非足をお運びください!

土居

------

TAFF08 タイムテープル(一部変更となる場合もございます)
※各プログラム 順不同/敬称略

13:00 開場
13:30 ご挨拶 町民会館代表/企画者よりご挨拶

13:35 第1部 上映開始
14:30 上映終了
 ■第1部 『日本・現代・アニメーション1』上映作品
 ・斎藤哲昌 OP
 ・くろやなぎてっぺい『if time pass』
 ・谷口 崇『むきだしの光子』
 ・萩原大輔『金楽園』
 ・pecoraped『迷走赤ずきん』
 ・中井 巧『食体験』
 ・水江未来『LOST UTOPIA』
 ・イワコシタツヤ『Operation』
 ・山崎 涼子『牛骨君の日常�』『HOW TO COOK BREAKFAST?』
 ・半崎信朗『Birthday』


◎入替


14:40 第2部『アニメーションズ特集』
15:40 上映終了
 ■第2部『Animations特集』上映作品
 ・ビデオメッセージ
 ・山村浩二『頭山』『こどもの形而上学』
 ・荒井知恵『FRANK’S FEAST』『Hurry!』
 ・大山慶『診察室』『ゆきちゃん』
 ・和田淳『鼻の日』『そういう眼鏡』
 ・中田彩郁『おばあちゃんの作業部屋』『聞耳・第二幕「鏡」』


◎会場セッティング


■ 第3部『iamas特集 + パネルディスカッション』 ※無料のプログラムです。
16:00 iamas作品上映(ハイビジョン上映)
17:00 基調講演プレゼン(プレゼンター/司会:吉田)
17:10 パネルディスカッション
   (村上さん/早川さん自己紹介およびiamasの簡単な紹介後、司会者による質問形式)
17:30 質疑応答
17:35 ディスカッション終了


◎入替


17:45 第4部 上映開始
19:00 上映終了/ご挨拶
 ■第4部 『日本・現代・アニメーション2』上映作品
 ・SINCHIKA 『JSCO』
 ・タナカカツキ 展覧会「タナカカツキのマトリョニメ展」展示映像
  展覧会「タナカカツキの顔ハメ☆パノラーーーマ!」展(オリンパス提供)展示映像
 ・新海岳人『もしもし Telephone's Voice』『山と人』
 ・阿部 香『A Beautiful World』
 ・吉元隆人『flying trip』
 ・未来派図画工作『Scramble Crossroad』『New Moon』『People Forest』
 ・斎藤哲昌『Nirvana』
 ・松藤 弥生『ほんとうのこと。』
 ・土屋萌児 「遭難夫婦」 ドコモ関西コラボ映像「世界の窓辺から」「火をつけて」
 ・一瀬皓コ『ウシニチ』

        2008-03-19        もうすぐラピュタフェス&シュヴァンクマイエルBOX発売

明後日木曜日の祝日から日曜日まで、ラピュタ阿佐ヶ谷併設のザムザ阿佐ヶ谷とアニメーションのちいさな学校上映室にて、ラピュタアニメーションフェスティバル2008が開催されます。
Animations関連では……

20日 15:00-山村浩二作品集(これはラピュタ阿佐ヶ谷にて、です。)
同日 17:00-山村浩二トーク

があります。

他にも、Animationsの次回特集としてプリート・パルンが予定されています。
今回のフェスティバルでも

20日 11:00- 22日19:00- プリート・パルン監修のテレビシリーズ「FRANK AND WENDY」

の上映があります。日本プレミアだと思うのでお見逃しなく。

また、

21日 17:00- 19:00- プリート・パルン短編集

もあります。『草上の朝食』『ホテルE』『カール・アンド・マリリン』の三本が上映されます。

今回のフェスティバルは久里洋二特集ということで、日本のインディペンデント・アニメーションの歴史に光が当てられることとなるでしょう。各種トークイベントもお見逃しなきよう。(山村浩二トークもそういったテーマであるときいています。)

他のプログラム等については、
公式ホームページ
をご覧ください。
ホームページをみてもプログラム詳細が載っていないものもあるので、詳しいことがわかったら随時こちらでお知らせしていきます。

コンペも注目です。今年はなんだか海外の作品が異様に多いですね。
「知られざるアニメーション」でも紹介されているコンスタンティン・ブロンジットの『ラバトリー・ラブストーリー』もコンペインしています。僕は未見なので楽しみです。
スヴェトラーナ・フリッポーヴナの"Sarah's Tale"は確かノルシュテインが誉めていました。
パノラマにも面白そうなものが多数入っています。
なんとかプログラムをやりくりして、いろいろ見ちゃってください。
当然ですが、みたものは当ブログにてレポートしていきますので……

せっかくブログをやっているのだから、速報性の高いものもアップしないと思っていましたが、いまのところあまりできていません。(アカデミーとかちゃんと取り上げればよかったですね。)

3/26(水)に、「ヤン・シュヴァンクマイエル コンプリートボックス」が発売されます。コロムビアさんから発売済みの「アリス」「ファウスト」「悦楽共犯者」「オテサーネク」「ルナシー」「シュヴァンクマイエルの不思議な世界」「ヤン・シュヴァンクマイエル短篇集」「『ジャヴァウォッキー』その他の短篇」「『ドン・ファン』その他の短篇」「シュヴァンクマイエルのキメラ的世界」の10枚が一挙に安く手に入ります。
Amazonは予約すると安く買えます。一枚あたり2600円くらいになりますか……
シュヴァンクマイエルについても、ゆくゆくは取り上げたいものですね。

ヤン・シュヴァンクマイエル コンプリート・ボックス[Amazon]

是非チェックしてみてください。

あと、reviewページにアップしたイベントレポートについて、Internet Explorerでみると真っ白になるという現象があったようです。一応改善されたと思いますが、ご迷惑をおかけしました。イベントレポートについては、さらに移植を増やしていきます。


土居

        2008-03-15        ホームページにちょっとした変化を。

相変わらずブログにろくな内容を書けずにすいません。
ミュージシャンは新作がなかなかできあがらないときにベスト盤を出してお茶を濁したりしますが、それと同様のことをやりはじめました。
AnimationsのホームページのReviewに「イベントレポート」のカテゴリを追加しました。
ブログで書き散らしたものを一定期間が経ったらそちらに移していきたいと思います。
その方があとからチェックしやすいですしね。
移行にあたって少し改訂しています。
(元のバージョンはブログの方に残しておきますので。)
とりあえず、昨年のICAFを移してみました。
自分で再読して恥ずかしい部分もあるのですが、なるべくそのまま移植しました。
書いちゃったものは仕方ないですからね。

日仏学院イベントレポートは現在編集作業中です。いましばらくお待ちを。

土居

        2008-03-11        PiKAPiKA

世界各地の映画祭で話題のPiKAPiKA。
先日もアニマドリッドでイベントがあったようですが、
大掛かりな作品がネット上で公開されています。(3/7のエントリです。)
PiKAPiKAxSo-net project

恥ずかしながら、メイキング映像(3/11)を観てどのように作っているか初めて理解しました。
ものすごく楽しそうでいいですね。
キラキラしてるし。
研究や批評は一人でやるので寂しいです。
胸が苦しくなってきました。

広島でもやってくれないでしょうかねえ……参加してみたい。

土居

        2008-03-10        イベント終了の報告

先週末の日仏学院でのイベント、無事終了です。
ご来場いただいたみなさん、どうもありがとうございました。
二日とも四時間に迫る長丁場でしたが、濃密でしたね。
このイベントに関してはAnimationsのホームページの方で詳細なレポートを掲載します。
ちょっと時間がかかるでしょうが、どうぞお楽しみに。

土居

        2008-03-07        いよいよ明日!

いよいよ明日と明後日、Animations共催イベントである「ムーヴマン 絵画とアニメーションの狭間で」の上映付き講演会が東京日仏学院にて開催されます!
詳しくはAnimationsのイベントページにて。
Animationsのサイトでも濃密にレポートする予定ですが、上映作品は会場でしか観れませんよ~
しかも、なんたって、タダなのがいい。来ないのはもったいねえ。

土居

        2008-03-02        3月のイベント

しばらく更新が滞っておりました。すいません。
ノルシュテインワークショップの連載も止まっていました。
来週くらいにはまた再開します。(たぶん)

3月に入ったので、いくつかイベント情報を挙げておきます。
Animationsのホームページをみてもおわかりのように、「アニメーションズのイベント」というコーナーが新設されています。
今年は上映企画などをやろうと新年会で話していたのですが、その心意気が全国各地に伝わったかのように、Animationsが絡んだイベントが二つほど3月に開催されることになりました。

1、現在、アーティスト・イン・レジデンスで来日中のフランス人画家オリヴィア・モーレイ=パリッソンさんが、ヤマムラアニメーションにて初のアニメーション制作に取り組んでいます。来週末、「ムーヴマン 絵画とアニメーションの狭間で」と名付けられた、成果発表会を兼ねた週末二日間にわたる豪華イベントが行われます。入場無料!

○3/8(土) 14:00- @東京日仏学院
山村浩二講演会「アニメーション化された絵画、絵画のアニメーション」
山村浩二が絵画とアニメーションの関係について、いろいろな作品を例に挙げつつ講演します。
詳しいことは上記ホームページをご覧になっていただければと思いますが、上映予定作品を観ても垂涎ものが多いです。
ラーキン作品についてはAnimationsの座談会などでも大々的に取り上げました。国内ではまだDVDが出ていないので、ご覧になったことのない方も多いことでしょう。是非この機会に。
その他はDVD化されているものも多いですが、はっきりいって、家のテレビやパソコンの小さい画面で観るのと、でっかいスクリーンで観るのとは全然違います。リスト以外の作品も紹介されるかもしれません。これは必見です。

○3/9(土) 14:00- @東京日仏学院
対談:オリヴィア・モーレイ=バリッソン&山村浩二
二日目は、ワークショップの成果発表会です。バリバリの画家がバリバリのアニメーション作家の指導を受けると一体どうなるのか?『カフカ 田舎医者』をはじめとした山村作品も併映しつつ、二人が対談します。

○2/4(月)-3/12(水) @東京日仏学院ギャラリー
関連企画としまして、二人展が現在日仏会館にて開催中です。
こちらも併せてどうぞ。


2、武豊アニメーションフェスティバル(TAFF)
3/22(土)13:30- (open 13:00)
Animationsが東海圏に進出します。愛知県武豊市で開催される武豊アニメーションフェスティバルのプログラムとして、Animationsの作家たちの作品の上映があります。ありがたいことです。

上映作品は『頭山』(山村)『Hurry!』(荒井)『診察室』(大山)『おばあちゃんの作業部屋』(中田)『鼻の日』(和田)『FRANK'S FEAST』(荒井)『ゆきちゃん』(大山、『TOKYO LOOP』から)『聞耳・第二幕「鏡」』(中田)『そういう眼鏡』(和田)『こどもの形而上学』(山村)です。

–––––

Animationsと直接関係なくとも、年度末である3月というのはイベントがたくさんあるものなのです。

3、ラピュタアニメーションフェスティバル
3/20(祝)-3/23(月) @ラピュタ阿佐ヶ谷、ザムザ阿佐ヶ谷、アート・アニメーションのちいさな学校
前回に引き続き、プリート・パルン作品が上映されます(前回がかなり盛況だったようです)。
プリート・パルン脚本、カスパル・ヤンシス、ウロ・ピッコフ、プリート・テンダー演出という豪華製作陣がお届けする長編『FRANK & WENDY』が一挙公開されます。これは見逃せません。
パルンの近作の短編集もあります。(次回のAnimations座談会は、パルンがテーマになりそうです。ぜひともこの機会に予習をどうぞ。)
その他プログラムも豪華です。武豊まで足を伸ばせそうにない関東圏の方々は阿佐ヶ谷でアニメーション三昧ということでいかがでしょうか。

4、東京国際アニメフェア
3/27(木)-3/30(日) @東京ビッグサイト
世界最大級のアニメ総合見本市です。カナダ大使館のブースがあるので、カナダ作品が観られるのかもしれません。レポートしてきます。

追記です。
Book DVDコーナーに国内で発売されている主に短篇のアニメーションDVD情報を大量に掲載しました。随時更新していきます。
今後は海外で出ているものについてもまとめてアップする予定があります。


土居

 | HOME | 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。