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        2008-01-03        『ペルセポリス』

もし同じ題材を実写でやったとすれば、先入観や偏見は避けられないだろう。
その点、シンプルなスタイルで描画するこの作品は問題ない。
服も体の輪郭もすね毛も同じく線なので、現実の肉体が意図せぬ接近をみせることがない。
読み取りたい程度に読み取ればよいので、安心して観ることができる。
だが、作品のある程度の普遍性を与えているこの選択は、ひとつのミスを犯さざるをえない。
この作品には肉体がないので、何も匂わない。
つまり、重要なモチーフであるジャスミンが匂わない。

アニメーションなんだから当たり前じゃないか、と思われるかもしれないが、
アニメーションは濃密に匂うことがある。例えば『話の話』。
でもそうか、ノルシュテインは自分のなかのほのかな感情的記憶から作品をつくるが、
長編ではそういう作り方は成立しないのかもしれない。
だから、匂いを説話的に提示することしかできないのかもしれない。

かなりの良作なのだが(特に子供時代のパート)、少しだけもどかしい思いもしてしまう作品。

『ペルセポリス』公式サイト
渋谷シネマライズにて公開中。

土居
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