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        2007-06-22        Chris Robinson, "The Animation Pimp"

Animationsでもおなじみのクリス・ロビンソンの新刊が発売されました。
(まだ全部読んでいないのでお知らせになりますが……)

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The Animation Pimp
オタワ国際アニメーション・フェスティバルのディレクターであるクリス・ロビンソンがawn.comで毎月連載していたThe Animation Pimpが書籍化された。
時に偏見と言っていいほどの独断に満ちたその書きっぷりは、多少の問題を孕みながらも、やはりいつも通りに痛快であることが多い。
芸術ぶった作品を憎み、自分の境遇(特にアル中)と引き合う対象に異常にのめり込み、いつも饒舌でいながらも「アニメーション批評とは何か」というテーマのディスカッションで一言も発しない彼のアニメーションに対する態度はとてもはっきりしていて、この本にはそれがきちんと宣言されている。
「このアニメーションというテントはチャペルみたいなものだ。アニメーションは私にとってやすらぎの場所でありつづけていて、自分自身を発見し、浄化し、吐露し、定義し、失い、そしてまた発見する場を与えてくれる。(……)五年間のあいだ、私はこの連載という場を使って、アニメーションとは自分にとって何を意味するのかを見出そうとしてきた。そして私がそのどこにふさわしいかを判断しようとした……いや、もっと大事なのは、アニメーションは私の人生のどこにフィットするんかということを見つけることだ。だからその通り、この旅は自分自身についての旅であり、自分を見つけるための旅なのだ。」("The Stars")
ロビンソンの著作に親しむ者にとっては、彼は充分すぎるほどに自分を発見しきっているように思える。だからこそ、彼の著作はアニメーションをみる際の一つのガイドとなる。自分に必要なものだけを誉める。だから、彼の傾向はとてもわかりやすいし、時に自分と彼の好みは一致し、時に一致しない。つまり、アニメーションが好きなあなたであれば、この本を通じてロビンソンとコミュニケートすることができる。

本文の面白さは言うまでもない。
だが、巻末に付録としてついているWho's Whoのコーナーが奮っている。
ちょっとした情報をさりげなく提供してくれるのはもちろんのこと(キャロライン・リーフは絵画の方に入れ込んでいるのか……など)、ロビンソンというぶれない杓子定規によって、実に明快に様々なひとの居場所が見えてくる。
「ユーリー・ノルシュテイン……アニメーションの最高傑作だと言う人もいる『話の話』の作者。切り絵アニメーション作家。彼の作品はしばしば記憶と幼年時代を扱っている。私にとっては少しもったいぶりすぎているように思える。ヒゲがある。海賊になれるはず。」
「ポール・ドリエッセン……オランダ生まれのアニメーション作家で、カナダ、フランス、オランダの三か国に住んでいる。クールだね。『イエロー・サブマリンに参加。すごいことだよ。まだアニメーション作家として一人前じゃなかったのに。おそらくアニメーションをつくるよりもコーヒーを飲むほうに時間を使っている。たくさんの作品をつくった。いくつかは良い("End of the World in Four Seasons")。いくつかはそうでない。それが人生ってものだ。輝くグレーの髪とクールなグレーのあごひげをたくわえている。クールな海賊になれるだろうね。ポール・ドリエッセンという名のマーケット・リサーチャーがいる。pauldriessen.comをチェックせよ。ポール・ドリエッセンという名のミュージシャンがいる(pauldriessen.nl)。ドリエッセンが他の国に移住したのは不思議なことじゃない。私はカナダで他のポール・ドリエッセンを知らないからね。私のいとこの名前はポールだ。彼は海賊が好きじゃない。」
「ブラザーズ・クエイ……アカデミックな人たちに愛されている。なぜなら、彼らは最新のカルチュラル・スタディーズの理論に簡単に紛れ込ませられるから。」
「ロバート・ブレア……アメリカの実験アニメーション作家。彼について触れたのは、私がどれだけ賢い人間なのかを示すためだけ。」
「ヤン・シュヴァンクマイエル……有名なチェコのアニメーション作家。シュルレアリスムと不条理の巨匠。すでにたくさんのことが言われている。だから私は何も言わない。」
「ティム・バートン……自分で探せ」

エストニア・アニメーションが好きなプログラム・コーディネーターについては、彼女が寝ているあいだに火事で死んでしまったことについて、「エストニアのアニメーション作家たちは、彼女が、エストニア・アニメーションに関する私の本を読みながら熟睡してしまったからに違いないと言っていた」などと反応に困ってしまう冗談を交えたりする。

裏表紙には、「いままで私が読んできたジャーナリズムの文章のなかで、最悪。」というAWNの掲示板の書き込みが載せられている。
確かに人によっては強い拒否反応を示してしまうだろうが、これが一冊あればしばらくのあいだはじゅうぶんに楽しめるのも確か。
刺激的なアニメーション論が読みたい方には是非おすすめ。

AWN Official Guide: The Animation Pimp[Amazon]

土居

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        2007-06-12        ユーリ・ノルシュテインStudio


 いまロシアから書き込んでいます。こちらの6/10にユーリ・ノルシュテイン監督のスタジオに訪問しました。詳細は、「知られざるアニメーション」に書きましたのでぜひご覧ください。
http://yamamuraanimation.blog13.fc2.com/

モスクワ・ベルグラードホテルにて 山村

        2007-06-09        【訂正】デジタル臭さや閉塞感

昨日、neoneo座「サテライツ・オブ・アニメーション」に行ってきました。
80年代プログラムをみてきましたが、やはり、フィルム作品はいいですね。(上映はDVでしたけど)
世界が常にできあがっていく感じがあって、みているだけで興奮してしまいます。
フィルムで撮影するというプロセスゆえにそうなるのか、楽しそうな雰囲気もある。

すごく大雑把な話をしますが、近年の学生作品(に限らないのですが)は、すでにできあがっている世界で何かが起こるという感じですね。
結果としてものすごく閉塞感がある。
(その閉塞感がなぜかとてつもない開放感を感じさせることもあって、それが00年代の素晴しいアニメーションに共通するところでもあるのですが。大山慶『ゆきちゃん』はまさにそういう作品です。)
でも、大抵は閉塞したままです。

もう一つ、いろいろな上映会に行っての不満。
上映は大抵DVやDVDですが、異様に画質が悪いですね。
ぬめぬめしてつるつるした、あのデジタル臭さが全面に蔓延しています。
特に短編アニメーションの場合、お金の問題できちんとした設備で上映できないことも多いですが、これは結構致命的な問題に思えます。
最近では、そのデジタル臭さを当たり前のものとしてしまっている作品も多くなっている気がします。

問題なのは、劣化して画一化された質感があたりかまわず蔓延してしまうことです。
アニメーションの場合、動きの質が殺される可能性があります。
作家の方々はどういうふうに思ってらっしゃるのでしょう。

例えば辻直之さんは、フィルムで撮影し、フィルムで上映もします。
辻さんの作品の気持ちよさは尋常でない。
先月、Animationsメンバーの大山・和田も参加している「日本の表面張力」のイベントで、玉野真一さんという方が『よっちゃんロシア』という作品をフィルムで上映していました。
上映後、玉野さんは「フィルムじゃないと空気感が出ない」とおっしゃっていましたが、まさにそのとおり。フィルムは動いているだけで気持ちいい。
フィルムを無条件に讃えるというわけではありません。
でも、言葉にならないような感触の部分を大事にしている両作家さんは、フィルムの特性をしっかりと活かしているように思われます。
作品自体もやはり素晴しい。

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さてさて、この雑記はAnimationsホームページの次回予告も兼ねております。
単刀直入に言いますと、
Ryan (Special Edition)[Amazon]
このDVDを買いましょう。
[訂正:日本のアマゾンでも取り扱っていたので、リンクをかえさせていただきます。]
クリス・ランドレスのアカデミー賞作品『ライアン』と、その題材となったライアン・ラーキンの全作品が収録されています。
Animationsのページに書かれたことに少しでもピンとくることがあるならば、買って決して後悔はしないと思います。

次回はライアン・ラーキン特集です。
座談会はかなり刺激的で挑発的になったと思います。
アニメーションに少しでも興味関心のある方すべてに読んでもらいたいです。
ラーキン作品に留まらず、3DCGについても話題は及んでいます。
そして、座談会の理解を深めてもらうためにも、ぜひDVDを入手していただきたいと思うのです。
リージョン・コードが違いますが、そういうのはまあ、どうにでもなりますよね。

躊躇なさっている方は、
http://www.nfb.ca/trouverunfilm/fichefilm.php?id=10985&v=h&lg=en&exp=9222
http://www.nfb.ca/trouverunfilm/fichefilm.php?id=10508&v=h&lg=en&exp=9222
に一部のストリーミングがあります。

土居

        2007-06-08        コヴァリョフの記事をアップしました。

Criticismのページに、クリス・ロビンソン「イゴール・コヴァリョフであること」をアップしました。

http://www.globaltantrum.com/igor_mov1.html
このホームページで、主に取り上げられている四作品をみることができます。
あわせてどうぞ。

興味をもたれた方は、DVDで高画質でご覧になることをおすすめします。
Book DVDコーナーをチェックしてみてください。


土居

        2007-06-07        パテル・ミーツ・イチロー

http://eneosland.jp/
エネオスの新CMをイシュ・パテルが手がけています。
アヌシー・グランプリ受賞作『パラダイス』の世界観で、
子供たちとイチローとキュートな人形がドライブしています。
毎月追加されていくみたいですね。

パテル作品も含むNFB傑作選が7月25日に廉価版で発売予定になっています。
イシュ・パテルのインタビュー及びパテルに関する座談会は、それにあわせたころに掲載予定です。お楽しみに。

土居

        2007-06-01        和田淳上映会のお知らせ

私事ではございますが、あさって6月3日(日)に京都のラジオカフェというところで上映会をいたします。これは現在開催中の映像上映イベント「日本の表面張力」の関連で、個展上映という形でやらせてもらいます。

2002年からアニメーションを作り始めて約10本ほど作品があるのですが、最初のあまり動かないアニメーションから、新作の眼鏡に関するアニメーションまで、ほぼ全部上映しちゃうという恥ずかし上映会を企画してしまいました。当日は雨という噂もちらほら聞かれますが、お近くにお住まいの方は是非この上映会を観てから梅雨本番をお迎えになられてはどうでしょうか?

「日本の表面張力」個展上映
ラジオカフェにて19時30分~
http://surfacetension.xxxxxxxx.jp/wada.html

和田

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